さいたま国際マラソン④35キロまで | 世界を走ってやる!

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自分の足で色んなところを走りたい。いつまでもどこまでも元気に走れる頑丈なランナー目指して、走り方を研究しています。

走り始めは2008年9月2日




沿道にはお年寄りから子供までたくさんの応援の方達がいた。


おじさんが一眼レフで写真を撮っている。

オールスポーツではない。

きっと、趣味なんだろうな。


その写真どこで見れるんだろうか?



おじいさんがガラケーで一生懸命写真を撮っている。

エリートランナーを撮るのならまだしも、こんな一般ランナーを撮ってどうするんだろう?

被写体、私で良いんですか?


あのガラケーでSNSをやってるのかな?

さいたま国際なう。みたいな?w

いや、ないない、ないでしょー


そんなどうでも良いことを考えてる余裕もまだあった。




そして、R×Lソックス部長さんが遠くに見えた。

まだ、部長は気づいていない。

近づいて手を振った。

部長が大声で応援してくれ、写真を撮ってくれた。

mie!
速い、速い!
頑張れ~
などなど…

部長の前を通り過ぎても、その声は私の背中に届き、まるで背中を押すかのようだった。



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photo by 部長

25キロまで 22:36

前半の貯金もあるのでまだトータルでは4:30/kmペースは維持してるはず。

集中して走っているから、目の前の景色しか目に入らなかった。


折り返してから、仲間を探した。

Kちゃんの姿を見つけたが声かけられず。

その後もみんなの姿を探し声を掛け合った。

シゲ子さん、あっちん、まみこちゃんは終始元気で私に笑顔をくれた。

相変わらず、がんちゃんが見つからない。

25キロから30キロあたりから少しずつ疲れが出始めた。


それでも、まだ諦めていないし、頑張って走った。


部長が道路の反対側からまた声援を送ってくれた。

写真も撮ってくれた。

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隣にはずっと併走していたランナーの姿も。

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私は前だけを見て走ってた。

28キロくらいで、かずんさんが応援してくれた。

ここも笑顔で応える余裕はあるが、脚の方はどうだっただろうか…


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応援いっぱいで、写真もいっぱいだ。

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どこだったかなー

アフロな人がmieさーんと叫んだ!

私、振り向く。
隣の女性も振り向く。
手を振る。

ん?
知り合い?


隣をずっと併走していた女性の顔がやっと見えた。

え?

あれ?

まさか?!

もしかして⁈


あなたは…

がんちゃん⁈



アフロの人が、一緒に走ってんだーみたいなことを言っていたような…


ここにきて、あなたがんちゃん?とも聞けない。

半信半疑のまま、気づいてた振りを装って、さっきの誰ですか?と聞いてみた。

あれ、sugizoさんだよ。

普通に答えてるじゃないかー


そうだったのか!

私にぴったりついていたのは、知らない人でなく、がんちゃんだったのか!

そりゃー 探しても見つからないはずだわゲロー


まさかの展開でかなり動揺した。


ちょっとしたショックを受けた。
精神的ダメージ。

いっそ、最後まで気が付かない方が良かったのかも。

知ってる人だと分かった瞬間に、なんか変な甘えが出たか?

上り坂で思わず、キツイですねーなんて言葉を口にしてしまった。

たしかに、キツイけど言葉にしてしまったのが良くなかった気がする。

さっきから左の足裏が痛い。

足裏の中足部あたりにマメができてる感覚があった。

きっと水に濡れたりしたので、靴下の滑り止め部分と足裏の皮膚が摩擦でマメになったのだろう。

それに上り坂を走る時、足裏の前よりに重心があったのも理由のひとつかも。

そうしているうちに、がんちゃんから少しずつ遅れをとりはじめた。

頑張って付いては離されを繰り返す。


途中でシンさんが応援してくれた。




がんちゃん元気だな…


ここからどんどん離されて行く。


ついて行けない。





がんちゃんの背中がどんどん遠くなる…





さっきまで曇っていた空に晴れ間が見え始めた。

暑い。

日差しが気になる。

頭にかけていたサングラスをかけた。


給水所では水をかけた。

最初は顔と首を冷やす程度だったが、途中から頭にかけ始めた。

なんとか粘って走るが、ペースが落ちる。

周りも少しずつ落ち始めていた。

でも、まだ、諦めたわけではない。



前から落ちてくる人を拾っていく。


ラップを見ると4:40前後。


20キロでヴェスパを投入し、25キロでジェルを投入した。

この時はピーナッツバター味。

そして、30キロで復活を願ってさらにヴェスパを投入した。

これで少しでも脚が持ってくれたらとの希望を持っての投入だ。

がんちゃんが見えなくなり大分たつ。

前には黒の上下のランナーが少し崩れたフォームで走るのが見えた。


あれ?
あれはがんちゃん?

走り方が変だぞ?
まさか股関節かどこかが痛んだ?

勝手に黒いウェアをがんちゃんと思い込む。

待ってて今行くから!
そんな思いでその人に少しでも近づこうと頑張った。

自分もやばい区間であったが、それ以上に周りもくたびれてる人が多かった。

びっこひくように走るランナーに追いついた。


‼︎

がんちゃんじゃない!ゲッソリ


ただの勘違いだった。


良かった、がんちゃんは元気に前を走ってるってことだ。

辛いながらも上り下りを終え、コースはいよいよ35キロ地点。


よし、ここからだ。


途中から30キロから35キロは中だるみ区間として割り切ることにした。

だから、その分は残り7キロをいかに頑張るかだった。

そう言えば、沿道にとよちゃんがいた。

久しぶりに会うのがこんな再会。
でも、嬉しかった。


ところでかっきぃはどこにいるんだ?

忘れたころにうさ耳したかっきぃが立っていた。

なんだか、今日のメイクいつもと違う気がするな…なんて思いながら、かっきぃに愛想を振りまいて通過。

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もう少しで35キロ。


本当の勝負はここからである。


茶番はおわりだ。


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つづく