♪全力歯ギシリ、Let's Go!
ギリギリ歯ギシリ、Let's Fly!♪






いきなりTVCMの映像で始まるこの映画。




しかもこのメロディー、映画の中で何度も繰り返される。


癖になるw








映画ヒミズを撮っていた頃、3.11が起こり、その影響でヒミズの脚本まで書き直した園子温監督。




ヒミズは本来原作通り(原作未見だが、監督のインタビューによれば)に主人公の死を持って終る筈だったが、主人公を生かして希望を持たせる終わり方にしたらしい。



映画は希望を与えるものでなければならないと改心したとのことで。






冷たい熱帯魚。



それはそれは酷い映画であった。



ホラー映画は元々苦手なんだが、この映画はホラー映画ではないのに、恐いしグロイし観てて気分が相当悪くなる映画であった。


観た後で、リアルに三日間寝込んでしまった(;´д`)



海外では賞をいくつか撮ったりと世間的には評価されてるみたいだが、俺は、こんな映画は作ってはいけないんじゃないかとさえ思った←







園子温監督との出会いはそもそも、氏の初(メジャー)監督作品?である「自殺サークル」であった。






映画好きの友人に薦められ、ソフト化されてから観た訳であるが。





David LynchのTwin Peaksを彷彿させるような世界観、邦画界に凄い監督が現れたものだなぁと思った。





それから数年後。




観た順番は忘れたが、紀子の食卓、愛のむきだし、奇妙なサーカス、HAZARD、エクステ(途中まで)、ちゃんと伝える、はソフト化されてから一気に観た。



まぁレンタル屋に置いてあったり置いてなかったりで、とりあえずこの6本。




自分の中での、第一次?園子温ブームw






引き出しの多さがとにかく凄いんだよな、この監督。





「邦画界の至宝」と自分の中では評価していた。




まぁ、ちゃんと伝えるはこの作品群の中ではある意味普通過ぎて、園子温ぼくないとも思ったが。




奇妙なサーカスは、Twin Peaksにも出演していた女優Sherilin Fenn主演のBoxing Helenaのように観てはいけない映画であるという雰囲気は漂っているんだが(実際似ている部分がある)、だがしかし、完成度においては突出していて、ここまで来ればもう芸術の域であろうと納得せざるを得なかったり。
(今の所の園子温監督作品の中では自分の中ではこれが最高傑作。まぁ一本の映画としての完成度が高い=どこかで観たことある的な側面も併せ持つんだが)





自殺サークルの続編である紀子の食卓でも、残酷性と芸術性のギリギリのラインを上手く保っていた。




そして、愛のむきだし。




このエンターテインメントっぷりはなんなのか??




ヒロインを演じた満島ひかりあってこその映画なんだが(とにかく存在感も演技も凄い)、そのキャスティングを含め、(世間では)園子温監督の代表作と言われるのも納得の出来、3時間57分に及ぶ上映時間といい、あらゆる意味で脱帽物の映画である。




そんな園子温監督の冷たい熱帯魚。




だかしかし、これは受け付けなかった・・・




ここまでやってしまっては駄目だろと・・・・・(;´д`)






因みに、恋と罪はこれより前に観たが、まぁ(他の氏の監督作品と比較して)そこまで面白くはなかったが園子温ぽいなとは思った。




そして、冷たい熱帯魚の後に観たヒミズは口直しというか、目直し?にはなった。



ラストを改編したことにより、青春映画になっちゃってるがw、でもあれはあれでいいと思うし、普通に面白かった。









で、3.11以降改心したらしい園子温監督の希望の国。




テーマは原発って前知識だけあって観たが、園子温監督のことだから、グロイシーンが出てくるんじゃないかとビクビクしながら観た。(以前観たClint Eastwoodの作品でそんな作品あったなと、結構トラウマなんだが)



だかしかし、普通であった。



いや、寧ろ、映画の出来として、どうなの??って感じであった。
(観賞後監督のインタビューを拾って読んだら、映画の出来云々よりもとにかく一刻も早く作りたかったらしく、反原発映画ってことで資金も全然集まらなかったらしいからあの出来らしいが)






園子温、終わった??

とも(^^;








で、前置きが長くなったが、この地獄でなぜ悪い。





まぁ楽しみにしていた。





園子温、結局どうなったんだろう?と。










蓋を開けてみたら、冒頭に書いたように、いきなり、この始まりであるw





やられたwww




ヒロインのミツコの少女時代を演じるこの子役が、とにかく魅力的なんだよな。




ミツコの父親が組長を務める武藤組と敵対する池上組の組長が惚れる理由もよく解るw




この池上組の組長を演じる堤真一のコミカル演技と、そして、このミツコの少女時代を演じる子役の少女の魅力がこの映画の肝。




生長したミツコにはあまり魅力を感じられなかったなぁ。




なんでミツコ、こんなんなっちゃったんだよと思ったしw




まぁミツコ演じる二階堂ふみは、ヒミズのヒロインでもあり、園子温監督のお気に入りみたいだが(^^;








映画は、現在から約10年前に遡った所から始まる。





将来は映画監督を夢見る自主製作映画好きの少年平田は、高校時代、喧嘩にあけくれる不良少年佐々木と出会い、自分たちの映画のアクションスターにならないかと勧誘、仲間入り(自主製作映画集団ファックボンバーズ結成)。


一方、後に池上組の組長となる池上純は、敵対する組の組長である武藤大三のタマを取りに武藤家へ押し入るが、武藤不在の中、逆にその妻のしずえに返り討ちにあい、血まみれで一人家に取り残される中、当時10歳位だったミツコに出会う。



このミツコが冒頭の「全力歯ギシリLet's Go~♪」ってCMを歌いながら踊るお茶の間の人気CM子役なのである。



この出会いのシーンは芸術的だ。



一面血の海となった床を滑りながら、池上のいる隣の部屋へと突き抜けていくミツコ。



10歳(位)ながらにして堂々とした立ち振舞い、そして、全力歯ギシリの歌を生で聴いて、池上はミツコに対して恋に落ちる。




そして、時は現在。




20歳(位)になり女優となったミツコは初出演映画のクランクアップの10日前に現場から男と駆け落ちして逃げだす。



だがしかし、自分を守る為に刺客と戦って刑務所に服役している妻の出所祝いに娘の主演映画を用意したいと
考える武藤組の組長武藤大三。



ミツコは駆け落ちした男からすぐに棄てられるが、ひよんなことからそのミツコの逃亡劇に巻き込まれることになった平凡な青年橋本公次。



ミツコがついた嘘から、橋本は映画監督ってことにされてしまい、組をあげてミツコ主演の映画を作ることになる。



実はミツコは橋本にとって、初恋の相手のような存在(TVのブラウン管を通してだが)だった。





もうなんか全てが荒唐無稽。




だがしかし、さすが、園子温。




前半のリズミカルな展開といったら、愛のむきだしを彷彿させる感じで、心地よい。







10年前、将来は映画監督になることを夢見ていたが、結局ビデオカメラで自主製作映画を撮ってるだけのうだつのあがらない生活を送っている、もう一人の本編の主人公平田純といつ出会うのか、出会うのか、と期待していたら、橋本が吐いたゲロでポスト(のようなもの)があいて、そこから10年前に平田が書いた映画の神様に宛てた嘆願書?が出てきて、電話番号も書いてあったからそこに電話して・・・とかこの辺りからおかしくなってくる。




最後の方はもうぐぢゃぐぢゃ。





頭や手とか飛びまくるB級スプラッタームービーw




しかも特撮がちゃちくて、まるで10~20年前の単館ロードショー系のB級映画を観てる感覚。




なんで、こうなっちゃったの??




例を挙げれば、Tarantino脚本のFrom Dusk Till Dawnを観た時のような感覚。

途中までは脚本といい、緊張感といい、テンポといい、秀逸だった映画がいきなりただのB級モンスターパニック映画になっちゃって唖然としたというか、愕然としたというか。



まぁ、狙ったんだろうが。




で、この、地獄でなぜ悪いも、まぁ狙ったんだろうが。





それにしても、終盤はカオス。




頭に刀が突き刺さってもゾンビのように歩いて喋る橋本とか、いくらミツコへの愛ゆえとは言えどもやり過ぎというか、コメディにすらみえたし。(いや、そもそもこの映画自体がコメディなのか?wでも、B級、C 級感が漂うしとにかくやり過ぎ)




機関銃で全員皆殺しにする警官隊もやり過ぎ感ありあり。




映画としてどうなの?とは思うが、園子温、完全復活はちょっと嬉しかったり、複雑な気持ちだがw






最後は、劇中劇落ちというか、David LynchのInland Empireを彷彿させたりもしたが、結局現実の世界がどうなっているかは明確には語られていない。






映画の出来としては、全編通してみたら今一だったんだが、でもまぁ前半は面白かったし、全力歯ギシリの歌含め、少女時代のミツコは魅力的だったし、それなりに見応えはあったかな?







完全復活?した園子温監督、次の作品に期待!!







追記6:00




例によって一応観た後での率直な感想をここに書いた後から世間での評価やネタバレをネットで検索してみたが。


この地獄でなぜ悪い。


園子温監督の自伝的映画であるみたいだな。


ファックボンバーズのくだりや、ヤクザ親分の娘に手を出してヤクザに監禁されたことがあるとかは園子温監督の実体験らしい。
(脚本は17~20年前に書いたものをほぼそのまま使ったみたいだし)


そして、映画のラストをその映画が完成され上映される劇中劇のシーンで締める所は、映画蒲田行進曲でとられた手法みたいだ。(蒲田行進曲は4、5歳の頃にTVで観ただけだからよく覚えてないが)


で、この映画はその後でまた現実のシーンに戻った後に「カット」って声が入るから、「これは映画である」ってことを言いたい、映画を愛していて、世に残るたった一本の映画を撮れたならば死んでもいいって考えていた平田が若き日の園子温監督自身でもあるってのはいいんだが、結局誰も死んではいないってのは?よくわからん・・・
死んだ筈の出演者達が全員揃って劇場でこの映画を観てるシーンを否定してるんだから、結局(作中)平田以外は全員死んだってことじゃないの?
それとも、全て作り物の映画だったから実際には誰も死んでませんよということならば、あまりにも酷いし、結局やはり3.11以降、園子温は「映画」を撮れなくなっちゃったってことなの??





監督自身がこの映画について解説してる記事、探してみようかなと(^^;






追記6/7 3:56



園子温監督のインタビュー記事、読んだ。


「僕の場合、私生活がストレートに作品に影響するので、最近は子どもたちに見せたい、かわいい映画を撮りたいなあなんて。楽しみにしていてください(笑)」って!?!?



うーん、やはり次回作以降がどうなるかかなぁ?(^^;



とりあえず気になるから、作品は追いかけ続けたい監督ではある訳だが・・・












ずっと前から気になってたミュージカル映画であった。



ABBAの楽曲で構成されたミュージカル映画であり、実際の大ヒット?ミュージカルを元に作られた作品であり、2012年公開の映画版レミゼでコゼットを演じたAmanda Seyfriedがヒロインの娘役で出ているとか、観ない訳にはいかない。


だが、この映画の存在を知ってからは、どうせ観るならば、劇場で観たいと考えていた。


リバイバルがちょうどあることを知ったし。



だがしかし、調べてみたら、リバイバル上映は最寄りの映画館では来年の3月とか!?



待ちきれないから、結局レンタルDVD借りてきてしまった(^^;
(まぁ別に心境の変化により、観ないで返すことになったならばそれはそれでいいやと)




昨日は本当ならば4月の時点から予定していて楽しみにしていた大事なLIVEに行く筈だったんだが、寝飛ばしてしまった(;´д`)




その替わりといってはなんだが、もうやるせない気持ちで一杯だったから、これを観て心の安定を保とうかと封印を解いた訳であるが。









Amanda Seyfried、やはり素晴らしい!!





レミゼを劇場で初めて観た時には、声は素晴らしいが、あんま綺麗な女優さんではない、声で選ばれたんだろうと思ったしw、In Timeを観た時にも全然魅力的な女優さんだとは思えなかったんだが(^^;




でも、このMamma Mia!を観てたら、声質や歌声だけでなく、容姿もかなりな美形に見えてきたから不思議だw




スコットランドの大学に留学してたとき、クラスメートに居てちょっと気になってた北欧(フィンランド)からの留学生にそう言えば顔が似てるなぁとふと思ったしw









で、Mamma Mia!





ABBAの名曲の数々を一本の映画で聴きまくれるってだけで、それだけでも楽しい、至福の時。




ABBAは、The Beatlesと同じように、世紀をまたぐ大物バンドであったと再確認。
(20→21世紀ってだけではなく、22世紀以降も?)



とにかくこの映画に使われているほとんど全ての曲は聴き覚えや聴き馴染みのある曲で、名曲揃い。
(ABBAのアルバム全部聴いてきた訳ではないが、数十曲入ったベスト版は持っている)





特に、やはりDancing Queenは名曲中の名曲だなぁと再確認。





劇中Dancing Queenがかかった時には思わず涙ぐんでしまったし(ToT)







プロットは中弛みがあって、全てのシーンが名シーンだと初見の時に感じた映画版レミゼに比べたら、多少(というかかなり)見劣りはした。




それでも、ABBAの名曲の数々を使って、ここまでちゃんとストーリー構成している所は凄いなと思った。
(ミュージカルの映画化だから、元々のミュージカルが凄いってことなんだろうが)




中盤での母親と娘の産んでくれてありがとう的なシーンでは、思わず涙が溢れた。(瞬殺されたw)






ラストシーン(母親が結婚に至るシーン)も感動的だ。





涙を流しながら観たが、三人居た父親候補の内の一人にあっけなく決まってしまったのは多少違和感は覚えたが。



でも、実際の血の繋がりよりも、初恋の相手と20年を経て結ばれるってのは、やはり感動的ではあるなぁと。





期待していたほど、そこまで高い完成度の映画ではなかったが、でも良作かな?




来年3月に最寄りの映画館であるリバイバル上映は観に行く予定。




楽しみ♪









余談だが、Amanda Seyfried。






最近ここで自分が大絶賛していて何度も記事に書いてきたSucker Panch(邦題:エンジェル・ウォーズ)で、当初Zack Snyder監督がヒロイン役に起用したかった女優さんでもあるんだよな。




Amanda SeyfriedのBabydoll、激しく観てみたかった気もする今日この頃←