白馬国際トレイル②一山目を越える | 世界を走ってやる!

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自分の足で色んなところを走りたい。いつまでもどこまでも元気に走れる頑丈なランナー目指して、走り方を研究しています。

走り始めは2008年9月2日


ここからはレースのことを書くのだけども、すでに記憶も曖昧だったりする。

部分的には鮮明に覚えているけれど、それがどこの部分だったのか正確ではない。

バラバラになったパズルのピースをこれが正しい位置なのかな?と探るように繋げていくことになると思うので、ご了承願いたい。

お山のレースは街の中を走るのと違って、標識もなければ、似たような景色も多く、目印みたいなものも少ないから。


まずは最初のお山について。

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スタートから1.7キロくらい走るとジャンプ競技場があり、そこから3キロくらいでゲレンデの頂上を目指す。

そこはこの日の最高標高1,298.6m。

A1のパノラマエイドを経て、ゲレンデの草の上を下り、舗装された道も下って、ニレ橋、松川橋を渡りA2 西山グランドエイドにたどり着く。

そこまでの距離は14.7キロである。

100キロマラソンとか50キロのトレイルとか聞くだけで、長いなーと不安や恐怖心が襲う。

しかし、こうやって一区間何キロと分けて考えると不思議なことに最初に抱いた恐怖心や不安感が半減する。



スタート後はこんざすることもなく、割とスムーズに流れた。

そりゃそうよ、1000人位しかいないのだから。

フルマラソンの何万人とか何千人とかのスタートとはやっぱり違う。

特におさえたり、頑張ったりすることなく自然なペースで走る。

でも、前に女子が走っているとどうしても気になった。

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ジャンプ台と気球を眺めながら最初のてっへ向かって走る。

景色を眺めるには少し残念な天気だけど、走るにはちょうど良い気候だ。


マラソンと違って、距離表示はそんな沢山ないし、ちょこちょこ時計も見ないのでどのくらいのペースでどの位走ったのかなんてわからない。



とりあえず、頭の中に入れといたのは、山が3つあるってこと。

前日に行われたコース説明会と鏑木さんのトークショーの内容でどんなコースなのかも大分分かったし。


レース中は、aiさんからもらった高低図をポケットに忍ばせて、山のてっぺんが何千メートルか、次の山は何キロ地点かをチェックするのに何回か見た。

制限時間と関門時間はチェックしなかった。

100キロとかなら気にしたけど、50キロくらいまでなら何とかなるかと思った。
コース的に林道やロードが多かったし。


走ってると周りに女子がちらほら。
見るからに速そうというか、山慣れした感じだ。ウェアや荷物でそれとなくこの人山の人だなとか分かる。

ウェアやザック、シューズも人それぞれ。

トレイル独特なおしゃれな格好の人が多い。そして、マラソンに比べると男子のウェアの色も派手な気がする。

最初は砂利道っぽい上りを歩いたり、走ったりしながらひたすら上った。

この道は三ツ池公園ぽいなーとか、野辺山っぽいなーと自分の走ったある道と重ね合わせた。



スキー上のリフトを眺め、放牧された牛さんの横を通って1,298mをめざす。
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上りがきつい。
一気に上る。

景色なんかも気になって振り返ってみる。


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みんな辛そうだ。

レース前の2週間はマラソンの練習としてストライドを広くしながら走っていたこともあり、序盤は山の走りもギクシャクした。

ロードを上るように山を上手く上れない。

ここで脚を使い過ぎてしまうと、後半まで保たなくなる。

前日の説明会でも、宿で話した人たちも口を揃えて言っていた。

最初に調子に乗り過ぎてはいけないと。
脚の使い方がよくわからないまま、コツコツと上っていった。

ここを上りきると最高地点だ。
そこからパノラマエイドまで一気に下る。

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このゲレンデの急降下がかなりくせ者だった。

伸びた草は滑るし、大きな石や窪みなどが結構あるのに、草で見えずらい。

なのに、みんなガンガン駆け下りて行く。

トレイル好きな人は下り好きで得意なんだろうけど、私はまだまだ下りが苦手。

気持ち良いとか楽しさよりも、恐怖心の方が先行してしまい、若干屁っ放り腰になる。

そんな走りをしていたら、案の定、尻もちをついた。

後ろからやって来た女子に大丈夫ですか?と、声をかけられ抜かされる。

まさにトレイルランナーと言った装備の彼女はポールを使い、それこそスキーでも滑るかのように下って行った。

すごいなー

素直にそう思った。

勝てる訳がない。

ビビりながらなんとか、ゲレンデを下りきった。

途中、牛のフンとかも沢山あって本当に危険な道のりだった。

個人的には一番苦手なパートだった。

たどり着いたエイドではコーラをがぶ飲み。

白馬はエイドがとても充実している。

マイカップ持参が義務付けられているので、ゴミがでないのも良い。

私もこの日の為に、折りたたみ式のマイカップを買った。

あと、前日に熊鈴も買った。

万が一蜂に刺された時用にボイズンリムーバーも買った。

トレイルランはマラソン以上にお金のかかるスポーツだ。

次はライトかな…


ゲレンデの下りが終わると今度は砂利道と舗装された道の下りだ。

こちらならまだ走れる。

しかし、これこそ調子に乗ると脚を使うなと思ったので少し抑えながら下った。

そして、やっと普通に走れるパートにやって来た。

先ほど抜かれた男性ランナーに追いついたりしながら、少しずつ前に進んだ。

周りの景色を眺める余裕もまだあった。

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どこかの橋の上から撮った八方尾根

ここから二つ目の山に向かう。

田園風景の何ともない普通の道で何かに躓いて、勢いよく芝生の上にヘッドスライディングした。

あまりの勢いの良さに自分も、後ろの人も驚いた。

幸い芝生の上だったので負傷なし。

ただ、左側が草まみれになっていた。

一つ目の山でちょっと疲れたのかな。





西山グランドエイド(14.7キロ)まで
1時間52分くらい


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つづく。