禁止級伝説のAランク,最上位クラスには劣るがかなり強力な禁止級伝説について解説。
2回目はカイオーガの解説をする。
タイプ 水
特性 雨降らし(天気を雨にする)
種族値 H100 A100 B90 C150 D140 S90 T670
専用技 根源の波動(威力110命中85PP10,全体攻撃)
第3世代のパッケージ伝説。
雨降らしによる超絶火力の水技をぶっ放す,非常に強力な特殊アタッカー。
テラスタルで強化されたしおふきの火力指数は補正なしでも90900。補正ありなら99900。
等倍では余程の特殊耐久が無い限り1発耐えるのは不可能。
高くない素早さを拘りスカーフで補って上からしおふきを撃つ戦術,通称「スカーフカイオーガ」は非常に有名。
拘り眼鏡で更に火力を高めるのも良いだろう。こうなれば半減だろうが大抵の相手はワンパンしてしまう。
また特殊耐久もかなり高く,一致弱点でも威力が高くなければ平気で耐える。
突撃チョッキや瞑想で更に補強すれば,特殊との撃ち合いにかなり強くなる。
このことから,今作でも対策必須の強豪として君臨している。
しかし今作は,カイオーガ(主にスカーフ型)に対抗できる相手が激増している。
禁止級では,一致弱点を付いてくるミライドン,晴れ+ドラゴンタイプで水技を1/4に抑えるコライドンが非常に厄介な敵である。
神速を一致で撃てるアルセウスも強力な対抗馬となるだろう。
しかし,それ以上に一般ポケモンで難敵が増加している。
特に井戸の面のオーガポンは特性が貯水で,カイオーガから弱点を突ける技がなく,逆に草技で倒されてしまうため最大の天敵である。
強力な先制技持ちのカイリューやパオジアンも苦手で,しおふきの威力を下げられてしまう。
また,特性で上を取ってくる相手も激増。ブーストエナジーで素早さを上げるハバタクカミやテツノツツミ,軽業で上から殴ってくるオオニューラ等が挙げられる。
前作からの天敵であるゴリランダーやトリトドンも健在。(後者は殆ど見かけなくなったが)
テラスタル+テラバーストである程度抗えるが,その場合は水テラスによる超火力を捨てることになってしまう。
天敵の増加により雑に使って強いお手軽さは失われてしまったが,それでも禁止級トップクラスの火力による制圧力は健在。
コライドンも後投げされる分には厄介だが,逆にこちらが炎技に合わせて後投げすれば大幅な弱体化が狙えるため,コライドンメタとしての素質も持つ。
オーロラベールや古代活性等,厄介な天候要素を封じられるのも大きい。
総じて,動きにくい要素こそ多いものの,雨降らしによる超火力と天候阻害の汎用性を持つ,まだまだ強力な禁止級伝説と言える。
スカーフ型
チョッキ型
HB電磁波型