埼玉県行田市、埼玉/行田① 忍城までの道 につづく行田市の旅記事です。

 

(2012年9月当時)

 

▼さて、前回記事が忍(おし)城跡の敷地入口の所で終わったのですが、これを入っていきます。

 

とかく「しのぶじょう」と読まれがちで、自分もそう読んでいましたが映画「のぼうの城」の舞台として有名なお城で、埼玉県屈指の名城といえます。日本百名城の選には漏れたものの、2017年に「続日本の百名城」に選出されています。

 

ちなみに「のぼう」とは「でくのぼう」が語源とされ、秀吉の水攻めで落城しなかった当時の城主・成田長親(1546-1613)が「のぼう様」と呼ばれていたとされます。

 

この看板がお出迎えでしたが「ぎょうだ歴史ロマンの道」という案内図と、忍城址の城下町周りの絵図とがありました。

 

行田の歴史・文化の旅コースとして、歩いて行田の歴史文化を知るコースが設定されていました。

 

 

▼神社でいうところの参道のような通りですが、忍城址の構内を歩いて行きます。

 

幟が並んでいて、観光名所の雰囲気を漂わせていました。

 

 

▼歩いて行くと、雰囲気出てきました。

 

忍城の象徴的な建物である三階櫓が覗いて見えました。

 

ちなみに幟にある家紋は、水攻め当時の城主・成田長親の「丸に三つ引き両」紋です。

 

 

▼この記事のメイン写真になりますが、忍城の御三階櫓(ごさんかいやぐら)です。

 

忍城といえばこの御三階櫓が真っ先に浮かび、これほど立派な城郭建築は埼玉県では希少と思いますが、この建物は1988(昭和63)年に再建されたもので、今は行田市郷土博物館の展示室として使われています。

 

この櫓は堀に囲まれる形で建っていました。天守閣かなと思いましたが櫓でした。

 

 

▼忍城入口付近のお堀の様子と、東門の周辺です。門への道としてお堀の上に架かる橋は「あずま橋」といいます。東門へと架かる「東」だから「あずま」なのか??

 

この東門は立派で年季が入っているように見えますが、後世に造られたもののようです。

 

 

▼お堀をいろんな角度から。

 

行田商工祭として「忍城 時代まつり」が毎年開催されており、今年は記念すべき第40回という事ですが、11月10日(日)に開催されるという事です。→コチラ

 

このお祭りで、忍城のお堀では火縄銃の演武が行なわれるといいます。

 

このお堀は、水際の境目がクッキリしていて、とても整然とした美しさを感じました。

 

 

▼城址敷地内に鐘堂がありました。

 

腰の部分が曲線状に末広がりで、格子状で単に建物として見ても、見応えがありました。

 

1992(平成4)年に再造されていますが、それまでの鐘は郷土博物館で保存されているそうです。

 

 

忍城の由来についての説明板がありました。

 

「守り易く攻めにくい」城との記載がありますが、水攻めにも耐え抜いて、水に浮いているのか?と恐れられた「浮き城」についての記載も見られます。

 

これは平成3(1991)年に設置されていますが、明治維新後1873年に土塁の一部を除いて取り壊しとなっていたものを「城郭の面影を再建し、後世に伝える事になった」とありました。

 

主要な建物が1990年前後に再建されていったので、それ以前というと、あまりこのような分かり易い建物で目立っていた場所ではなかったのではないかと思われます。

 

そもそもなんで「忍城」というんだろうか?というところから疑問で、忍者でも栄えてたのかな?とか思いましたが、城は権力の象徴的なもので、表舞台の象徴ともいえるものであり、そこに裏道の代表格である忍者由来で城名は付けないだろう、と思います。

 

今の行田市はちょうど70年前の1949(昭和24)年に市制化されたのですが、この地が市制施行されたこの時に一瞬だけ「忍市」が誕生し、その後すぐさま行田市になっています。これ以前の1889(明治22)年から60年間は「忍町(おしまち)」という自治体として存在していました。

 

今でも自治体の中の町名として「忍町」は複数見られますが、いずれも「しのぶまち」と読むものであり、「おしまち」と呼ぶところは他にはないと思います。由来はよく分かりませんが、忍城の歴史スタートの1478年頃からこの地が「おし」であったようです。

 

 

▼そして忍城跡の楽しみで、城郭建築以外では、このです。

 

黒っぽい個体が主でしたが、たまに色違いのものも居たりしました。

 

 

▼行田市郷土博物館です。

 

忍城の本丸跡にあり、御三階櫓と共に城下町として栄えた行田の歴史文化に触れられる施設です。

 

以下、博物館詳細ですが、アクセスについては忍城跡もほぼ同じと見て頂いてよいです。

 

住所が「本丸」って、ダイレクトに城下町ですね。

 

【行田市郷土博物館】
住所:埼玉県行田市本丸17-23
電話番号:048-554-5911 
会館時間:9:00~16:30
料金:大人200円、大学・高校生100円、中学・小学生50円
    (団体の場合は、各々2割引) 
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、毎月第4金曜日 等
HP:
https://www.city.gyoda.lg.jp/kyoiku/iinkai/sisetu/hakubutukan.html
アクセス:秩父鉄道/行田市駅より徒歩約10分
     JR行田駅より 市内循環バス 西循環コース(左回り)約10分「行田市バスターミナル」下車徒歩5分

 

 

▼行田市マンホールです。

 

カラー版を見つけられましたが、かなりカラフルです。

 

忍城の御三階櫓がバッチリ描かれていて、城下町として前面に押し出されています。

 

 

▼忍城跡の敷地を出て街歩きに転じました。

 

「のぼうの城」の舞台として売り出された行田市の幟が並んでいました。

 

 

▼ここには「忍警察署跡」の石碑が立っていました。

 

字面的になんかすごいですね、忍者警察みたいで(笑)

 

 

▼最後は行田市駅へ戻る道中で見かけた昭和っぽい町並をピックアップしたものです。

 

木造建築物のタバコ屋さん、バニーガールの店(!)、地域の食料品店…どれもいい感じに昭和テイストでした。

 

行田市では、JR行田駅と秩父鉄道/行田市駅の両方行きましたが、個人的には後者の方が楽しめました。もちろん忍城跡に断然近いのもありますがその他の街並みも楽しめて。

 

以上、行田市の旅でした。