レザーフィックスの使い方【自己流】 | MH blog 「まだだ、まだ終わらんよ!」

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バイク記事の次はレザークラフトの話題です。
ますますモンハンから遠ざかる~(汗)

さて、レザークラフター御用達?のレザーフィックス(SEIWA製)についてです。

成分は「アクリル樹脂エマルジョン、水性ワックス」、全ての染料やヌメ革にも使用でき、水溶性でべたつかず、革の風合いを損ないません…とあります。

確かにこのケミカルは使い勝手は良いのですが、SEIWAさんのものは全般的にレザーフィックスに限らずかなり濃いのです。
大体のケミカルは原液のまま使用するとムラや泡立ちが際立ってしまいます。
私自身もレザークラフトを始めてから、この状態に悩まされました。
で、いろいろ試してベターかな?と思える使用方法を記しておきます。



まずは取り皿を2つ用意。
皿自体は何でも良いのですが、私はホームセンターで植木鉢用の樹脂製のものを使っています。
何より値段が安い(一つ100円しません)し、ある程度の大きさがあるからですね。
一つ目にはただの水(写真右)、二つ目にはレザーフィックス(写真左)を入れます。
ここで私が実践しているのは、レザーフィックスを薄めているということ。
大体4倍くらいに水で希釈したものを大量に作って保管してあります。
原液や2倍では濃すぎますのでまずムラになりやすいですしシュワシュワと泡立ち、乾燥後に斑点や筆跡が残り作品が台無しになります。
またブツ(小さな埃やゴミ、毛等)が入っても乾燥後に残りにくいという利点もあります。
そして工程の前半に施工すると(私は裁ちの次にします)、ボンドやノリがはみ出してしまい銀面についてしまった場合でも指で軽くこすっただけで綺麗に落ちるという点も併せ持ちます。
表面未処理の革にボンドを垂らしてしまったら、ほぼアウトですから。
(クラフト社からリリースされているトルトルを使っても完全に綺麗には落ちません)

刷毛は多少良いものを使っています。
こればっかりは100円ショップ等の安物を使うと作品の良し悪しに影響しますので。

それでは実際に作業をしていきます。
まずは水を対象の革に塗ります。
全体にまんべんなく行き渡り、かつ濡らし過ぎにならない程度がいいかと思います。
あまり水を含めすぎると皮に含まれている油分が抜けてしまいますのでね。




次は水分が乾く前に希釈したレザーフィックスを塗ります。
割とすぐに水分が飛んでしまいますので、手早く作業をします。
筆は水を含んだままレザーフィックスを浸けて構いません。



そして一回目のレザーフィックスが塗り終わったら、これまた乾く前にもう一度塗ります。
ムラをなくす為ですね。



ここまでくると大分イイ感じになってきます。
どのジャンルの塗料やケミカルもほぼ共通すると思いますが、薄く塗り重ねると仕上がりが綺麗になるということです。
今回のレザーフィックスは更に泡立ちを極力なくす効果もあります。

で、これが乾燥すると次の写真のような感じに仕上がります。



とても綺麗に仕上がりました。
ナチュラルヌメ革本来の風合いに、ほんのりと艶がプラスされてとてもいいです。
(※上部にある埃は撮影時に乗ってしまっただけで、生地そのものには残っておりません)

参考までに、2倍程度の希釈でレザーフィックスを使用してムラ&泡立ちによって失敗した写真も載せておきます。



泡立ちによってできた斑点が最悪です(汗)
これはもう修正不可能で捨てるしかありません…

以上、長文失礼いたしました。