3年間スープの取り分け離乳食の連載をしている「AERA with Baby」(朝日新聞出版)さんの皆さんと、そのお子さん達をお招きしてのごはん会。

前菜には韓国宮廷料理の「九節板(구절판、クジョルパン)」。海の幸、山の幸を盛り込んだ赤、黒、白、黄、青(緑)の五色の具材と小麦粉の生地を彩り良く盛りつけた華やかな料理。
この八角形の器が九節板と呼ばれ、器の名前がそのまま料理名となったものです。


中央に置いた小麦粉の生地に、八種類の具を少しずつ取ります。具材は季節によっても変わりますが、今回は牛肉、トラジ、絹さや、にんじん、干し椎茸、卵、きゅうり、えびです。
トラジはキキョウの根のことで、韓国では古くから親しまれている根菜。ほろ苦く、シャキシャキとした食感があり、ナムルや炒め物やなどに使われます。


具をのせたら、松の実をすりつぶして辛しと合わせた松の実のソースものせて巻いていただきます。
それぞれの具材の味や食感が感じられながら、全てが調和した味わい。特別な一皿です。


前菜をもう一品。
3種のジョンです。こちらのジョンは具材を卵にくぐらせて焼いたピカタのようなもの。鯛、韓国かぼちゃ、車えび。
お料理教室さながら、皆で焼きました。
うちでのごはん会では、作る楽しさも感じていただきたく、いつもこうして1~2品一緒に作り、皆で仕上げます。

この後、薬膳きのこ鍋を楽しみました。



今回は3才から中学2年生までの5人の子供達。
大騒ぎでハンバーグ作りです。


ハンバーグの形も様々。焼き上がったら皆で盛りつけ。こちらは小学生の男の子のお皿。「黒いごまある?」何か思い付いたよう。ごはんに目が付き、顔になりました。


小学生の女の子。お皿をいっぱいに使い、自由に盛り付け。


金時にんじんのポタージュスープと。
みんな独創的で楽しい盛りつけ。お皿をいっぱいに使って、ソースで飾ったり、小さな葉っぱを散らしたり、逆にとてもシンプルにごはんとハンバーグだけしか盛りつけなかったり。

子供達は皆でお料理をすると、刺激し合いながら感受性を豊かにし、想像力を豊かにするのです。
日常の何気ない経験が、忘れられない特別な時間となります。そうした時間を重ねてあげたいですね。


おかわりはハンバーガーで。デザートのイチゴを焼いたら美味しいよ~と言うと、皆で焼いて一緒に挟みました。とろりとしたイチゴソースは、ピクルスがわりの酸味と甘味に。



にぎやかで楽しい1日でした。