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大学中退者のその後の後

フリーランスです。仕事の合間の息抜きツブ。

 

 

さて、次は経済的転換をはかれないこの国の問題点を、別な角度から見ていきたいと思います。

 

ある歴史学者の考察が有るのですが、この国は関ヶ原の戦以降、「秀吉を生み出さないシステム」を構築してきたということです。

 

“秀吉”とはもちろん、豊臣秀吉のことで、要するに「百姓の子せがれふぜいに権力を握らせてはならない」という教訓です。

 

実際、徳川治世の江戸時代はもちろん、明治以降から戦前までも、門閥と呼ばれる新政府建立に関わった薩摩、長州の両藩を中心とした元藩士しか政府の重役には就けませんでした。

 

これは一見、身分や出生に対する偏見に見えますが、「朝鮮出征」などの、前例が無い無謀な施政を行った秀吉のような権力者を、日本政界から排除しようという話には、少し理解は出来ます。

 

しかし、産業革命を経て、人類の政治体制は大きく変わって来ています。

 

今だにつづく「秀吉つぶし」

時代は大きく変わり、身分の低かった、いわゆる「百姓の子」が時代の先端を行くように成りました。

 

ずっとテーマにしているAIの分野においては、GoogleやFacebookがリードしていますが、今後これらのIT企業が世界を牛耳るのは間違い有りません。

 

彼らのデータ収集能力とそれを処理するシステムは、過去のどんなビジネスをも凌駕していて、さらに諜報においても、アメリカなどの国家すら彼らに頼らざるを得ない状況に成っています。

それを認めない人間は、あっという間に取り残されるでしょう。

 

ところがここ日本では、相変わらずこの新時代を受け入れていないように見えます。

 

既に日本においても、LivedoorなどのIT企業が時代を先取った事業展開を見せていましたが、ことごとく既得権益を持つ保守勢につぶされた感じに成りました。

 

この国の「秀吉つぶし」は、まだつづいていたようです。

 

つづけた結果は・・・

ま、皆様ご存知のとおり、名だたる日本の大手企業が事業不振に陥り、海外企業への身売りすらも出ています。
 
貧乏は好きですか?
 
好きな人はかなり少ないはずです。
 
では、前に進みましょうや。
 

AIを中心とした話題を連投しましたが、ここらで日本経済の行く末なんぞを考えて書いてみます。

 

私もずっと、製造業に関わるAIを仕事にしてきましたが、その間やはりずっと思っていたことが有ります。

 

それは、テレビドラマなどを見て思うのですが、この国のスター的職業と言えば「医者」「弁護士」「検事」「刑事」です。

 

しかし、この資源の無い、食糧も9割輸入に頼るこの国を、ずっと豊かにしてきたのは製造業です。

 

輸入した資源に手を加えて新たな価値を与え、海外に売って外貨を稼いできたのは、この国の製造業者です。

 

ありふれたものを陳腐だと考えてしまっている

この国の産業のメインが製造業であることは、誰もが認めることでしょう。

しかし、それが当たり前に成りすぎていて、みんなが大したものじゃないと考えている気がして成りません。

 

最近は特に、個人向けの商品で世界に後れをとってしまったこともあり、日本の企業や技術者の本質的な優秀さを、皆が見失っていると思います。

 

この極東の島国が、経済的に興隆を極めたのはなぜなのかを、今一度考えてみませんか?

 

医者も弁護士も外貨は稼げない

もちろん、高須クリニックのように、医療技術を輸出して外貨を稼ぐお医者様もおりますし、日本人の国際弁護士もいます。

しかし、ほとんどの医者と弁護士は、国内の患者や客を相手にしており、国内消費のGDPをかさ上げしているにすぎません。

 

石油がたくさん出るわけでもないこの国が、製造業で落ち目に成ったら、当然、医者も弁護士も稼げなくなるのです。

てか、すでに稼げなくなりつつありますが・・・

 

もちろん、その製造業に携わる人々を間接的に支える役割も有ります。

 

しかし、この国における「先生」たちは、ちょっと特別扱いされすぎな気がします。

 

本当に貧しい人々は高額の医療は受けない

これは世界的に見て、そう言える事実です。

 

日本には国民全加入の保険制度が有り、さらに民間の保険会社がこれでもかと任意の保険加入を勧め、さらにアルバイトなどが常に募集されていて臨時収入も取りやすく、それゆえに高額な医療でも皆が受ける傾向に有ります。

 

しかし、例えばアメリカなどでも、保険制度(オバマケア)ができる以前は、高額な医療を受けられずに死んでゆく人々が後を断ちませんでした。

 

テレビドラマでドクターが活躍できるのは、高額な医療費を払える患者が居てこそです。

(アメリカの医療ドラマも、何気に患者は金持ちのはず。逆に医療費が払えない人を主役にした「JOHN Q」という映画が有ります)

 

東大理Ⅲはもういい、理ⅠかⅡに行ってくれ!

まあ、言いたいことは、医者や弁護士を「先生」呼ばわりしてありがたがってばかりいないで、いい加減、製造やサービスにもう少し力を入れましょうということです。

 

お医者さんも弁護士さんも、もちろんこれからも必要な方々です。

 

しかし、成功者の象徴としてあつかわれ、受験を勝ち抜いたもっとも優秀な人達が、皆それらを目指してしまっていたら、この国はこのまま衰退の一途をたどることでしょう。

 

以前ご紹介した「銀河英雄伝説」の中でも、軍が優秀な人材を軒並みかっさらってしまうため、ライフラインの維持も難しくなるという場面が出てきます。

 

あくまで職業の選択は自由です。

 

だからこそ、メディアに関わる方々は、今一度、ご自分の社会への影響を鑑みてほしいと思います。

最近は主に、AIの危険性について色々と書いて来ました。

 

① 人間の仕事を奪うことで、人間の尊厳を奪い、従来の社会体制を崩壊させる危険

 

② AIが人間を敵、あるいは邪魔者と認識して、人間に直接危害を加える可能性。

 

そして、もう一つの重要な危険が有ると私は考えています。

 

AIの生命線

AIの「脳」にあたる部分は、ストレージと呼ばれる記憶媒体に記録された、プログラムとデータです。

 

そして、「目」や「耳」にあたるのが、カメラやキーボードで、直接つながっていたり、インターネット経由だったりします。

 

さらに、「手」や「足」と成るのがロボットやドローンや自動運転車で、「口」はモニターとスピーカーでしょうか。

 

また、AIの栄養素は電気であり、神経にあたるのがネットワークです。

人間は飲まず食わずでも数日は生きられますが、AIは電気が無ければ即死です。ネットワークが無ければ、仕事が出来なくなります。

 

さて、これらが物理的に破壊されたら、AIは生き残れるのでしょうか。

 

実際の生物と違って、AIは「脳」さえ有れば、存続は出来ます。

「手」や「足」は無くしても、後から新しいものを接続できれば、元通りの働きが出来ます。

電気が無くてもデータは失われないので、停電は「仮死状態」です。

 

しかし、「脳」となるデータが失われれば・・・ それはAIの死を意味します。

 

言い換えれば、もしAIが人類の敵と成った場合、大本のデータさえ消せれば、勝つことが出来ます。

ただし・・・データはほぼ無限に複製が出来るので、そこがまた恐ろしいところです・・・

 

すでに人類はAIにかなり依存している

AIの殺し方は分かりますが、今のところAIは人類にとって、無くてはならない「友」です。

 

AIは「人口知能」のことですが、今のところは人間とは似ても似つかない存在です。

将棋で既に人類に勝ったりもしていますが、例えばスーパーのセルフレジなど、一部でも自動化されているものは、AIを含むものと見なすのが現在のAIのおおまかな定義です。

 

そう考えると、製造業からスマホ向けのSNSなどのサービスまで、すでにAIがたくさん使われています。

 

では彼ら(彼女ら?)AIが、瀕死の重傷を負ったり死に至った場合、現代社会はどうなるのでしょうか。

 

災害によってAIが破壊されるリスク

これもあまり語られることが無いがゆえに、私がここに取りあえず記しておこうと思った次第です。

 

語られないのは・・・まあ、分かります。私も、自分が生業とする業界でことを荒立てる気はないので、こんなところにさらっと書こうというわけです。

 

東日本大震災当時、私も被災者の一人でしたが、この震災が日本の製造業、サービス、インフラにもたらした被害は甚大なものでした。

それら全てに既にAIが使用されていて、しかも、データのバックアップが不十分だったために、復旧にも時間が掛かりました。

 

その後の例で言うと、北海道の水害の時が顕著で、ある有名ブランドの缶詰が永久に販売中止となりました。

これは、生産設備の簡易AIを二度と生き返らせることが出来なかったことが原因だとされています。

 

AIが永久にデータを失う「死」に至らなかったとしても、専用に用意された「手足」を失うと、新しい手足を用意するまでに、結構な時間が掛かります。

 

そして何より、インフラが失われた場合、AIは全く役に立たなくなります。

 

これが三番目の脅威です。

 

AIに頼り切った状態の人類が、災害により物理的にAIを失った場合の損失の大きさです。

 

そのための対策が必要なのですが、実はこれが上記の②につながっていきます。

災害に強いAI・・・!?

今後、農業も漁業もAIだのみと成るのは必然で、もしそれらが災害で破壊されたり、停電で動かなくなった場合、人類の飢餓問題に発展します。

 

さらには、インフラの維持もAIに頼ることになるでしょう。

 

そうなると、食糧とインフラに関わるAIには、災害に強い、独自の電源を持たせる必要が絶対にあります。

 

さらには、インフラロボットが故障した場合には、自己修復が出来ることが必須でしょう。

 

おや?

 

お気づきでしょう。そうです、AIが「ターミネーター」になるための条件が揃うんです。

 

これこそが、AIが真の人類の脅威になる理由

AIの導入の動きが、もはや止められないもので有る以上、結局、AIが人間より強くならざるを得ないのが、自明の理なのです。

 

AIは災害に弱い→しかし富と利便性を劇的に生むAI導入は必須→

AIに災害に強い条件を与える→

人間の影響を排除して勝手に動けるようになってしまう!

 

このジレンマこそが、AIが真の人類の脅威となる理由と言えるのかも知れません。

 

前回提示した、AIをコントロールするアイデア。

これも、災害発生時までは考慮していません。

 

例えば、AIの「鍵」を市民が管理するアイデアですが、管理期間に災害が発生した場合、災害対策で行政AIに権限を与えるために、最低限の認証を経ずに鍵を戻す必要などが発生するかもしれません。

 

認証のもれをついて、誰かがAIに悪意を持たせるかもしれません。

さらに、AI自体のバグを見抜けずに、業務遂行のためにAIが人類を排除しようとするかも・・・

 

最近も多くの災害が発生しています。

 

おそらく、今後AIが脅威になる時とは、想定外の事態が発生した場合でしょう。

 

あらゆる知恵を導入して、備えなくてはならないと思います。

さて、AIの危険性については、多くの識者が警鐘を鳴らしています。

 

宇宙物理学者のホーキング博士、スペースX社とテスラ・モータースのCEOイーロン・マスク氏などなど。

 

私もAIが人類にとって大きな脅威となる可能性について考えてはいましたが、これほど早く進化を遂げるとは予測していませんでした。

 

「シンギラリティ」と言われる、コンピューターの処理が人間の脳の処理速度を超える時点が、2040年ごろと言われていました。

人間を超えるのがそれほど先の話なら、それまでには、AIの脅威を取り除く良い方法が見つかるかも知れないとも思っていました。

 

しかし、色々な方法で、人間の脳を超える必要も無く、AIが人間の代わりを勤めるようになっています。

 

例えば「ディープラーニング」によって、処理速度は遅くても、蓄積されたデータを利用することで、人間の能力を超える働きをします。

 

AIが映画のように、もし人間を敵とみなした場合、非常に危険です。

 

そこで、AIを安全に運用するアイディアを考えてみたいと思います。

 

AIに「鍵」を付ける

AIを安全に運用するアイディアの大切な前提として、社会システムの重要な部分にも、今後AIが導入されるとします。

 

これは必然だと私は考えていて、例えば、今、公務員が行っている業務の大部分はAI化されると思っています。

 

これに関しては賛否は有るでしょうが、資本主義で民主主義の国家において、民間の業務がAIによって代行されているのに、公務員の業務がAI化されないのは、おかしいことだと私は思います。

 

そのような国家では、民間企業が社会をけん引していて、公務員はあくまで補助的な業務をしているはずだからです(この国はなんか違う?)。

さらには、現在の議会や首長の役割の一部もAIが担うと思います。

 

この行政AIの管理を、全市民が参加して行うことで、AIの安全性が保てると考えます。

 

そして管理には、「ブロック・チェーン」の技術を応用した「鍵」を使用します。


AIの「鍵」とは?

ブロック・チェーンは現在、仮想通貨の運用に使われていて、仮想通貨の特性を代表する技術です。

 

その特徴を簡単に説明すると、仮想通貨と言われるデータ上の通貨に付随しているもので、この通貨が誰がいつどこの支払いに使ったものかを全てデータに残し、それをもって信用性を保つものです。

データ自体が仮想通貨に付随しているのため、仮想通貨を管理する中央システムが必要無いことも特徴の一つで、ハッキングの影響を受けません。

 

行政AIには、このブロック・チェーンを使った「鍵」を作り、鍵が無ければ動かない仕組みにします

 

この「鍵」は、重要な変更または定期的なチェックを行う際にAIから切り離され、その間、AIは限定された業務しか行えなくなります。

 

「鍵」は全ての市民がアクセス出来るようにして、ブロック・チェーン技術を応用し、アクセスを全て記録して、「全員参加」と「不正アクセス」を監視します。

 

「鍵」は基本的に市民全員のチェックと承認が必要で、鍵自体の更新も監視し、一定期間更新がされないと鍵が無効に成ります。

 

「鍵」の更新が完了したらまた行政AIに戻し、通常業務をさせます。

 

これらは、私のオリジナルアイディアであり、草案です。まだまだ改善の余地が有ると思います。

 

行政AIが、全てのAIを監視する

AIは特別な環境はほぼ必要無く作ることが可能です。

さらに、ウェブはAIにとっては庭のようなもので、クラウド上に構築されたAIに規制をかけるのは、かなり難しいでしょう。

 

民間のAIを監視するためには、まず商取引の一部を行政AIの許可制にします。

データのやり取りだけの取引などはウェブ上だけの決済で済んでしまうため、監視は難しくなりますが、物理的なものを購入する際に必要な環境を、行政AIに監視させます。

 

ウェブ上のみに存在して、人間の脅威に成るAIも想定されますが、人間に影響を及ぼすには物理的な物が必要となります。

物の商取引の監視によって、AIが人に及ぼす影響を制限することは出来るはずです。

 

ネットに接続された自動運転車などがいきなりハッキングされることも考えられますが、そこはセキュリティでカバーするしか無いでしょう。

 

AIの運用を義務的な仕事と見なす

AIの運用は、ごく一部の技術者のみで行うことも可能です。

しかし、行政AIの人間への影響と危険性に配慮すると、より多くの人間の監視が不可欠に成ります。

現在の行政も、市民が監視するシステムが有りますが、日本においてはあまり機能していない感じがします。

 

行政AIの良いところは、全てが丸見えだということ。そして、市民が直接参加出来て、しかもお金がもらえる

 

行政AIの監視を仕事とみなし、市民に報酬を与える。こうすることで、BIが必然的に不要になるはずです

 

今も多額の税金が公務に使われています。

それをAIの運用資金にし、運用に携わる市民の報酬にすれば良いのです。

 

BIの場合、その財源などを一般の人が考えて投票するのは難しいと思いますが、「仕事の報酬」となれば、誰もが考え、簡単に無理な要求をすることは無いと思います。

 

行政AIの運用を任された市民は、少なからず責任を感じながら運用に参加し、そして報酬が簡単にあげられるとは考えずに、最低限の努力をするでしょう。

 

まだまだ未熟な草案では有りますが、いつの日か、一つの指針になるかもしれないことを想いながら、ここに記します。

 

仕事で自動化を進めるうちに、AIがもたらす未来について、自然と考えるようになりました。

 

既にAIの危険性を説く人も居ますが、AIは人間がより良い暮らしをするための、あくまで道具です(現時点では)。

であれば、当然、それが有害であったり、人間の生命を脅かすもので有ると思う人は、まだ少ないでしょう。

 

しかし、私も日々AIに準じたものを作っていて、今のところ、それが人を害する様子は有りませんが、間接的な影響を含めて、はたして本当に有益無害な存在かは、分からないと思っています。

 

過去のブログで、BIの問題点を書いてみましたが、そもそもBIが必要に成るのは、AIが普及していくからです。

 

今回はAIに問題は無いのかを考察してみます。

 

日本でのAI導入の目的は変わりつつある

そもそも、効率化によって利潤を追求するのが、自動化-AIの導入の一番の目的でした。

 

人より早く、正確、お金もかからない。よって、より良い製品やサービスを安く提供できて、お金が儲かる。

ただそれだけのためだったのが、ほんの数年前。

 

しかし、ここ日本においては、その数年で様子が変わってきました。

 

少子化によって進む、日本の人口減少。人手不足は、すでに深刻な事態に達していると、私は実感しています。

 

私のお客様がたも、すでに利益のためでは無く、人手不足によって生産やサービスが出来ない事態に陥っており、自動化しないと事業が立ちゆかない状況になりつつあります。

 

すでに自動化の選択すらないような個人事業は、後継者がいないために廃業に追い込まれています。中小企業でも、人手不足による倒産も出てきています。

さらには、「人は居るが、人材が居ない」なんて話も良く聞きます。

 

AIやロボットが居ない会社は、もはや成り立たない

同じ形のものを作り続ける、あるいは、似たようなサービスを提供する場合は、効率化のために、AI無しではもう成り立たないところまで来ています。

多くの企業で人手不足が深刻となり、価格競争でも、もはやこれ以上人件費はかけられない状況に有ります。

 

さらに最新の機器は小型化のために、ロボットじゃないと作れません。

例えば、スマホを手に取り見てもらえば解ることですが、これを人間の手だけで作れると思いますか?

その他、PCやドローンなど、小さな電子部品が使われる製品の多くは、すでに手作りでは製作出来なくなっています。

 

しかも、ほとんどの人間が、こういった、AIとロボットを駆使して製作された製品を使用しています。世界を見ても、かなり貧しい地域でもスマホは普及しています。

 

すでに、人類社会がAI抜きでは成り立たなくなっています。

 

AIの普及がもたらした、さらなるAIの進化

ではここに来て、なぜ急速にAIが進化しているのか?

 

それはひとえに、AIの有用性を多くの人が認識し、多くの時間とお金をAIの開発にそそぐようになったからです。

 

今までは自動化など出来るとも思われなかったような作業も、ものすごいスピードで自動化されています。

それは、AIや制御に関わる基礎研究などに時間とお金がかけられた結果です。

 

今までAIとは無縁だった企業もAIにお金を出しはじめ、AIがもたらす利益がさらにAIに投資される。

 

現存するAIにはそんな欲求など有るはずもありませんが、はからずも、AIは存在することで、さらなる増殖をするようになりました。

 

もはや誰も止められないループに突入しています。

 

AIが奪い去るのは単なる作業か?

私がAI関連の仕事に関わるようになったころは、誰もが嫌がる単純作業の自動化がほとんどで、感謝されこそすれ、恨まれるようなことは有りませんでした。

 

しかし今や、金融商品の開発までもが自動化され、一流大卒の大手銀行員が失業の憂き目に会おうとしています。

 

金融投資テクノロジー、いわゆる「フィンテック」。

これまでの業務をAIに奪われそうな銀行員を、このフィンテックの開発、運用に業務転換させようとしているそうですが、かなりの無理が有りそうです。

 

私の学生時代の友人の幾人かも、大手企業勤めをしていますが、学生時代と比べると、驚くほど彼らの能力は衰えています。

それは年齢的なものがほとんどだと思いますが、作業分担が細分化された大手企業内で、決まった作業を長年続けた結果でもあると思います。

それは致し方無いことで有り、彼らの衰えを、個人の努力不足として批判する気には成りません。

 

しかし大手銀行内では、同様の40代~50代が、全く畑違いのAIを覚えようとしているわけです。

そいつぁ、無理だ。

 

大手銀、いわゆるメガバンクは、ずっと人気の就職先でした。

その銀行員が、今、苦境に立たされています。

 

人が社会における役割すらも奪われつつあります。

 

AIを憎みはじめた人々

すでに、今後、AIに仕事を奪われるであろう職業がまとめられています。

そのリストに自分が今就いている職業の名前が挙がっている人は、

その実感が有ろうと無かろうと、いい気分ではないでしょう。

 

今までも、産業革命が起こる度に(すでに3回有りました)、仕事を奪われる人々はいました。

しかし、過去の革命では、仕事を奪われた人が、比較的に簡単に新しい仕事に就く事が出来ました。

 

第一次産業革命時には、主に馬の世話係と馬車メーカーが蒸気機関に仕事を奪われましたが、代わりにその蒸気機関の製作やメンテナンスをするようになりました。

第二次産業革命時には、パソコンが仕事に利用されるように成りましたが、作業が効率化されただけで、多くの人がパソコンの操作を覚えて仕事をつづけました。

第三次産業革命時には、インターネットの普及により、多くの人が失業しましたが、新たに生まれたインターネットを利用したビジネスに参加することが出来ました。

 

そして、今回。

 

上記したとおり、銀行員をはじめとしたあらゆる人が、AIの技術者に成るか、全く別な(AIに仕事を奪われない高度な)仕事を始めるしかなくなりつつあります。

それは実質的に、かなりの数の人間が、仕事をすることが出来なくなることを意味します。

 

仕事が無いからと言って飢え死にするのは良くないことだと、多くの国で考えられていますが、この考えはそもそも、全ての人に平等に人権が有ると考える、民主主義の基本理念から来ています。

 

以前のブログで書いたBIは、この基本理念に沿って考えられたものですが、それが民主主義を脅かすという矛盾。

 

これらの結論が意味するもの、それは、AIは人間の尊厳を奪うものだということです。

 

人間の尊厳を奪う代表的な制度が奴隷制度ですが、それは、物理的に、そして社会的に自由を奪うことで成り立ちます。

 

AIの導入は、経済的に人間の自由を奪うのです。

 

AIを拒否することはできないのか?

AIが普及する理由は書きましたが、それを拒否することは出来るでしょうか。

 

AIが作る製品は安価で優秀です。サービスも同様。

それに比べると、今後、人が提供するものは高価で質も不安定です。

 

あとは消費者が、非AI製品を支持して、あえて購入するくらいしか有りません。

しかしそれは経済原理に反しており、成り立たないでしょう。

 

現在でも、不当に安い賃金で作られたものじゃないという証明付きの「フェアトレーディング商品」というものが有りますが、それはまだ品質が良いから成り立つと思います。

 

AIを拒否することは資本主義に反します。人類社会は今までも資本主義以外の経済システムをさんざん試してきましたが、結局全て放棄しています。

 

AIの登場で、民主主義も資本主義も崩壊する

まあ、つまりは、そういうことです。

 

全く新しい社会制度を、大急ぎで作らなければならないと思います。

 

誰のためとかでは無く、人類全体が、不幸にならないためです。

 

難しい作業に成るでしょう。前回も書きましたが、SF作品にヒントが隠されているかも知れません(まじめに)。

 

まだ遅くはありません。皆で考えましょ。