下落合は、明治の文士たちが住んだ目白のすぐ隣りにあって、ここにも多くの文化人たちが暮らしていたそうです



そんな中で、明治時代の洋画家

中村彝(つね)と


(1887-1924)


郵便配達夫で有名な佐伯祐三


(1898-1928)


のアトリエがあるというので行ってみました


目白駅から歩いて行き、10分ほど行くと、住宅街の中にある中村彝アトリエ記念館に到着です



ここは新宿区が運営しており、

入場は無料!なんです


1887年に水戸で生まれた中村は、カレーで有名な新宿中村屋裏のアトリエに住み、創業者である相馬夫妻や芸術家たちとも交流を図りながら創作をしていたそうですが、その後日暮里、谷中と移り、最後はここ下落合へアトリエを構えたそうです


敷地内には、小さくも充実した展示館と



当時を再現し、作品も並んだ可愛らしいアトリエの建物がありました




一角には解説の映像も流れるなど、こちらも小さいスペースながら、なかなか充実した空間で、中村彝の生涯と作品を知ることが出来ました。





その中村彝アトリエ記念館を出て、西に15分ほど歩くと、今度は佐伯祐三アトリエ記念館があります




こちらも洋画家らしい洋風の建物





当時はこんな和洋折衷の姿だったようです



佐伯祐三といえば、代表作はパリで描いた郵便配達夫ですが



実はここ下落合の普通の風景を結構描いていたとは知りませんでした


ちょっとミレーの描いた農村の風景にも通じるような雰囲気です







中村彝も佐伯祐三も若くして結核に罹り、しかも三十代で亡くなってしまいましたが、ともにこの下落合にアトリエを持っていたという共通点があるというのも不思議な感じもします




ただ数年間は同じ時期に暮らしていたにも関わらず、どうやら直接の交流は無かったようです


でも確実にここ下落合で同じ時代に、洋画を通して下落合を、そして世界を描いた画家たちがいたのだ…


そう胸に刻んで、大正浪漫溢れる近くの銭湯

福の湯へと向かったのでした


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