試合から1週間経っていますし、
皆さん咀嚼も終わっていると思いますが。
スタッツを見ても分かる通り、完勝と言って良い内容。
ただ、相手は明らかに仕上がり途上の段階で、
1週間前にもエースFWを抜かれるなど、完全に手負いの状態。
久しぶりのACL、しかもアウェーという観点を除くと、
ある意味勝って必然だったゲームで、ホームで当たる時に
同じ感覚で当たってはいけないかなと感じています。
カギになったのは、全北のテルへの過剰反応だったと思います。
アタッキングサード手前まで運ぶのが左の方が楽だったようで、
ヒートマップとか見ると左にバイアスがかかっているように
見えるようなのですが、実態は左にバイアスがかかったというより、
テルに警戒が偏重していて、他が自由にしてもらえた結果、
正直ある程度やりたいようにやれた、というのが実態かなと。
なのでシュートベースで見るとそんなに左・左っていう感じでもないし、
特に後半などは退場の影響もあってラインも低くて、
真ん中も結構スペース空いていてリズムも作りやすかった印象でした。
実際、ハイライトをご覧になるだけだと、むしろ左からの崩しは
あまり出て来ないかなと思います。
自分たちのリズムでやれれば、
今の我々ならこういう結果を得ても別に不思議は全くないし、
至極順当な結果だったかなと思います。
あとは、巷でも色々言われていましたが、
梶川がチャレンジして失点したシーン(敢えてこういう言い方)は、
GKやっていた身としては、
いくらハイラインの支えになるべきとは言っても、
DF2枚いて相手も2枚、完全に裏へ抜けられている訳でもないので、
あれはやっちゃダメ、という風に思う反面、
マリノスでの公式戦初戦ですし、失点しても勝った訳で、
良い経験、ということにしちゃってもまぁ良いのかな、と。
そういう意味で、幸運な落としどころだったかな、と思います。
去年のGLを見ると、2位通過のボーダーラインが勝ち点9~11。
そのためにまずアウェーで3を積めたのは何より。
今日も勝って6なら俄然優位に立つので、1つ1つ闘っていきましょう。
【チーム採点・寸評】
横浜Fマリノス 6.5
相手との仕上がりの差をハッキリと見せつけて快勝。
久しぶりのACL初戦をアウェーで迎えた点を考えれば十分な結果。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川 裕嗣 5.5
マリノスでの初の公式戦とは思えない安定感で、
基本的には安心して見ていられる時間が多かった。
1失点は余計ではあるが、結果として勝ち点に影響を及ぼすことはなく
このタイミングでこの形での失点を経験できたのはラッキーだった。
DF
27 松原 健 6
先制点の起点を含めて、主に攻撃面で存在感。
守備もそつなくこなした。
13 チアゴ・マルチンス 6.5
XEROXで何かのスイッチでも入ったのか、攻め上がる場面が多く、
決定機を何度もお膳立て。守備面でも問題なくワークし、
XEROXでの結果を払拭。
44 畠中槙之輔 5.5
これと言って悪い点は見られなかったが、強いて言えば失点シーンは
もしかすると畠中側からのコーチングでどうにかなっていた可能性も。
怪我が心配。
5 ティーラトン 6
相手陣内への左からの攻め上がりに余裕があったので、
大きな問題もなくプレー、2点目のOGの起点にもなった。
ただ、ACLでの経験値を見せつけるほど
超抜のデキ、という訳でもなかった。
MF
6 扇原貴宏 6
安定したプレーで90分落ち着きを与えた。
8 喜田拓也 6
そこまで押し込まれる時間帯も多くなかったため、
良さが顕著に出るシーンは多くは無かったが、十分。
9 マルコス・ジュニオール 6(85分 OUT)
恐らくいつもよりはやりやすかったはずだが、
その中ではそこまで目立つ場面は多くなかった。
悪い出来ではなかったが。
FW
23 仲川輝人 6
かなり警戒される中でも持ち味を発揮、アシストも記録。
後はゴールだけ。
45 オナイウ阿道 6
XEROXに比べてチームメイトも裏抜けの特徴を理解したのか、
チャンスのシーンはかなりあったが決め切れず。
ただ、相手GKが当たっていたのもあり、次のゲームこそは。
11 遠藤渓太 7(89分 OUT)
エリキ不在の中で、キレにキレて結果を出した。
文句なしにMOM。
途中出場
FW
7 大津 祐樹 -(85分 IN)
出場時間こそ短かったが、試合にクロージングをかける役目を
キッチリとこなした。
MF
18 水沼 宏太 -(89分 IN)
出場時間が短く、採点対象外。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6
手腕を発揮するべきシーンがそれほど多くないゲームにはなったが、
ACL初戦で必要としていた勝ち点3を難なく手にした。