羽生君が
「これまで支えてくれた全ての方へ」という想いで、一から全てを作り上げ、世界中に届けてくれた
Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023「GIFT」
一夜限りで行われた「単独アイスショー」1回の公演での内容とはとても思えないくらい、驚くほど多彩な演出によって表現された
「羽生結弦の『表側と内面の』世界」
どうやってそんなにたくさんのプログラムを滑ることが実現出来たのか、どれだけハードな練習を重ねてきたのか、とてもすぐには理解出来ないくらい、とても贅沢だった「セットリスト」
その中でも一番驚いたのが、北京オリンピックから約一年、約35,000人の観客が見守る、あの広大な空間の中で
再び挑戦した
「序奏とロンド・カプリチオーソ」
圧巻、ノーミスの素晴らしい演技と、やり遂げた後の喜びを噛みしめる表情。
全12曲の「プログラム」全てが、壮大な演出と融合し、羽生君の演技が素晴らしかったのはもちろん
「東京ドーム」「GIFT」でなければ味わえない、特別な演目となっていました。
そして…深く心に残り、決して忘れられないのが
「GIFT」のために想いを込めて綴られ、彼自身の言葉で語られた
「一人と独りの物語。」
ドキュメンタリー映画のような、美しい映像の中で繰り広げられていく、自然との対話。
独白、もう一人の自分とのやり取り。深く傷ついた心の痛み、暗闇を感じる中での、自分自身の内面の葛藤。
自身のナレーションで心の奥の声を伝える、柔らかく、静かで、とても苦しく、本当に辛くて、もの凄く悲しい、心の叫び。
そして、再び前を向き、夢に向かって、新しい一歩を踏み出していく…
高揚感や、驚き、切なさ、痛み、優しさ、緊張感、興奮、喜び、辛さ、苦しみ、温かさ、前を向く力、感動、余韻…
本当にたくさんのものを、羽生君の「GIFT」から受け取り、同時に様々な感情を与えてもらいました。
まさかの「東京フィルハーモニー交響楽団」による演奏も
武部さん率いる「GIFT スペシャルバンド」も
MIKIKO先生と「ELVENPLAY」も
「Rhizomatiks」の演出も
音楽も、映像も、舞台演出も、全て本物による、素晴らしいサポートを受けながら
今までに観たことがないほど、本当に豪華で贅沢だった
一夜限りの特別な「羽生結弦ショー」
羽生君が、体力的な限界に挑みながら、物語の中で精神面をさらけ出し、身を削りながら
「観ていただく皆さんのために」作り上げてくれ、本当に色々なものが詰め込まれた
大きな、大きな、宝物の「GIFT」
あまりにもたくさんの「贈り物」を届けてくれて、振り返りきれていない部分もたくさんある中で
『notte stellata』の開催も、すぐそこに迫ってきていますが
まだまだ「GIFT」の余韻から抜け出せないので、少しずつ振り返っていきたいと思っています。
羽生君へ
素晴らしい贈り物の「GIFT」を、本当に、本当に、ありがとうございました。
あれから数日
『notte stellata』に向けて、少しずつでも、心身ともに回復していることを願っています。