レジェンドオブラウンド,参加者の皆様お疲れ様でした
伝説厨待望の伝説オンリーの公式大会ということで今回参加させていただきました。素晴らしい結果という訳ではありませんがそこそこの戦績を残せたため今回使用した構築を紹介しようと思います。
コンセプト
起点グラードン+ダイマアタッカー+詰め筋となるポケモン
ステロ展開からのダイマアタッカー@1が基本,起点グラードンに強いポケモン(ホワイトキュレム,壁ポケモン,ジガルデ等)が来た場合はそれらに強く,かつ初手出ししやすいポケモンを先発に出す。
構築経緯
このルールにおいて,電気玉投げつけるグラードンを対処できる禁止級伝説が,グラードンを一撃で倒せる場合を除き1匹もいないことに気付き,グラードンのステロ展開を絡めて裏のエースを通していく動きがシンプルに強いと思ったのでこのコンセプトを使用した。強い強いと騒がれていたマーシャドーもついでに対策できてしまう。
構築は
①初手起点要因のグラードン
②ダイマエースとして,このルール最強の禁伝の珠イベルタルと,カイオーガやホウオウ,イベルタルに強く,弱点保険で不利対面も無理矢理起点に出来,かつ前評判で評価が高くなく舐められているであろうゼクロムを採用
③耐性が優秀で特性で超火力が出せる皆さんご存知ザシアン,そのザシアンを上から殴れ,特性発動で極めて突破力の高い黒バドレックスを襷枠で採用
④練習会において,事前にステロ展開されると詰め駒である黒バドレックスやザシアンが相手のザシアンに勝てないといったことがあり,ラス1のタイマンでザシアンにほぼ確実に勝て,ついでに黒バドレックスやマーシャドー,型次第でムゲンダイナにも勝てるように,HBチョッキレシラムを採用した。
個別解説
グラードン
性格 腕白
持ち物 電気玉
調整 H204 D188 S116
臆病C252イベルタルの珠ダイアークを超高乱数耐え(86.1〜101.5%,致死率6.25%),麻痺後s+1最速99族抜き
実数値 201-170-176-x-134-125
→慎重H236D156S116(205-170-160-x-143-125)の方が良い
技 地震,岩石封じ,投げつける,ステルスロック
先発起点要因。臆病イベルタルの珠ダイアークをほぼ耐えて,その後ステルスロックを撒ける。元々カジュアルで対ガチパ用に使っていたのを流用しただけなので慎重の調整の方が良い。ただ,腕白にすることで気持ちランドロスやグラードンミラーに強く出られたので恩恵はあった…かもしれない。
ステロ要因としてはランドグラといった地面に麻痺を撒けるのが優秀。しかし,ザシアンムゲンダイナ等の相手側がタイプ上不利な高火力アタッカーと対面しても,相手が痺れないことを前提として突っ張ってくるケースが多かった。その場合,投げつける+ステロのムーブだけで終わってしまい,相手を削りきれずにこちらの2体目が大打撃を受け,裏に押し負けてしまうことが多く,あまり安定しなかった。場合によってはステロを撒かず,地震岩封で削ることも必要だった。先発起点要因であるため選出率は1位だった。
イベルタル
性格 臆病
持ち物 命の珠
調整 CS252 B4
実数値 201-x-116-183-118-166
技 デスウイング,悪の波動,熱風,挑発
ダイマアタッカーその1。個人的にこのルール最強の禁止級伝説。ダイジェットによる抜き性能とダイアークによる撃ち合い性能で相手を圧倒する。一致技2つ,ザシアン対策の熱風を確定とし,最後はダイウォール用+トリル等を防いだり,投げつける麻痺と合わせて耐久ムゲンダイナを機能停止させられる挑発にした(一回生きた)。イベミラーは頻繁に発生し,このミラー対決を制することが伝説戦の勝敗に繋がるといっても過言ではない。不意打ちや追い風も強いと思ったが,ダイウォールは必須であったことと後続が追い風の恩恵が薄いと考えたことから挑発にした。
マーシャドーやランドロスにも強く,受け出しで止められるポケモンはまずいない程の制圧力を持っていた。しかし,ミラーで殴り負けたり,カイオーガがキツかったり,チョッキ持ちに殴り負けたりと意外と活躍出来ないこともあった。
ゼクロム
性格 陽気
持ち物 弱点保険
調整 AS252 D4
実数値 175-202-140-x-121-156
技 雷撃,逆鱗,ダブルウイング,竜の舞
ダイマアタッカーその2。カイオーガやホウオウ入りに選出。タイプ上ダイジェットを撃たれにくいため,不一致ダイアイスやダイアースを耐えて弱保ダイジェットで全抜きを狙う。ザシアンのじゃれつくもダイマ込みで1発耐えて弱保で切り返せる。マーシャドーも+1ダブルウイングで襷貫通で倒せるので最悪ステロ撒けなくても問題なかった。しかし体力管理をきちんとしないと影打ちで縛られるため注意。弱点保険は1回しか読まれず不一致ダイマ弱点技をダイマで耐えてイージーウィンといった試合が中盤は特に多く,最高レート1749の立役者。竜舞は積む暇無かったがダイウォールは結構使ったので結果的にOK。対抗馬となるスカーフムゲンダイナには1回しか当たらなかったのが意外だった。
難点はダイマ前提であるため通常時の技の安定感が無いこと,やたら多かったランドロスの威嚇のせいで弱保発動しても倒しきれない場合があること,タイプ上有利なイベルタルに弱点を突かれないため突破力が落ちること,HBベースの日食ネクロズマやメルメタルは弱保発動しても突破が厳しいこと。
イベではなくゼクロム出していたら勝てた試合もあったのでもっと優先的に選出しても良かった。
ザシアン(剣の王)
性格 陽気
持ち物 朽ちた剣
調整 H124 A116 B4 D12 S252
C特化ゼルネアスのc+2威力140ダイサンダー確定耐え,最速,余り攻撃
実数値 183-205-136-x-137-220
技 巨獣斬,ワイルドボルト,インファイト,じゃれつく
詰め駒その1。禁止級伝説を象徴するポケモン,いわばマスコット枠のような存在なのでとりあえず入れた。鋼フェアリーの優秀な耐性,無駄の無い種族値,特性による超火力と誰が見てもその強さは明らかである。
ホウオウ軸にも出せるようにワイルドボルト入れたフルアタに。インファはディアルガを削る用。とりあえずジオコン雷ダイサンダー耐えを連れてきたが正解の調整は正直分からなかった。A実数値は偶数の方が良いようだがジオコン140ダイサンダー耐えで最もAが高くなる調整になっている。ただミラーは頻発したので最速の恩恵はあったと感じた。
相手で出てくると厄介であったが,ダイマ出来ない点も含めて対抗馬となる伝説も多いため,雑に使って強い訳ではなく,上手い人が使えば強い,上級者向けのポケモンという印象。正直私には使いこなしきれなかった。
バドレックス(黒馬乗の姿)
性格 臆病
持ち物 気合いの襷
調整 CS252 B4
実数値 175-x-101-217-120-222
技 アストラルビット,バークアウト,悪巧み,挑発
詰め駒その2。S150C165からの威力120の一致ゴースト技,加えて特性による極めて高い制圧力が耐性面の不遇を持って有り余るスペックを持つ。最高打点のアストラルビット,より突破力を高める悪巧み,壁構築やトリル,ジガルデ対策として挑発を採用。また,イベルタル後投げに対して多少嫌がらせが出来るようにバークアウトを採用してみた。バークアウトはディアルガに最後っ屁で撃ち,ゼクロムの弱保発動という形で生きたがそれぐらいで実際はほぼ使わなかった。一応イベルタルにも一度撃ったがチョッキイカサマだったのでほぼ意味が無かった。
ステロ,マーシャドー,イベルタルが多すぎたためかなり逆風気味だったものの,ミュウツーの壁展開やミュウの起点作成を完全に封じ,そのまま3縦した試合があり,初手の起点要因に強いポケモンだと感じた。また,不意打ち読みで悪巧みし,最終的にイベルタルを突破したこともあり,異常なスペックを持っていることには変わりない。
レシラム
性格 控えめ
持ち物 突撃チョッキ
調整 H156 B244 C76 D20 S12
+1A特化ザシアンのじゃれつくをステロ込みで確定耐え(63.1〜74.4%)
補正無しA252マーシャドーの岩石封じを2耐え(41.0〜49.2%),意地でも25%の低乱2発
補正無しC252黒バドレックスの眼鏡アストラルビットが52.8〜63.1%
補正無しC252ムゲンダイナのメテオビームをステロ込みで高乱数耐え(63.6〜75.9%)
H252ムゲンダイナを流星群で確定1発,11n
実数値 195-x-151-198-143-112
技 青い炎,流星群,大地の力,シャドーボール
詰め駒その3で今大会用の秘密兵器。やたら長く調整について書いたが,ステロ込みでラス1ザシアンとのタイマンで勝てる駒が欲しかった結果,レシラムに辿り着いた。ついでにダイマしないで強いムゲンダイナ黒バドレックスにも勝てるように突撃チョッキで採用。ムゲンダイナは耐久型の初手コスモパワーがあるため安定はしないが,アタッカーなら眼鏡珠以外のダイマックス砲はステロ込みで耐え,返しの流星群でワンパン。ステロ無しなら眼鏡ダイマックス砲も耐える。マーシャドーはステロ込みだと岩封撃たれると厳しいがインファイトなら返り討ち,ステロがなければ全襷マーシャドーに勝てる。
ラス1レシラムザシアン対面,実はありませんでした(;ω;)代わりにマーシャドーに勝ったり,初手グラードンの麻痺でムゲンダイナに勝ったりした。ダイマックスしての運用も強くイベルタルやスカーフカイオーガに勝てた。代わりにランドが重くなった。選出率もそんなに高くなかったので秘密兵器でありながら諸説。
この枠はチョッキカイオーガでも良かったがタイマンでザシアンに勝てないので今回は採用を見送った。普通にスカーフカイオーガでも良かった説。チョッキディアルガは試運転で選出した試合全敗したのでやめた。
重いポケモン
ラム剣舞霊獣ランドロス…事故。そもそも裏から止められる奴はこのルールではルギアかマーシャドーしかいない。
珠ディアルガ…グラードンを慎重にしていれば対処できた。
チョッキイカサマイベルタル…無理。ゼクロムで竜舞も出来ない。大体裏にHB日食がいるためザシアンでも対処不可。
トリル白バドレックス…グラードンと対面すると死
メルメタル…物理方面が硬過ぎ,特殊もチョッキで補強されているとレシラムやイベルタルでも厳しい。特にトリル下で脅威。
最終戦績
感想
このルールをやっていて,選出や構築の段階で既に勝負が決まってしまうことが多いと感じた。勿論,プレイングが甘かったりプレミしたりといったこともあった。しかし,禁止級は個々のパワーが非常に高く,キツいポケモンを無理矢理誤魔化すといった選出がしづらいため,相手の選出を完全に読み切らないと安定した勝ちは狙えない。また,同速勝負も深刻で,イベやザシアンのミラーが頻発し,それに負ければ切り返しはほぼ不可能になってしまう。運の要素も強いこのルールでトップクラスに勝てる人は本当に凄いと思う。とはいえ,普段運の悪い私からしてみれば今回はそれなりに勝てたように感じた。
とにかく,禁止級伝説のガチンコ大怪獣バトルは楽しいのでまた機会があればやってみたい。今度は禁止級,幻限定のルールだと個人的に嬉しいです😊
最後まで読んでいただきありがとうございました。