世田谷美術館のシャガール展を見てきた。
学生の頃、美術史専攻だったので、ゼミで1回だけ発表したこともある。当時はロシア領だったベラルーシ生まれのユダヤ人で、パリに行ったり、アメリカに亡命したりもした20世紀の画家だ。
ラ・フォンテーヌの寓話、ダフニスとクロエ、サーカスなどを題材にした銅版画を主に展示していたが、家畜や鳥などの動物が人間みたいに生き生きと描かれている。鳥獣戯画のようでもあった。
長渕剛の歌に TIME GOES AROUND というのがあって、「壁にかかったシャガールにもたれながら」という歌詞で知った。愛の歌、異国を想う歌。
まだ学生の頃は、色の使い方がいいのはわかるが、なぜ気になるのかわからなかった。この動物のいる風景は、自分が生まれる前の地元にも、じつは鶏や牛や馬がいたり、ときには山羊がいたり、そんなふうに動物が人間と暮らしていたわけだ。今では動物園のふれあいコーナーがあるような場所に行くと、羊や馬がいることがある。
学生の頃は、異国の風景に思えたが、生まれる前の地元の風景であったから、郷愁を覚えつつも反発する不思議な感情を持っていたことが、ようやくわかった。
左に人物、中央に動物がいる
ダビデの星が描かれている
鳥もいる。砧公園ではカラスやムクドリぐらいしか見られなかった
動物の表情
右下に家畜の群れがいる。こんなふうにうつむいている。






