今作新たに内定した禁止級伝説は多いが,その多くが電磁波を没収されていることをご存知だろうか。

今回は,電磁波を没収されたポケモンと,没収によって予想される影響について話す。


・没収されたポケモン一覧

ルギア,ホウオウ,ソルガレオ,ルナアーラ,ネクロズマ

※元々電気タイプのゼクロム,幻枠のデオキシスは没収を免れた。


・何故没収されてしまったのか?

おそらく,剣盾最後に行われた全解禁ランクマッチの影響だろう。

全解禁環境では,強力なダイマックスエースを止めるための電磁波が大流行していた。特にルギアやルナアーラは,マルチスケイルとファントムガードによる高耐久で,等倍技を簡単に受け切ることができ,かつ電磁波の麻痺を引けば相手の行動を制限できるのが非常に強力であった。

ルギアだけでなくカイオーガやレックウザ等,電磁波を覚えるポケモンには積極的に採用され,電磁波環境と呼ばれるある意味悪魔のような環境になった。

この悲劇を繰り返したくなかったが故の大量没収だろう。


しかし,この電磁波没収は禁止級の性能を大きく落としただけでなく,先に解禁された禁伝との格差の拡大にも繋がってしまったことから,賛否は大きく分かれている。

また,ソルガレオや月食ネクロズマ等,禁伝の中でもかなり不遇な立ち位置にあるポケモンがさらに活躍できない状態になってしまっている。

何より,カイリューやポリゴン2といった並の禁止級を凌駕する性能を誇るポケモンの電磁波は残しておくくせに,禁伝は没収する,というのは理解に苦しむ調整である。レベルで覚えるカイリューはともかくポリゴン2は没収必須だっただろうに…。


したがって,今回新規解禁される禁伝は,予想以上に性能が落ち着いた状態であると言える。

電磁波自体がかなり運ゲー要素が強いため,人によっては良調整と言えるかもしれないが…。


とはいえ,新規技も習得しているため,そちらを活かした今後の活躍に期待がかかる。