住宅でさえ間接照明が当たり前の今、
店舗演出としてのLEDライティングの進化が目まぐるしい。


エジソン球とかの色っぽくて懐かしい

タングステン(白熱)色は

既にオワコンなのか、
「何だかムードが悪く演出性も劣るLED」、

そんな敬遠されるイメージは

既に、払拭されたのかもしれない。

ザ・ペニンシュラ東京のレストランPeterの

ディナータイムに潜入した時の照明体験。


(航空券が使えず貯まったマイルは、

普段行けない非日常レストラン体験に使おう!)




予約した17時はちょうどサンセットタイム、

そして階下に広がる日比谷公園と皇居の

天下を取ったようなビュー。
オレンジグラデーションがイルミネーションブルーに移っていくタイミングで、
じわじわとグラマラスなナイト照明が

浮きあがってくる。



テーブルのプレートにはちゃんとスポットが当たっているのに、
その光源の存在は気づかれないように、
代わりに天井にはパープルのライトが

流線型に動めきながら、葉っぱのオブジェを煌めかせる。


背後の巨大スクリーンに投影された

波打ち側の水面や木立の映像が、

目の前の窓ガラスに計算されたように映り込む。


色と形が変化する演出照明の様は、
まるで近未来的アミューズメントの

アトラクション!


でも、ナイトキャバレーとは違う

洗練された上質感は、

さすがペニンシュラ!



もはや「見せるため」

「美味しく食べるため」の上をいく、

「非日常的空間で気分を上げるため」

の演出素材にまでに進化したLED照明。


ここまでやる?!


老舗はいつも、新しい!👏👏

中古マンションをシェアオフィスにリノベした物件のプロモーションです。





話はかわって、

高級新築マンションのモデルルーム見学、

気分が上がるし楽しいですよね。


「きゃあ、素敵! こんな暮らし憧れるよねー」

毎年専門学校生を引率するのですが、

それはもう大騒ぎ。


20才前後の彼らにとっては、

体験したことのない非日常性、

まるでエンタメ・アミューズメント!


が、仕掛ける側の目線で見ると、

「わあ素敵!」を言わすため

色んな戦略が見えてきます。

それを見抜くのが、

こちらプロ目線のモデルルーム見学の醍醐味!


まず、テーブルランナーにショープレートを何枚も敷きグラスやカトラリーをたくさんセッティング、コレってブライダルでは見るけどリアル食卓ではまずない。


ダブルベッドには、ベッドスカートとベッドスロー、大小のクッションが7.8個ものってる、コレも高級ホテルのラグジュアリースイートでないとありえないですよね。


そんなプロデコレーターによって、

スタイリングされた高級家具備品類は、当然オプションとわかってはいても、


和室を抜いたり、

カッコいい間仕切りやアクセントウォールをいれたり、スポットや間接照明をいれたり、

そんなスタンダード間取りを

モデルルーム同様にカスタマイズすると、

軽く300以上ペロリと入ってしまうのはご存知ですか?


つまり、価格表にある、

「何だ、毎月このくらいなら全然払えるよね?」

というスタンダードプランのまま引き渡されると、

魔法が解けたシンデレラの如く、

普通の白い壁に味気ないシーリングライト、

家具も照明もアクセントウォールも無い部屋に、

元のアパートの家具を運びこんでも、

昨日までの日常とさしてかわらないライフスタイル。

そして、長い住宅ローン地獄が始まるのです。



さて、前置きが長くなりましたが、


リノベなら格段に安いそれ以下の予算で、

他に無いオンリーワンな空間がゲット出来ます!


自分のための、自分らしさにカスタマイズされた、

スペシャルな内装のインテリアデザイン、

作り付けの家具やカッコいい照明も付いてきて、

さらに、その空間が収益を生むことも可能。


どうでしょう?







後に、他の人生プランに移行するなら、

デザイナーズフルリノベーション済みなので、

売る、貸すも可能です。


「外観と、築年数」という

高スペック志向な見栄を捨てれば、

いい事ずくめに聞こえませんか?


つまり、

目に見える華美なモデルルームに踊らされ、

 家=人生設計  

って事に気づいていないかもしれない。


自分の今後の人生に、

「何が有れば本当に幸せなのか」

という価値観の問題。


つまり「なりたい理想の暮らし方、働き方」から


    家=住む環境=インテリア空間


    自分がステージアップするごとに、

    住む空間もアップグレードするべき。


つまり、次のステージに上がりたければ、

先に空間をアップデートする。

いや、アップグレードしてあげればいいんです。


どうでもいい空間にいると、

それなりの人というレッテルを貼られて当然ですね。

人としてパワーアップ、

人生をステージアップしたいなら、


 環境(空間)を変えること。


〈引越しで住む場所が変わっただけで。

空間のレベルが上っていないと。

ライフステージアップまでは望めません。〉


◆中古リノベマンションを買い、

シェアオフィスと同時に住むメリットとしては、


⚫︎信用度がアップ(クリエイターならなお)

⚫︎気の合う仲間とだけシェアし、集中出来る空間

⚫︎通勤なし、自由な時間配分のライフスタイル。

⚫︎キッチン付きで、外食、出前食減。

⚫︎自宅と仕事場の、W家賃解消

⚫︎シェア仲間から、家賃収入も可能。

⚫︎新築より浮いた費用で、新しい別事業の開業資金にまわせる。








ターゲットイメージとしては、

結婚前にクリエイティブなジャンルの仕事で起業、

外注スタッフや関連ジャンルの仲間と、

ゆるくつながるコワーキング体制。

街中から近いと、飲みに行った時のホテル代や代行費用もいらないし、シェア仲間からの収入もあり、

結果費用対効果アップ。

自宅マンションの一室にいた時より、

クライアントやブレーンが増え、

営業をしなくても、いい空間が人を惹きよせている



今回のリノベマンションは、 

そんなモテ男子をイメージして、

コンセプトメイクしました。





ディープでニッチなコンセプト立案から

スタートするのが、単なルリフォームとの違い。


不動産仲介業者の立場から見ると、

物件1に対しクライアントは

たった1人でいいわけですが、

「他に無い物件」という、

ニッチなコンセプトとターゲットを狙ったほうが、

かえってより話題になり、

大きく会社のブランディングアップにつながる

という結果も付いてきます。

【押しの要らない サイレント営業】


古いマンションの解体は何かと大変です。

でも、歳を重ねた建物には、

新築には無い 強いパワーが宿っています。


なるべくそれを生かした素材をのせ、デザインしていきます。


中古物件のデザイナーズリノベーションという選択肢、

ありだと思いませんか?


番外編の裏方動画です。







三度のご飯より【空間】が好き!


は、ちょっとオーバーですが、

心震えるほどの空間に出会う事が、

何よりの至福な時間。


高知の「オーベルジュ土佐山」

20年ぶりに訪れてみた。






インテリアスタイリストと名乗っていた20年前、

当時はまだ今ほどネット環境もなく、

紙の本やカタログが主な情報源だった。


とにかくビジュアル写真が素敵なことで

教科書のようにリスペクトしていた家庭画報に、

『一度は泊まってみたい宿10選』的特集にアップされていた宿だった。


そして、偶然にも同じ時期に、

当時一世風靡した北欧系インテリアブランド「アクタス」のカタログに、ここ「オーベルジュ土佐山」がロケ地に撮影されていたのも、きっかけだった。


今時の商品カタログは、

スマホで見やすいように、

淡々とシンプルな切り抜きになってるデザインがむしろカッコいいとされ、

写真加工、合成で作れないものはない。


当時のカタログは、

とにかく分厚いことがステイタスだった。


しかも、プロローグ的巻頭には、

物語の導入のように

商品とは全く関係なく

意味のないイメージ写真が

大きく何ページも扱われれ、

ポエティックなコピーが効いている。


そんなカタログを作るデザイナーや

プロデューサーの仕掛けるブランディングが、

突き抜けてイケてるとされていた時代。


一発本番のシャッターチャンスに出会うために、

何日もロケ地に泊まり込んだりした。


サンセットや木漏れ日の一瞬に合わせて、

セットを組みモデルをスタンバイさせた。

広告制作の予算が桁違いだった、

そんな時代を通り抜けてきた。


そんな「アクタス」の家具が置かれた一枚の写真。

そのシーンに魅せられ、

いつか、ここに行きたい、と憧れていた。


撮影協力とある小さい文字に宿を探し当て、

やっと現実に泊まりに来れた時の感動は

期待を超えて計り知れない。


作った人の想いとストーリーを感じる宿、

建築、インテリア、美食、自然の中のロケーション

全てにおいて「五感で感じる」

そんなワードが似合う宿。


ここにはテレビが置かれてなくて、

ライブラリーで本とCDをかりてくる、

そのスタイルも当時のまま。







20年前の、

心捉えた非日常体験は、

「いつかまた訪れたい宿」としてリマインドされても、

なかなか同じ宿に再来する機会はそう無い。


今回、たまたま高知に仕事の機会があり、

20年ぶりにここに来てみたくなった。


真新しい色だった土佐杉は、

経年変化でグレーになっていた。

が、それ以外何も変わっていなかった。

空間も、食とホスピタリティも。

部屋を開けると、出来立てのように木の匂いがして、20年前が蘇ってくる。


今、インテリアのサイクルがあまりに早すぎる。


20年後も変わらず心地よいもの、

感動につながるものってなんなんだろう。


本物素材を生かした、

デザインを意識させないくらいの

シンプルな引き算のデザイン、

窓に広がる自然色のビューをジャマしない、

ニュートラルでカラーレスな優しい色と素材。



当時、ここのヴィラを真似た、登り梁の家を何件か設計した。

杉の優しさに惚れ込んで、自宅の床も杉を貼った。

今思えばここが、自分たちの家づくり、空間づくりの原点と言えるのかもしれない。


人生を変えるかもしれない一枚の写真との出会い。


そんな感動のシーンをつくる人、スタイリストであり、空間デザイナーでありたいと、そんな20年前を思いおこさせてくれた旅だった。












『壁』は、単なるお部屋周りを
四角に仕切る部材というだけでなく、

インテリアに置いて重要なポジション、

かつ有意義に使うととても便利な場所です。


しかも、いちどバシッと決めたら、

決して散らかりません。


新築やリフォームの時、

平面図を眺めては、

間取りや家具レイアウトを考えるのは

楽しい作業かもしれませんが、

以外と、壁が寂しそうに放ったらかされている事に

気が付かない人がほとんど。

 

海外ドラマや洋書で見たような、

ベッドベッドの上やソファバックに、

いっぱいフレームを飾っているのに

憧れてはみるものの、

プロ技が無いと無理って思ってませんか?


高級絵画やアーティスト作品に

何十万も払うことを思えば、

格安に、しかも簡単に、

オシャレな魅せる壁を作れます。


アンティークや全部違うフレームを

たくさん並べるもありですが、

ここは、『三角形&リピートの法則』


例えば、

3個はサイズ違いのお揃い

または色違いとか、

同じ共通なくくりを

3または奇数でリピートしてそろえると、

バラバラ感がなくプロっぽくまとまります。


IKEAでは、シンプルなフレームに

サイズバリエーションがたくさんあるので便利。


今回は、リュクス女子をねらった

エステサロンの待合なので、

大人なモノトーンに、

少しだけスモーキーなピンクを入れます。



アクセントウォールのクロスを

あえてラメ入りのブラック。


◆アクセントウォールを入れるときは、

曖昧なコントラストで

効かないアクセントウォールは

意味がないです。


フレームカラーは、

あえて黒アクセントウォールに

黒色フレームが、中が映えて素敵!


飾るフレームの中身は、

ダウンロードしたものや

雑誌のコピーでもいいですが、

コツは、コンセプトカラーを意識して

色数を3色までに控えること。




全部モノクロコピーも素敵ですが、

今回は、

白黒グレーのアソートモノトーンに、

ピンク、ゴールドの3色。


  ◆フォーカルポイント

(壁の中心とその周りを含む見せ場になるゾーニング)のサイズを測り、

縦横の、有効サイズを把握したら、まず床に、

フレームを仮レイアウトしてみましょう。


      👇👇👇👇👇👇👇




◆センター合わせで、

左右のボリュームや、同じ色、

同じサイズのフレームが

偏らない様にバランスをとり、

ベストレイアウトをバッチリ決めたら、

すぐ写真を撮っておく。


真ん中のメインアイテムを仮止めしたら、

斜めや低い天井な時は上から合わせで、

左右の空きを同じサイズに測りながら、

止めていきます。


ソファーやヘッドボードがある時は、

反対に下から合わせ。

プロは、レーザーで、

水平を取りながら並べます。



フレームをいい位置においたら、
センターに指を当てマーキング👇
そこから金具が
何センチ下に付いているかで、
フックを打つ位置を割り出します。


⭐️ボード下地のクロス壁用に、

比較的 後が目立たず打てる額用フックは、

ホームセンターや百均にも売っていますよ。


◆最後に、

曲がったのがあれば直して、

動かない様に、裏の下側に

小さなマスキングか両面を仕込みます。


ハイ、出来上がり!! 




たまに、中身を変えてみたり、

フレーム以外のものも混ぜて

みるゆるコーデも素敵ですね!



↑自宅の壁
見せ壁には、
最初からブラケットライトを
仕込んでおくといいですよね!

『フレームいっぱい飾った魅せる壁』    let's  try❗️



オープン間近の、新装エステサロン!

エステサロンって、
2.3室の隠れ家プライベートサロン的な
イメージがありますが、
ここは、
ウェイティングスペースもこの余裕の広さの、
かなりの大型店です。

元は、なんとカフェだったので、
ここは、カフェのドリンク用バーカンで、
ハイカウンター椅子が並んでいました。

ゆったりくつろいでもらうために、
一段フロアを上げ、
通路と空間を差別化、

ゆっくりしたサイズ感のソファで、
お茶をしていただく、
余裕の待合スペースです。

高額商品の商談を決めるためには
トーク術も必要ですが、
空間を上げるだけで
過剰な営業は必要なくなります

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つまり、インテリアへの投資は、
ブレない接客や営業ができ、
毎月確実に売り上げを出す、
ホスピタリティ溢れた優秀なスタッフへの、
報酬と同じ対価のようなものですね。

これが、空間ブランディングによる
【サイレント接客】というベネフィット。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
競合店はピンクをメインカラーで展開していたので、
差別化の意味でも、
ここでは、
グリーン&ブルーをアクセントカラーに。

確かに、
ピンクカラーは今年のトレンドではありますが、

エステ=女性専用=ピンク

女性はみんなピンクがお好き!って、
コレが、すでに男性目線なんですね。。

男子は水色女子はピンクって、
幼稚園のトイレでもないし。。

そこが男性オーナーまたは、
男性デザイナーの発想かなあ、と。

あくまで「リュクスな大人の女性」が、ターゲット。

甘すぎず、クールすぎず、
きれい目、ソフトエレガントって感じかな。

例えばファッションで言うと、、

モデル撮影用に衣装イメージの提案をしてみました。

来て欲しいクライアントがどんな人かを
先にイメージして、
空間をデザインしていく。

当たり前ですが、コレが鉄則ですね。


サイン関係が、どんどん出来上がってきて、
急に店らしくなってきました。
「画竜点睛」って感じですね!



フレームの中のアートもオリジナル!



通路の壁に、タイポグラフィーのデザイン。


レセプションまで誘導は、あえてジグザグに。


エントランス近くには、カジュアルに利用出来る個室を。



奥には落ち着いたトーンで、
クラスアップした個室を。

実は、このスペース、元厨房!


二階には、シャンデリアがグラマラスな、フィットネス



日も落ちライトアップが
映える時間になると、
他店からスタッフが集まって来ました。

「むっちゃ、ええやん、ガールズバーみたいやん」
「はい、お通しと、おしぼり!」

て、嬉しそうにふざけてみたりしてる、
スタッフ達の期待感と高揚感が伝わってくる。

片付けの手伝いとショウイングでクタクタだけど、
こうして新しいストーリーが
始まろうとしているこの空気感と、
オープン前のこの時間が、たまらなく好き!

そして、現場がたまらなく好き!

「そう、事件は、現場で起きてる」
と、言うとおり、
図面やカタログ上のモノは、
全て無意味とは言わないけれど、
とにかく現場に来て、
この空気感を感じながら
作り上げていく、、

この仕事が、大好きです!