間もなく「FaOI 2023」幕張公演が初日を迎えます。

 

あれから1年。

「幕張全滅」報告の予想以上の数に驚いていたのが、随分前のことのような気が…

 

「公式YouTubeメンバー動画」UPと「徹子の部屋」への出演から、しばらく静かな日々が続いているけれど

羽生君はきっと例年同様、コラボレーションするアーティストの楽曲を網羅して選曲し、そのバックグラウンドにまで思いを馳せながら(誰かと)振付し、素晴らしいプログラムを作り上げてくれているのだと、いつものように期待しています。

 

そしてスケジュール的なことを考えると、Aツアーのプログラム完成と同時に、Bツアーでのコラボアーティストの選曲や振付もある程度進めていくという、相変わらずタイトなスケジュールでプログラムを制作し

彼が言う「穏やかでくだらない」と形容するには、あまりにも壮絶で過酷な「練習の日々」の中で、新しい作品の完成度を高めてくれているのだとも感じています。

 

 

GW終わり頃から読み始めた「蒼い炎Ⅳ」

そのプロローグの中で、不透明なジャッジの評価に苦しんだ胸の内と、採点に対する諦めの気持ち、自分の中での結論を出した経緯を、言葉にしてくれていました。

 

読み進んでいく途中で、なかなかページをめくることが出来なかった「scene 6」以降。

 

「北京オリンピック」を振り返るために、改めてこのタイミングで読んだ

 

「上杉謙信公」の物語。

 

「上杉謙信」という戦国武将の、元来の気性や気質、戦における信念や思想、禅を学び文武両方を高めようとするその姿勢や、常人の理解を超える思考回路、戦いに生きる日々の中で磨かれていく精神性、その生きざま、死生観までも…

 

読んでいて、本当にいくつものエピソードが

「羽生結弦選手」の競技人生に、そのまま重なるようで

 

フリープログラム「天と地と」での一つ一つの場面が、どのような場面を表し、どのような想いが込められているのか、今までよりもプログラムをより深く理解することが出来て

 

あの頃、個人的にも余裕がなくて読めずにいた「謙信公」の物語を、羽生君の幸せと、そのスケートに対する自信が戻ったことを感じられる今、「FaOI 2023」ツアーが始まる前に、このタイミングで読めてよかったと

 

「蒼い炎Ⅳ」で振り返る「北京オリンピック」についても、辛い記憶に変わりはないけれど、それまでよりも少し冷静に読んでいくことが出来たと思う。

 

 

自分の思惑通りに事を運ぶ為なら、どんな卑怯な手段も厭わない「強靭な敵陣営」に

 

死をも覚悟した上で、一人捨身で戦いを挑む

「上杉謙信公」の姿を

 

自身の戦いに重ねたあの「4A」だったと、改めてそう感じた

 

「天と地と」の演技。

 

採点が低く抑えられることも、全て承知の上で、命懸けで挑んだ

 

「北京オリンピック」

 

その生きざまを、改めて振り返る

「蒼い炎Ⅳ」

 

「GIFT」では、前日リハーサルで腰を痛めてしまい、痛み止めの薬を服用した上で最後までやり遂げていたということも、初めて知る内容で

 

「SOI」スペシャルエディションのインタビューで、今の目標を聞かれ、

「健康で過ごそう」と意識していること「怪我なく最後まで滑り切る」ということが大きな挑戦だという、その言葉の意味と重みが改めて伝わってくるものでした。

 

 

「FaOI」開催まであと2日。

 

この練習期間も、羽生君がどうか元気で、思うような練習が出来ていて、無事に幕張公演初日を、健康な状態で迎えられますように。。

 

どんなプログラムを披露してくれるのか、とても楽しみにしています。