『RE_PRAY』ツアー終演から、1ヶ月以上が経過しました。
その後も、驚くほど様々な情報に溢れていて
YouTube動画投稿後も、2つのアイスショー舞台裏放送、様々な媒体からの撮影映像、雑誌インタビュー、色々なキャンペーンやGOODS関連情報 etc.
追い掛けるのだけでも必死で、取り残されてしまいそうになりながらも、必死で咀嚼していますが…
(どうしても点と点を繋ぎ合わせたくなる)
時系列バラバラで、記憶が曖昧な部分もあるかも知れないけれど、少しずつ書き出して頭の中を整理しています。
2つのショーの「舞台裏」SPで映し出された羽生選手の様子。
最初は『notte~』バックステージでの公演中のハードなトレーニングだけでも、かなり驚かされたのに
まさか『RE_PRAY』1部終了後の30分休憩の間も、ほとんど頭と体を休ませることなくピークを落とさないよう自らにトレーニングを課し
その状態で後半の2部とアンコールに臨む程の持久力を、佐賀~横浜公演までのたった1ヶ月間でつけていたとは…
想像の範疇を遥かに超えていました。
『RE_RRAY』SPでは
SAGAアリーナの氷上に、アイリンのホッケー用ラインを投影させていて
たまアリの際に、空間が広すぎてリンクが小さく感じてしまう問題に対処したことで、演技修正の精度がかなり上がったことなど、具体的な改善方法を知れたことも、とても興味深かった。
佐賀公演後ひたすら悔しくて、根本的に変えようと
新しいことを勉強し直して「知識」という武器を手に入れて
一番良かった時の記憶を辿ったとき
重りを使って基礎的な筋力トレーニングをしていたという
「2020年全日本選手権」
「ちょっとしたフォームの崩れとか障害でも、そんな簡単に崩れなかった」と…
世の中に明るさを届けたいと、ほぼノーミスで滑った
SP「Let Me Entertain You」
試合でありながら、完全に物語の世界観に惹き込まれた
FS「天と地と」では
深いゾーンに入っていたと、内村選手との対談や他の場所でも何度か話していました。
翌年3月~「SOI」ツアーの頃は
見てすぐに分かる位、体格が良くなっていて
4A習得に向けて、それまでやってこなかった事として筋トレを取り入れた結果、体が重くなって跳べなくなったことも、どこかで話していましたが
その時の「知識」と「経験」が、圧倒的に持久力が必要なこの「セットリスト」の「単独公演ツアー」での持久力をつけるためのきっかけになったこと
今までしてきた努力の全てが
すぐには実らなかったとしても決して無駄にはならないと
その時に身に付けた「知識」が武器となり、その先の人生に活かしていくことが出来ると
自らの「経験」で証明し続けていることに、いつもながら感銘を受けます。
「瞬発力」と「持久力」という観点
「『RE_PRAY』は圧倒的に「持久力」が必要なショーでありながら、一部の最後に1番「瞬発力」が必要で、抑えてたずっと、持久力持たせるために」と
「競技時代とはまた変わって、もっともっと強度の高い、もっと知識のあるトレーニング方法とか、アップの方法を取り入れるようにした」
という部分については
「Quadruple Axel」の中で、さらに詳しく語っていました。
「フルマラソン」ではなく
「駅伝」を全部「一人」で走り切るというのが
もの凄く的確な表現だと思うのと同時に、あまりにも壮絶過ぎて言葉を失います。
プロ転向後
「KHB」放送に出演(ぐりりと共演)した際に
「持久力とともに瞬発力を上げ切ることって、アスリートにとって永遠の課題だと思っている」
と話していたことが印象に残っていて
その点において僅か1年半程度で、この単独ツアーを通して完璧にやり遂げてしまったことにも、そのレベルの驚異的な高さにも、本当に驚愕させられます。
ドキュメンタリー(地上波)でのインタビュー時点でも「まだ暗闇の中」だと言っていた記憶がありますが(←11月のNNNドキュメントでしたが取材は7月で、その後はいつ見たか聞いたか曖昧に…)
星野源さんから贈られた
「真っ暗を楽しんで」という言葉に対し
「その『真っ暗』を大切に」してきたからこそ見えてきた「道」
「3月11日」に行われたというインタビューの際、色紙にしたためた
「世界を変える」という「決意」
遠くに見える「光」を目指して進む彼は「強い」
ずっとそう信じています。
迷いがなくなった瞳に力強さが戻ってきたことを
『RE_PRAY』ツアーが進むにつれ、少しずつ感じてきました。
以前は「5年後」「10年後」の
漠然としたイメージしか言葉にしてこなかった羽生君が
あくまで可能性だったとしても
「30年後」もスケートをしている姿を想像できるようになった
人生を懸けて「羽生結弦のスケート」を追求し続ける姿を思い描けるようになったことを、もの凄く嬉しく思います。
そして今まで応援してきた時間よりも、これから先の人生の方がずっと長く彼のスケートを観て、作品に触れることが叶うのだとしたら、本当に幸せな事だと感じています。