2011の冬。この頃の彼の私への執着はマックスだったように思う。

毎日数時間おきに電話がかかり,私が何をしてるか確認したり,メールも多い。

セックスも異常で,わたしが「その気がない」といったら,私を裸にして、私の上で,自分の手でイク。精液を私のおなかの上に出す。ということもあった。とにかく愛情のあるセックスではなく,「やる」というかんじのものだった。

帰宅時間が,10分でも遅いと「何をやっていたのだ」と怒られるから、いつも習慣としてきた仕事場の片付けもせず,マッハで帰った。

朝は,彼と一緒に起きて朝食を作った。真冬で車があったまるのに時間がかかるから、車に行ってエンジンをつけておくのが、私の仕事。私は朝は遅く起きたかったのに,結局やらされていた。

とにかく,いつも命令、罵倒,誹謗,中傷はされていた。とにかく態度が冷たい。セックス以外はくっつかない。しゃべらない。たまにしゃべっても,なにか頼まれる用事か命令,もしくは文句。たまに彼が飲みにいくと,他の女の子にちょっかい出してたよ~とか友人からきいた。

命令口調で,まるで社長のように命令する。私のことを右腕かもしくは,彼の脳と思っているようである。「xxxに電話して,注文して買ってこい。金は明日払う。」「今すぐxxxに書類をもってこい。」「君の仕事場にあるDVD-Rを持ってこい」私は,「そんな命令口調な言い方しないでと頼んだ。気分が悪いし,やる気にならないよ。」と言った。
D「
僕は,用件を端的に用件を伝えているだけだ。いちいち一緒に住んでいる近いものにまで,気を遣ってしゃべらなくちゃならないのか。ばからしい。」と相手にされなかった。

以前にも書いたことだが、とにかく私がミスをすると激昂する。「君は,頼まれた仕事ができない」「適当にものごとをやるな」「人のことだからと手を抜くな」そんな仕事場のようだった。もはや戦場だった。「ミスをすると命を落とすぞ」といわんばかりの気合いの入れようだった。

ゆ「私だって人間だもん、ミスくらいするよ。私はロボットじゃないよ。」
D「言い訳ばかりするな。俺の前では,ロボットになれ」と言った。
ロボット・・・わたしは彼にとって「セックスができるオツカイロボット」なのか。

この頃は、胃がわるかった。食欲がないし、何を食べても味がしない。胃が悪いから,口臭がきつくなった。家の母がそうだから,よくわかった。

私がDに近づくと,Dが「うぇ~~~~くせ~~~~!近寄るな~」と汚いものを見るように言った。「くさ~い。キスなんてしたくないわ~」キスはとにかく嫌がって,口臭に関係なかったが、汚いもののような扱い,それが何より悲しくて悲しくて、尽くしても私は邪険にされ,のけ者だった。

Dと一緒のとき薬局で胃薬を買ったら,すごい勢いで怒られた。「君は俺のせいで,ストレスで胃が悪いと言いたいのか!嫌みか!そんなもの飲むな。」(嫌みじゃなくて事実なだけ。口臭が治るように飲んでるだけ)

「わかってるのか。そんなもので根本的に胃が治るわけじゃないんだぞ。」(あなたが原因なんですが・・・)

「飲むなと言ってるだろ!治らないんだぞ。」(でも臭いと言われるよりはよかった)

この頃は,私の体力・精神力が劣ってきて,一人で買い物をすることもできないくらいになってきていた。一人だとなにもできない。勝手な行動や決断をすると怒られるから、自分で判断できない。考えてはいけない。考えると苦しくなる。

感情が完全になくなっていくのがわかった。悲しいとかつらいとかいった気持ちを感じなければ、楽なんだと気づいた。感情がないから,何をやっても,見ても楽しくない。なにもしたくないし,興味もない。

自分に価値がないから,自分をかまわないし、肌もぼろぼろ。やつれて,何歳も年を取ったように老けた。とにかく内面からの輝きはなかった。心から笑うことは皆無だった。

幸せな人に対して,本当に羨ましいと思った。こんなに羨ましい,疎ましい,と思うのは生まれて初めてだった。人の幸せを,喜んであげられない自分をみるのはショックだった。そして,彼らは,私とは別世界の人々で,私のことなんて絶対に理解できないと思っていた。

20代の後半,留学から帰国したら,私の親が借金を抱え貧しくて、私も一緒になって働いたそんな頃,どん底だったが、人の幸せは疎んだことがなかった。いいな・・・とは思っても,ちゃんと心から祝福できた。まだ心が健康だった。

完全にうつ気味で,時間があれば横になっていた。何をする気力もなかったし,実際最低限のことしかしなかった。友人との付き合いも約束しても,どうしても行く気になれず、直前に断ったりすることが多かった。友人と何を話していいのかわからなくなってしまったのだ。私はDとの大変な生活こと以外,興味がなかったのだ。

全く先が真っ暗で,どうしたらいいのかわからない,でもここから脱出しなくちゃ,とは心のどこかで思っていた。



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