筆者は学生時代、ある新聞記事をきっかけに、「予知夢」について研究してきました。
現在、ある書籍を基に、大災害の予言がされて、騒ぎに成っています。
しかし、正確性に欠けるために注意を促そうと思います。
5日の午前4時は他者の後付け
筆者が予知夢に興味を持ったきっかけは、新聞のある特集記事です。
ちなみに筆者はゴリゴリの理系で、科学的な裏付けのあるものでなければ、基本信じません。
そんな筆者でも、その記事は信じるに足るものと思いました。
内容を簡単に説明しますと、過去に現実に成った予知夢が、たくさん有る。無下に都市伝説とするには、事例が多いと。
そこから筆者も実例を調べましたが、出るは出るは。
世界中に、過去にたくさんの事例が有るのです。
これがまず予知夢を信じる根拠です。
さらには、量子力学の研究で、人間の意識と宇宙の関係が分かってきました。
過去には、ノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズ博士も、論文を出しています。量子脳理論と呼ばれます。
その中には、意識と未来との関係性も含まれています。
このように、科学的にも裏付けが出ています。
さて、今騒ぎに成っている、たつき諒氏が書いた「私が見た未来」という書籍での、「2025年7月5日午前4時ごろの大災害」について。
たつき氏が言っているのは「2025年7月」という時期までで、「5日午前4時」というのは、2021年にたつき氏がその予知夢を見た日付と時間です。
ですので、この予知夢を信じるとすれば、7月いっぱい気を付けなければ成らないということです。
注意しなければいけないのは油断
今回の騒ぎでは、なぜか夢を見た日付と時間までが、後付けで発生時間として指定されています。
おそらく、インプレッション数を稼ごうとするインフルエンサーが、これを流布したのだと思います。
ここで何を信じるべきかをはっきりしたいと思います。
まず、たつき氏に関してですが、東日本大震災を日付まで当てる明晰夢を見た実績が有ること。
その他にも予知夢を的中させていることから、ある程度の当たる予知夢を見る人だと判断できること。
これらから、今回の「2025年7月の大災害」という明晰夢も、注意を持って見ておく必要が有るということです。
そして「5日午前4時」という部分に関しては、完全に他者の後付けで有ると、たつき氏自身も明言しているので、信用には値しないということ。
そうすると、この記事を書いている7月3日時点や、明日4日も注意が必要な事。
そして5日に何も無かったとしても、それ以降7月いっぱいは注意が必要だということです。
5日に何も無かったとして、油断する人が多数居そうです。
予知夢は当たることも当たらないことも有る
筆者が研究してきた内容を、参考に書きたいと思います。
予知夢が多数的中した事例が有るということで、予知夢を信じる筆者ですが、そもそも予知夢とはなんでしょうか。
予知夢は、まず明晰夢と言われる特殊な夢として現れます。
多くの人が見る夢は、おそらくぼんやりとして、場所も日時も分からないものだと思います。
それに対し、明晰夢は場所や日時がはっきりしていて(場所や日時を示す、標識やカレンダーが見える)、実在の場所や人物が出てきます。
そんな明晰夢の中でも未来の日付のものを、起きてから書き記したり、誰かに言うことで予知夢とされます。
しかし、明晰夢と言えど、単なる夢であることも多数有ります。
ですから、一見予知夢だと思えるような夢でも、現実には起こらないことも多いのです。
ただし、たつき氏のように、その明晰夢が予知夢と成る可能性が高い人が居るのは確かです。
そして、高いとしても、やはりただの夢である場合も有ります。
たつき氏も人です。
記憶の整理としてただの夢を見ることも有るでしょう。
今回の予知夢も、時期まで明確には成っていますが、偶然にも南海トラフ地震の地域と重なっています。
南海トラフ地震への警戒の呼びかけが、今回の予知夢のきっかけに成っているかも知れません。
いずれにしろ、今回の予知で津波が押し寄せるとされる地域は、もともと地震学の見地からも注意が促されている地域です。
ご注意ください。

