「アイスリンク仙台」より

6月1日より8月31日までの3ヶ月間、一般営業を中止するというアナウンスが、HP上に掲載されました。

 

読売新聞の取材によると、高騰する電気料金が通常の3倍にまで膨れ上がっているということで

急なお知らせと、衝撃的なその値上がり幅に、羽生君の練習環境に対する不安や、同様に他の後輩スケーター達のことも心配する声を、本当にたくさん目にしました。

 

スケート教室や夜間の貸切時間は通常通り営業し、一般開放の時間帯の営業を中止するということで、逼迫する電気料金や運営コストを抑えるという理由からは

継続的にリンク使用が必要なスケーターの練習環境を優先して守る、ということを意味しているように受け取れますが

 

一般営業時のコストを削るということは、一般の利用者による収入よりも、掛かる費用の方が大きいということで

通年営業するアイスリンク経営の難しさと、膨大な電力消費による支出の不安定要素について、改めて考えさせられる出来事となりました。

 

気温が高い夏の日中を休業することによって、室内空調や照明、一般営業時に必要なスタッフの人数を減らし、不定期な利用者によって増える、ドア開閉等による室内温度の調整に掛かる余分な費用も抑えられ、氷の温度を安定して保つこと、製氷回数を減らす等、様々なコストを下げられるということと同時に

コロナ禍でしばらく一般営業が出来なかった時期と、再開後の収支データを元に判断されているようにも感じられます。

(平日の日中は元々利用者が少ない上に、以前の水準には戻っていないのかも…)

 

 

羽生君がプロ転向後も「アイスリンク仙台」を活動拠点にしている大きな理由の一つに

自身の活動に掛かる費用を、可能な限りお世話になったこのリンクや仙台で使い、少しでも地元経済に貢献したいとの考えがあるからだと、以前から感じているので

 

電気料金が通常の3倍という、衝撃的な公共料金の高騰ぶりと、あまりにも急激に変化する環境的要因や、大き過ぎるダメージを考えれば考えるほど

フィギュアスケートを国内で続ける厳しさを改めて感じ、とても心が痛みます。

 

 

数年前のある記事の中で、スケートリンク運営に掛かる電気料金について、一般家庭の数百倍という記載もあり、それが3倍ともなると

今のこの問題も夏の間だけでなく、今後のリンク経営に今まで以上に大きな負担が続いていくことは避けられないのでしょう。

 

地域や物価の問題、競技人口の差もあり、施設の規模も少し大きい上に、公営の施設ですが

羽生君が震災後にお世話になっていた「横浜銀行アイスアリーナ(旧神奈川スケートリンク)」では、貸切料金は、時間帯によっては「アイスリンク仙台」の約2倍、予約もかなり入っている印象で

 

アイリン自体がもともと良心的な金額設定で運営していて、普段から経営に余裕があった訳ではないように思います。

 

 

最初に一般利用中止のお知らせを知った時に感じたのは、羽生君の「FaOI」ツアー期間が続く6月は、このリンクで練習する時間がかなり減少するので

経営側として収支を考えたときに、リンクにとっては安定した収入が一時的に減少してしまうことを踏まえた上での判断なのかと感じていましたが

 

直後の8月末までの一般休業の告知については、さらに気温が上昇する7月・8月の負担を考慮し、夏休み期間中の訪問を計画するファンの方が多いことからも、混乱を招かないよう、早い時点でアナウンスを出したのではないかとも。

 

 

スケートリンクの建設自体も、運営コストも、膨大な金額とともに大きなリスクを抱えているということに、改めて気付くきっかけにもなった今回の問題。

 

ファンの皆さんの「出来ることがあれば何とか役に立ちたい」という気持ちから

「蒼い炎」や「アイリングッズ」購入を広める声もたくさん聞こえ

 

何よりも第一に羽生君の練習環境を守りたいという、本当にたくさんのファンの方々が同じような気持ちでいることを、改めて感じています。

 

 

13日

「SOI -スペシャルエディション- 」の中で放送された「ほぼノーカット」インタビューで話してくれた

プロになってからの練習についてや、今よりさらに演技を深め、高みを目指すその想いと

 

何よりも、その素晴らしい演技を披露してくれる「次の機会」の為に

日々壮絶な覚悟と決意で臨む、羽生君の大切な練習環境が

 

子供の頃からずっと成長を続けてきた

「アイスリンク仙台」での練習時間が

 

この先もずっと守られ、続いていくことを願ってやみません。

 

 

商品購入がファンとして今出来る大切な支援の一つの方法だと思いますが、直接的に支援を形にしたいという思いの膨大なファンの数を考えると、一人一人の力は小さくても、直接かつ継続的に資金が集まる「基金」のようなものが設立されたり

 

今すぐにではなくても、将来的に応援が形になるような仕組みが出来たら… などと考えたりしています。

 

 

(とても素人の意見ですが…)