「ボストン美術館」にて3月26日(現地時間)から開催されている

 

「Hokusai:Inspiration and influence」展。

 

その展覧会の中で、蜷川実花さんが撮影した「AERA」の羽生君の写真が展示されていることが、大きな話題に。

 

あのインスタグラムのリール動画で、背景に映り込んだ写真に最初に気付いたファンの方は、本当に凄いと思います。

 

「ボストン美術館」Twitter公式アカウントからも、コメントが寄せられていて

 

羽生選手の力強さと美しさを併せ持つスケーティングが

北斎の「グレートウェーブ」のようだと、その展示理由に触れていました。

 

 

葛飾北斎の描く世界や、その影響を受けた「エネルギーを感じる力強い」作品群の中に

 

あの「AERA」の神秘的な写真が並んでいて、そこだけ「ガラスや陶器のような繊細な世界観」の作品が紛れ込んでしまったようで

 

最初は海外の大きな「美術館」で、あの美しい写真が飾られているという事実と、意外な「企画展」での展示ということに対して、嬉しさと同時に大きな驚きがありましたが…

 

 

あの写真に込められている

 

蜷川実花さんが作り出した、決して誰も踏み込めないような「異世界感」が漂う

 

神秘的な「深い青」の世界。

 

著名なデザイナーである中里唯馬さんが、コロナ禍に「祈るように創っていった」という

 

「BLUE」の世界。

 

そして羽生君があの背景の中、あの衣装を纏って、頭の中でイメージし動いていたのは

 

「悲愴」や「天と地のレクイエム」の振付のような

 

「海」や「波」をイメージする動きだったのかも知れないと

 

『プロローグ ~ GIFT ~ notte stellata』と

 

3つの公演を観賞し終えた今、改めて感じています。

 

 

あの、一瞬を切り取った静寂さの中に、動きを感じる一枚の「ポートレート」から

日本人が表現する「海」を、展示する作品を選んだ人達が感じ取ったからこそ

 

「北斎:インスピレーションと影響力」

という今回の展覧会に、あの繊細で美しい作品が選ばれたような気がしました。

 

 

「AERA 飛躍の原動力」のため「撮り下ろし」された写真の中の一枚。

 

 

改めて、一つ一つに拘り抜き、一切妥協することなく、全てがプロフェッショナルな人達による仕事の結果と

美しい身体の動かし方やポーズを含め、頭の先からつま先まで神経が行き届いた「被写体」としての彼の美しさが詰まったあの「作品」が

 

「葛飾北斎」という世界的評価のとても高い、日本を代表する歴史的な芸術家の企画展に、意図せずして選ばれたということに、いつもながら本当に驚かされます。

 

 

今回写真を選んだ人物は、羽生選手のことをよく知っている以前からファンの方なのかも知れませんが、この展示をきっかけに今までフィギュアスケーターとしての彼を知らずに、この展覧会へ足を運んだ

「葛飾北斎」ファンや「日本美術」に興味がある人達にも、あの写真のモデルは誰なのかと、

 

また改めて「羽生結弦」の名前が世の中に知れ渡り、その認知度がフィギュアスケートとは別の分野へも、さらに広まっていくきっかけになるのではないかと感じています。

 

 

今回の件は、事前に羽生君側にも伝わっているはずなので、その芸術的な表現が

「ボストン美術館」という海外の大きな美術館で「美術作品」として選ばれたことについて

 

また一つ、彼の「表現者」としての自信や、大きな手応えとなっていたら嬉しいです。

 

 

 

『notte stellata』に大きく心を揺さぶられたまま、31日にはCS放送。

 

「GIFT」の見逃し配信も31日で終了。

 

『プロローグ』についても、26日の「八戸公演2日目」CS放送や、初の地上波放送を4月9日に控える中、週末には「愛蔵版」も自宅に届きました。

 

 

そんな中での、突然の「サプライズ」情報に驚いているうちに、

 

あっという間に「SOI」ツアー開催まで、あと1日となりました。

 

 

「news every.」出演の後、ほんの少しだけ休んで(くれていると信じて…)

 

「SOI」に向けて、この2週間、練習を重ねてきたのだと思います。

 

 

「GIFT」の後、プロのアスリートとして

「ここからがスタート」だと言っていた羽生君。

 

「GIFT」休憩中に流れたインタビューでは

「ある意味アイスショーを戦いの場だと思えている」とも語っていました。

 

プロとして、上のステージに上がったことを

「証明するための戦い」が

 

羽生選手自身の中で、この「SOI」から始まるのかも知れないと、そう感じています。

 

 

(「SOI」期間中、1日だけですが、現地へ応援に行きます)