外国人労働者を丁重に扱わなければ日本は滅びる | 大学中退者のその後の後

大学中退者のその後の後

フリーランスです。仕事の合間の息抜きツブ。

今年に入り、入国管理局の収容所で、スリランカの方がお亡くなりになりました。

 

本人が体調不良を訴えたにも関わらず、病院に連れて行くなどの適切な対応が取られなかったことが原因のようです。

 

しかも、カフェオレをうまく飲み込めない様子を見て、入管職員が「鼻から牛乳」などと言って笑っているカメラ映像が公開されました。

 

これも来日して原因を追究したご家族と、外国人労働者に寄り添ってきた指宿弁護士が居たからこそ公開にこぎつけましたが、入管は一貫して事実を隠そうとしました。

 

 

 

 

外国人実習生の問題も含め、こんなことが続けば、どんなことがこれから起こるのかを書きたいと思います。

 

外国人留学生の真実

 

私が学生時代に留年を繰り返していたころ、よく大学の学生課が紹介するアルバイトに行ってました(そもそも俺などに紹介するな)。

 

学生課にアルバイトの求人票が置いて有って、そこに名前を書いて応募するのですが、よく見かける2人の名前が有りました。

 

名前から察するに、中国人留学生のようです。

しかも医学部の学生でした。

「バイトなどしていないで、とっとと医者に成れば良いのに」と、よく思ったものです。

 

そして短期バイトなどで、おそらくその2人だと思われる留学生と、良く顔を合わせていました。

曜日や時間帯からして、私同様、授業も受けずにずっとバイトしているようでした。

 

それも、いくつも掛け持ちをしていて、明らかに自分たちの生活費を稼いでいる感じでは無く、仕送りなどをしているのだろうと思いました。

 

このように、留学生として日本の学校に入学するものの、実際にはアルバイトに明け暮れて、仕送りなどをする例が後を絶ちません。

 

最近でも、東京福祉大学で700人もの留学生が、学校に来ていない状態で有ることがニュースに成りました。

 

留学生は法律で、週20時間しか働いてはいけないと定められています。

しかし、実際には一括して留学生を管理するシステムは無く、実質的に何時間でも働けます。

雇う側も人材不足から、おそらく目をつぶっていることでしょう。

 

このように、「海外の人材を育てる」などという建前の元、コンビニ店員などの人材を外国人留学生から補充しているのが、この国の現実です。

 

外国人実習生の真実

 

お亡くなりになったスリランカ人の方もそうですが、これも「実習をさせながら海外の人に技術を覚えてもらう」という建前の元に、実質的な労働者の補充を行っています。

 

しかもベトナムなどで、「日本の高収入の仕事を紹介する」と言って、ブローカーが高額の紹介料を取っています。

このブローカーへの支払いも日本で稼がなくてはいけません。

 

そして皆さんご存知のように、彼らに高収入の仕事など紹介されません。

不人気で人材不足の建設業や農業などに就業させられ、職場を選択する自由も無く、低賃金でこき使われています。

 

そもそも、ブローカーが巻き上げた紹介料はどこに行っているのか。

 

滞在期間が過ぎても、紹介料すら稼げ無い例も有ると思います。

そうなると、帰るという選択肢は無い。

ブローカーには家族を人質にされ、脅されるそうです。

帰っても仕事は無く、不法滞在してでも稼ぐ以外ありません。

こちらをご参照ください。

 

 

 

 

こんな環境を放置して、人手不足を補っているのがこの国の実情です。

 

アジア系差別は欧米と同じ日本

 

コロナ渦において武漢が発生元とされ、それ故に欧米では、ストレスも相まって、酷いアジア系差別が起こっています。

 

しかし、ここ日本でも、昔から在日の方など、日本以外のアジア系への差別が酷かったわけです。

 

白人や黒人から見たら、韓国人も中国人も日本人も見分けがつかない、同じアジア系なのにね。

 

さらに東アジア系とは、ちょっと肌の色などが違う、東南アジア系の人々のことも差別してきました。

 

冒頭で書いた、入管職員の言動も、とんでもない差別の影響だと思われることは間違い無いでしょう。

 

実際ご遺族は、記者会見で泣きながら、「日本はそんな国なのか?」と問うています。

 

日本人の一人として、ほんとに申し訳ないと思うし、恥ずかしく思います。

 

インバウンドに及ぼす影響

 

かつて、家電などでシェア率で断トツ1位だった日本。

 

ところが現在では、韓国製や中国製がほとんどで、日本製品は価格競争で負けて、全くと言って良いほど売れなくなりました。

 

実際、アメリカ出張の際にホテルの部屋に有ったのは、韓国製のテレビと中国製のポットでした。

 

虎の子の自動車産業も、Uberなどのカーシェアの普及で斜陽に成りつつ有り、さらに参入が簡単な電気自動車が主流に成りつつも有り、さらに追い詰められています。

 

もはや「オタク」とバカにされてきた、アニメやゲームなどのコンテンツのほうがシェア率は高いです。

 

こうなると、観光業のインバウンドが外貨を稼ぐのに大きな割合を占めてきます。

 

今はコロナ渦で振るいませんが、ワクチン接種が進んで、再び需要が期待出来ます。

 

しかし・・・

 

このウィシュマ・サンダマリさんのような事件、そして、留学生や実習生の実態などが海外で伝わっていけば、現在流行する「キャンセルカルチャー」の影響で、「日本行かない運動」が始まるかも知れません。

 

少なくとも、「日本が好きだ」と公言する外国人は、少なくなるでしょう。

 

そうなると、経済的に大きな打撃を受けることに成ります。

 

ま、経済以前に、すでに人身売買の問題として、アメリカ政府や国連から、日本が注視されています。

 

人権問題として、真摯にこの問題に取り組む必要が有ります。

 

そうしないと、この国は国際的に孤立することに成るでしょう。