6月2日(日)

「愛知公演」最終日、現地へ行きました。

 

オープニングから盛り上がりと高揚感が本当に凄くて、羽生君への歓声や期待の大きさと、その期待をさらに上回る彼のスケートの素晴らしさはもちろん、他のスケーター達もアーティストの方々も皆さん素晴らしくて

 

(毎回そうですが)公演を重ねる毎に、完成度や一体感を増してきたのが伝わってきて、とても見ごたえがあり、会場の雰囲気もとても良かったです。

 

音響も「幕張イベントホール」は設備が古いせいか、どうしても低音が割れて聞こえてしまって音がうるさく感じてしまう場面も多いのが、いつも残念なのですが

(羽生君の「単独公演」での音響の良さに、耳まで贅沢になってしまったのもあって…)

 

今回の「Aichi Sky Expo」は新しい施設だからか、運営側による機材持ち込みなのか、音響もとても良く、素晴しいアーティストの方々の歌声にも臨場感がもの凄くありました。

 

 

今回は前方ロング中央で見た演技(久しぶりにリンクに近い席でした)

 

『notte~』でも「幕張公演」でも感じたことですが

以前はオープニングetc.群舞の際、羽生君は他スケーターより圧倒的にスケートが伸びてスピードが出る分、軌道を大きく膨らませて調整したりしていたけれど

 

プロになってからは、他のスケーターに合わせてスピードを抑えて演技しているのが印象的で、スピード調整においても、きっとかなりの筋力を使ってエネルギーを消耗するのだろうと、観ていて感じます。

 

 

「Danny Boy」は

今まで以上に慈愛に満ちていて、全ての動きが滑らかに曲に溶け込んで

 

その圧倒的な存在感が、会場の空間を満たしていて

 

この演技を生で、同じ空間で観ることができて、感無量というか… 言葉にならないくらい胸がいっぱいで

 

(幕張でも感じたことですが)この演技を「大トリ」ではなく前半で観れてしまうことが、何て贅沢なことなのかと…

 

休憩中も、ほぼ放心状態でした。

 

ゆったりとしたピアノの演奏に合わせた動きの中で、ハイドロへと移行させていく際も

完全に体が沈み込むまで手で支えることなく、フリーレッグが氷に着くことも一切なく片足だけで体勢を変化させていく動きに、いったいどれだけの筋力を必要とするのだろうと

 

この作品だけでも、本当に「体力」と「精神力」を削って、全てを込めて演技してくれていることが、もの凄く強く、ひしひしと伝わってきました。

 

 

最終日の「ミーティア」は

幕張公演で観たときとは、また印象がかなり変わっていて

 

最初の頃のシャープさは薄れ

「フリーダム」のモビルスーツの硬質的な部分も、歌詞に沿った表現や、主人公の柔らかい感情を表す仕草も、全てを曲の中で融合させていて

 

幕張で最初に観たときも、素晴らしい演技だったことに違いはないけれど

曲の一音一音に合わせた振付の凄まじさに、プログラムとして少し忙しく感じていたのが

 

この日の演技では、音に合わせた素早い動きはそのままに、感情表現のパートも丁寧に表現する時間的余裕を作り出していて

その緩急が、このプログラムに「作品」としての一体感を生み出しているように感じられ、とても魅了されました。

 

 

今年は1回の公演で2つの大トリに値する感動を与えてもらえた、本当に贅沢だった「Aツアー」

 

最終日は特に、他の皆さんの演技も本当に素晴しくて

 

個人的には昨年の「SOI」に続き、パイポ―の演技を観れたことが嬉しかったのと

城田優さんと青木祐奈選手の「アラジン」もとても良かったです。

 

刑事君は後半のプログラムを観ていて、彼はプロになって表現が凄く伸びやかになって、競技者よりもプロスケーターの方が向いていると、改めて感じました。

 

 

羽生君の全身全霊の演技と、高いプロフェッショナル意識に出演者の皆さんが触発されて

その相乗効果でどんどん公演としての完成度が上がっていくのを、ずっと肌で感じてきた「FaOI」

 

「Aツアー」が終幕を迎え、今年の羽生君の出演は全て終了となりました。

 

(怪我で出演できなかった2016年以外は)

毎年A・B両ツアーに出演するのが恒例になっていたので、今回はあっという間に「FaOI」期間が過ぎてしまって、少し寂しい気持ちもありましたが

 

あれほど全てを出し切った後に、まさか終演後当日中にメンバー向けてコメントを出してくれたり、翌日にインスタに写真までUPしてくれるなんて…

 

あんなに全力で素晴しい演技を披露してくれただけでも充分過ぎるほど贅沢なことなのに、身体が動かないほど疲れが抜けない中で、そこまで頑張ってくれたのは

きっと公演を見れなかった(海外ファンを含む)メンバーへ向けてのコメントや、メンバーでないファンへの配慮もあって、終演後、可能な限り早くSNSで発信してくれたように感じているので

 

いつもファンを本当に大切に思ってくれていることが伝わってきて、改めて幸せな気持ちにさせてもらえました。

 

 

まだまだ「FaOI」の余韻に浸っているところですが…

 

今回「Bツアー」に出演しないのは、次の新しい活動の予定が組み込まれているからこその決定だと理解しているので

 

羽生君のこれから先へ向けた活動の新たな発表を、とても楽しみに待ってます。