「FaOI 2024」Aツアーが終演してから、しばらく時間が経過してしまいましたが…
ツアー期間中と最近の出来事について
個人的に色々と感じたことなどを振り返っています。
開幕前の練習映像の公開で判明した怪我の状況や、公演に向けた心境を伝える動画を上げてくれたところから始まった、今年の「FaOI」
「愛知公演」終演直後にも、メッセージを投稿してくれた羽生君は
疲弊し切った頭や身体が少し回復したところで、予告通りメンバーシップ限定動画をUPしてくれました。
通知にはすぐに気付き、落ち着いて見れるように環境を整えてから数分後に視聴
3分の2くらい経過したところで見れなくなってしまい、何が起こったのか理解できず…
後からその理由を知り、すぐに見なかったことを後悔しましたが、該当部分を視聴したのが一人でも少なくて良かったのだと、自分に言い聞かせています。。
羽生君はもの凄くショックを受けていましたが…
開催直前の怪我から始まり、病院への移動と縫合手術、周囲へ迷惑を掛けてしまって本当に申し訳ないという思いを抱えながら、何よりも回復を最優先させて初日を迎え
怪我の影響を全く感じさせない圧倒的な滑りで、大成功のもと無事に全公演を終えて
肉体的にも、精神的にも、頭脳的にも、あれだけ全てを演技に注ぎ込んだ公演をやり遂げ、焦燥感を感じるほど全てが空っぽの状態から回復するのは、決して簡単ではないということが手に取るように伝わってきて
「演技に懸ける想いの強さ」の想像以上の凄まじさと、まだまだ疲労が残る中でも、きっとメンバーへ向けて少しでも早く声を届けようと本当に精一杯努力してくれたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
普段ならきっと、どんなに疲れていても、絶対にミスしないように
きっと何度も、何度も、確認してから投稿しているはずですが
「メンシプ」が、ほんの少しだけでも安心して気を許せる場所だからこそ、ついうっかりミスをしてしまったようにも感じているので
彼にとってそんな場所が少しでも増えたことを、本当に嬉しく思います。
いつも自分の容量を、自分自身で大きく超えさせてしまうというか…
本当に全てのエネルギーが無くなる程、一つ一つの演技、一回毎の公演に全てを懸けて
あまりにも強引過ぎるのではないかと思うくらい、自らに過酷な負荷を掛けることによって、常にキャパシティーを大きく広げ続けていくのを、ずっと見てきました。
『RE_PRAY』で、あれだけの数の演目を全身全霊でこなせたのだから
「FaOIで、オープニングと2プロ、フィナーレの計4回の登場なら、問題なく滑り切れる」というような捉え方は、決してしない人。
プロとしての経験値を飛躍的に築き上げ、単独ツアーも大成功で終えたことで
一つ一つの演技に対する責任や覚悟が、これまで以上にとてつもなく大きくなっているということを、公演中も、公演以外の部分からも強く、強く感じ取りました。
西川貴教さん(T.M.Revolution)のMVで聴いた
原曲の「ミーティア」
サビに向けてドラマティックに盛り上げていくドラムの音が、ざらざら(バリバリ、ビリビリ?)したような音が特徴的なスネアの、特に印象的に聴こえる部分かなと感じていますが
楽器を聞き分けるために、原曲を聞き込んでから改めて演技を観ると
会場ではあまり聞けていなかった一つ一つの楽器の音まで、本当に細かく聞き分けて一音一音拾った上で振り付けられていることが、実際によく分かって
自分の中で曲と振付の解釈がもの凄く鮮明になって、プログラムの印象がまた大きく変わりました。
このプログラムが「ガンダムSEEDファン」だけではなく、西川さんの原曲ファンにも、もの凄く喜んでもらえるプログラムになっているのも
楽曲をここまで聞き込んで表現された演技だからこそだと感じています。
プログラムにいくつもの意味や側面を持たせながら、一つの作品として昇華させるスキルは、本当に凄いとしか言いようがありません。
少しだけ、額の怪我のこと…
あくまで想像でしかありませんが、プログラムの練習中に氷に額を打ち付けるという、羽生君にしては珍しいように感じる怪我に対して
(4Aのような高難度の練習中にはあったとしても…)
もしも足を痛めてしまったら出演自体が危ぶまれるという、最悪の事態を防ぐために
思わず足首を庇って転倒したのかも知れないと、まず最初に思いましたが
本番での「ミーティア」の、シャープで激しい上半身の振付を見て
万が一腕を痛めてしまったらあの動きが出来なくなってしまうからこそ、咄嗟に腕も庇って(手をつくのを躊躇って)しまったのではないかと、そんな風に感じてしまいました。
以前からずっと聴き続けてきた思い入れのある楽曲を、ご本人の生歌で滑ることが叶い
これまで以上にコラボレーションに懸ける想いが強かったであろう、今回のプログラム。
怪我を押して完璧にやり遂げたことによる消耗の度合いは、通常の比ではなかったはずです。
競技時代、試合では近寄りがたいほどの闘争心を剥き出しにして、言葉に出せない色々なものと戦ってきた彼は
論理的な話をしている時は、もの凄く冷静で、その言葉や表情にも知性を湛えていて
祈りを捧げるプログラムでは、幻想的で、崇高なまでに神秘的で、まるで人ではない何かのようで
人と接する時は、優しく思いやりや気遣いに溢れ、柔らかな包容力を纏っていて
それなのに、ミスをしてしまったり、ちょっと自信がない時に見せる素の部分が、唐突にあまりにも可愛らしくて…
演技の振り幅だけでなく、内包している要素の多さから
その都度見せる人間としての振り幅までもが、以前よりも更に大きく広がっていて
プロになって、スケートやインタビューだけでなく
様々な方法でたくさんの顔を見せてくれるようになったことで
「羽生結弦」という一人の人物から受ける自分の感情の振れ幅も、これまで以上に何だか凄く大変なことになっています。。
可愛いと言われたくない気持ちが分かる側の人間としては毎回、擁護や説明をしたくなるけれど(ファンの皆さんが可愛いと言うのに反論するつもりは一切ありません)
羽生君も今回は諦めているのではと思うくらい、末っ子っぽさ全開な気が…
各国の「翻訳」について
これまでもインタビュー発言等を、世界中のファンの方々が自主的に様々な言語に翻訳してSNSで発信したり、それぞれのグループ内で共有していたのを
メンバー全体として共有出来たらと、羽生君がファンに向けて直接依頼してくれたことで
この場所が、羽生君とファン同士を繋ぐ一つの大きなコミュニティーとなって
今まで以上に、羽生君とも、メンバー同士も、結束が強まったような気がしていて
それぞれの想いや、少しでも何か力になりたいという気持ち、実際の行動力を、そこに集まった人達がより良い方向へ進むために活かし
具体的な提案や求心力においても群を抜いていて、その才能が単独公演の制作総指揮としても生かされ、回を重ねる毎に更に培われ…
周囲の人々の意欲や能力を引き出す、リーダーとしての資質を垣間見た気がします。
数日前「Gucci Ginza Gallery」写真展へ、やっと行くことが出来ました。
感想や「Bツアー」期間についての見解など、また改めて書けたら(何事も起こらず時間が取れたら…)と思っています。