昔から、カルトなどの怪しい理論が、人心を惑わせてきました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180826-00057203-gendaibiz-soci&p=1
このような記事を目にしました。
結構な敵を作ってしまいそうな記事ですが、自然科学を学んだ筆者も全くの同感であり、危機感を持ちました。良い記事です。
しかし、偽科学はどんなに頭の良い人でも、見抜くことは難しいものです。
事実、オーム真理教の例を見ても分かる通り、学者レベルの博士号持ちの人達が、ほぼ盲目的に教義に従い、大量殺人まで犯しました。
では、どうしたら偽科学による被害を防ぐことが出来るのか?
現代科学の限界
ご紹介した記事でも触れていますが、金儲けのために偽科学が使われる例も多いのですが、一方で多くの100%善意の人がこの偽科学を信じて行動しています。
また、「偽科学を信じるのは不勉強だからだ」と断罪する人は、オームの例をどう説明するのでしょうか?
悪意のものでも無く、不勉強でも無い人たちが、間違った行動をしている。それは、どのような理由からでしょうか?
誠実で勉強熱心な人々が、心を惑わす理由はただ一つ。
現代科学が未完成だからです。
特に、全ての科学の基礎と成る理論物理学が完成されていないことが、様々な不具合を招いていると思います。
宇宙の現象のうち、説明出来ないものが全体の数%・・・とかならまだしも、質量に換算して、実に宇宙の90%以上が未知なのです。
「ダーク・マター」と「ダーク・エネルギー」と呼ばれる未知の何かが、宇宙のほとんどを占めている・・・
現代科学で分かっているのは、その程度なのです。
私も、理論物理学を学んだ一人ですが(中退ですが)、悲しいかな、これが事実です。
宇宙にこれだけの未知の領域が有れば、怪しい理論もまかり通るってなもんですよ。
研究の成果のみを誇大に宣伝した科学者たち
結局、科学者と言えど、お金のしがらみからは逃れられません。
私財をなげうってまで研究をした科学者もたくさんいました。
今も予算に限りが有る大学の研究室などでは、教授が私費を出しているところも多いです。
しかし、研究には多額の費用がかかるために、資金集めは必須です。
そのためには、どうしても一定の成果をあげて、それが有益な研究であることを証明しなくてはいけません。
そのために、過去も今でも、科学者たちは誇大ぎみに己の研究成果を発表します。
さらに、物理学の研究の成果として、今のコンピューターやスマホが誕生しています。
いまだ多くの未知が残されているとはいえ、成果としては実に偉大なものです。
科学は万能で有ると人々に思わせるには十分でした。
必要なのは科学は万能では無いという事実の賢伝、そして・・・
偽科学の一番の問題点は、根拠が無いか非常に薄いことです。
科学を学び実践するものにとっては、信じるには足らないのです。
にも関わらず、少な過ぎるか、あるいは全く嘘の実証をもとに、人々の信頼を勝ち取ってしまう。
もし、その理論が間違っていたら、多くの被害をもたらします。
偽では無い科学は、まず論文を掲載する雑誌や機関誌の審査が有り、掲載された後も、その裏付けの実験や観測を経て初めて認められます。
それは、単なる理論では無く、「事実」であることの証明なのです。
実際、アインシュタインが論文の中で予言した「重力波」は、予言から実に100年を経て、最近観測に成功しました。
観測されるまでは、これも単なる理論の一つでしか有りませんでしたが、観測を経て「事実」に成ったのです。
こういった検証を経ずに、成果だけを強調するのが、偽科学の特徴です。
ある理論に対して、「検証」が行われているこどうかを、一般の人も判断出来るように、科学論文の格付けみたいなものが必要だと思います。もちろん、科学教育と共に。
また同時に、検証がされていない、「未知」がまだまだたくさん有ることも、事実として伝えなければならないと思います。
そして何より、理論科学の前進こそが、一番の課題です。
今、ILC-リニアコライダーと呼ばれる設備が、日本に設置されるかどうかの議論がされています。
こういった設備を充実させることも、非常に大切なことです。