今いる勤め先の近所でお昼にランチを食べに行くと、結構500円ぐらいの店がある。普通は都内23区では、800円ぐらいが相場だと思う。都心からは少しはずれた、隅田川の方だから、比較的安い店が、探すとある。もちろん千円前後とる店も、あるにはある。
それで今日入った店が、中華料理の店で、四川風麻婆豆腐セットだったのだけど、どうやら中国系の夫婦がやっていたようで、そんな店はたいして珍しくもないのだが、自分の座席のあるテーブルの横の、客が入れないスペースに何かいるような感じがすると思っていたら、4~5歳ぐらいのおさげ髪の女の子が一人で遊んでいた。どうやら、店の主人の夫婦の子供らしい。
ふと思い出したのは、自分の子供の頃のことだった。うちは実家で理容店を経営していたので、一人で店の待合室とかで遊んでいることはよくあった。つまり、なんとなく自分の小さい頃の幼児体験みたいなものに、逆の立場から出くわしたような気がした。お客さんから見て、小さい子がいるな、と思われながら、自分は店の子として、育った。
そういう育ちはしたのだけど、今は自分で店を持つような身分にはなっていないから、子供はいないのだけど、かりにいたとしても、自分の子にそういう思いをさせるということはない。それでいいのかな、なんて少し、思った。
生命というのは本来であれば単純な再生産の理くつで動いていると思う。それに背くことを、この国はしているような気がする。人口の都市への集中とか、画一化、もしくは個人の自由を過度に尊重する、など、いずれにしても普通教育の時点で、既に何かがおかしい。