NHKラジオテキスト「まいにちハングル講座」では、



毎月「季節を楽しむ韓国料理」をご紹介しています。

5月号は「김밥(キムパ」です。


新緑を揺らす風が、さわやかな初夏の香りを届けてくれる季節になりました。
そんな心地よい風に誘われて、お弁当を持って出掛けたくなりますね。

子供たちが幼かった頃、遠足やピクニックなどのお弁当にはよくキムパを作りました。
今でもキムパを作るときには、子供たちの美味しそうにほおばる笑顔を思い出して、温かな気持ちになります。

今でも孫たちと出掛けるときや出張に、
キムパを作ります。
酢飯でも作りますが、ご飯を塩とごま油で調味して、人参と椎茸、ほうれん草のナムルと卵焼き、焼き肉風味の牛肉に加え、たくあんを巻くのがわが家に定番です。

キムパを一口ほおばると、ごま油がふわりとり、それぞれの具材やごはんの風味、のりの味わいが口いっぱいに広がります。

少し手間はかかりますが、子供たちの喜ぶ顔が見たくて、何度も作ったキムパは、私にとっては思いを伝える料理です。

少し早起きして、キムパを作って家族や友人を誘って出かけましょう。
きっといつまでも心に残る思い出となるでしょう。