似通う世界

何かを奪いながら生き続ける中
罪だらけの人々が雑ざり合って
似通う世界で真実は転がり落ち
破滅に向かう歯車は止まらない
闇に燈る蒼い焔は美しく煌めき
紅い影が差して皹の入った人形
犠牲の漂う現実が輪廻する先に
人々を振り払って暴挙を起こし
返り血を浴びながら斬り裂いて
湾曲して捉える歪んだ感覚の中
光の瞬きへと辿り着けない全て
比べれば人は良さげに化ける中
心の照らし合いは幻惑の蜃気楼
プロセスなく欲するリザルトに
頼んで媚びて得る無価値な偽物
幻影と大差ない魂が映し出され
小鳥は既に楽園で翼を捥がれて
裏切り合って闇路に彷徨い込み
無知を曝け出して歪んで潰れる
まだ何も理解さえしてはいない
因果は知りたいかを問わない中
踏み躙った真実を強要で諭して
償えないほどの罪を詰め込まれ
理解したくない頭に理解させる
時の悪戯は残酷に行き違わせて
一時の衝動が引き起こした大罪
因果に滅多刺しにされる苦痛は
逃避の果てに避けられない舞台
盲信する人々が転がり堕ちる中
散らばった破片も見えやしない
凍り付く恐怖を隣りに振り払え
まんまと闇の誘う藻屑と散るな
天空から落下する不幸を躱して
豪快に降り注ぐ苦しみを越えろ