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デンマーク出身、30歳。
バトミントンの決勝を初めて最初から最後まで観てみた。
日本史上、最初の金メダルがかかった試合。
とにかく、ダブルスだとなかなか羽(シャトル)が地面に落ちない。
初速は恐ろしく速いシャトルも急激に減速し落ちていく。
もちろん常人ではあまりの速さに面食らうシャトルの速度ではあるが、
オリンピックに出る猛者たちの、ラケットさばきだと
常人を超えた反射神経でリターンし試合が運ぶ。
単純に世界一うまいバトミントンの試合であるから、
見ている方もその鋭利な選手の動きに唖然とさせれれる。
そこで、敵方の選手、このペデルセンの表情に惹きつけられた。
時々、汗が噴き出す表情に天使の笑みがある。
実に笑う表情がいい。
試合自体を楽しんでいるようだ。
それに比べて、日本選手はとにかく真剣一直線で硬い表情が全般にあった。
この余裕と真剣さが最後の明暗を分けることになる。
絶体絶命の16−19でデンマーク側の勝利を確実にした時、
おそらく「勝てる!」とデンマークの彼女らは思ったことであろう。
その一瞬の自己陶酔に、勝負の運が変わったのであった。
と僕は後、そう感じた。
試合が終わるまで、勝負はわからない。
結局、このペデルセンの微笑により日本チームは勝利を得るのであるが、
この微笑に取り憑かれた日本人男性もいたと明記して終わる。
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