子供の頃の認識では、①理系の方が頭がいい ②理系の方が就職がいい さらに古くは③理系は戦争になっても工場で働けるので兵隊にとられなかった などというものがあった。
その後判明したことは ①公務員では事務官(文系)の方が技官(理系)より出世コースで給与も高い ②多くの企業でも文系出身者の方が平均給与が高い という話になった。
そもそも学問の領域では、神学や哲学などを形而上学といって上位の学問。科学は形而下学といって下位の学問らしい。形にならない精神を研究する方が、形にあらわれる物質を研究するより上だったらしい。
王様は過去の歴史を学ぶだろうし、聖職者は神様についてを学ぶ、現在でもたとえば資産のあるものは資産形成について興味があるのではなかろうか。一方、理科の分野は身分や出生をとわないところがある。
日本では数学のできない子が文系にいくというその方式でいいのか気がかりだな。たしかに東大でて高級官僚になる人は行政の専門的なスタッフ職ということになり、総理大臣になるような人は名門の私立大学を出ていることの方が多い。
会社でも日本経済に影響するような人でも特にオーナー経営者の場合は学歴はさまざまだろう。
日本では高等教育の文系理系ともに幕末の蘭学の時期を経て明治以降に学問として成立しているようなので、全て外国の学問だが、日本史を含む歴史学とか政治学や経済学、法律学というものは、それ以前からあったのでこれを取り込んで現在のようになっている。これに対し、理科系の学問は江戸時代の和算や測量術が取り込まれることはなく、西欧や古代ギリシアがそのまま起源になっているところが違う。日本で物理や化学でノーベル賞を受賞するほど優秀な人がいる一方、理系の学問はその由来が全て外国の学問というところがある。同様に一部の古典を除いて、文系でも人文科学については日本由来ではなく外国由来の学問というところがある。
あんまり小さい頃にはじめから、理系文系って決めてしまってかたよるのはよくないと思う。理系の学問でも大学では英文の原書にあたらなければならないし、論文も英語だったりする。数式の書いていない数学の本は、数式でいっぱいの数学の本より上級らしい。
かくいう自分は理系学問にはついて行けなかったので、もっぱら理系的なことは、趣味の範囲に閉じ込めている。理科的なことで職業についたり、収益を得たりするのは難しいように感じたから。