4月より、NHKラジオテキスト「まいにちハングル講座」で連載がスタートしました。



季節を楽しむ韓国料理を、私が日頃から愛用している韓国の作家さんの器やポジャギ(韓国のパッチワーク)等を使ったスタイリングでご紹介します。



第1回は、春のナムルです。
毎号、その月のお料理にちなんだエッセイ、
「李さんの맛있는 이야기(マシヌン イヤギ)~おいしい話~」も書かせていただきます。




子供の頃、春になると姉たちと野山に出てよもぎやせり、たらの芽などを摘んで、母にナムルにしてもらったものです。

春を告げるみずみずしく居ろ鮮やかでほろ苦い野草や、まだ寒さの残る大地から芽吹く、生命力のあふれる山菜のエネルギーを体に取り込むと、体がまれ変わるように、冬の間に眠っていた体がとともに味覚も目覚めるのです。

日本と同じように四季が明瞭な韓国では、その季節ごとの野菜や山菜が豊富です。

春にはキキョウの根や白ヤマギクなどもナムルにします。

炒めて、ゆでて、蒸して、生のままで、野菜の個性を生かして、それぞれの野菜や季節に合わせて調理するナムルは、シンプルですがそれゆえに一番難しい料理なのです。

春を運んでくれる、ほろ苦く独特の香りのポムナムル(春のナムル)は何よりのご馳走。心もほぐれていくような春の柔らかな日差しと春のナムルは、心を浮き立たせ、自然と笑顔がこぼれます。

松陰神社さん、満開です。






満開の白木蓮。




まだ寒さが厳しい冬の間に、
少しずつ蕾を膨らませ、
春のはじめ寒さが緩むと、
いっせいに白く可憐な花を咲かせます。

桜の少し前、春の訪れを知らせてくれます。