韓国では、旧暦の8月15日は秋夕(チュソク)という名節です。
この時季になると、暑さが和らぎ、
田畑には作物が豊かに実ります。
日本では仲秋の名月の時です。
韓国でも月を愛でながら作物の豊作を祝い、
先祖を迎え入れる茶礼(チャレ)を行います。
その年に出来た新米やお酒、果物や木の実などをお供えします。
今日は池袋コミュニティカレッジのお料理教室でした。
今年は1週間後の9月30日が、秋夕にあたりますので、
秋の恵みをいろいろなお料理にしていただきました。
「豆腐ときのこのチョンゴル」
豆腐は卵にくぐらせてから焼き、
きのこ入りの肉だねを挟んで茹でたせりで結びます。
取り置いた肉だねを丸めた肉団子、
帆立貝柱も卵にくぐらせて焼いてジョンにします。
きのこや、野菜を取り合わせて鍋に仕立てます。
「干しだらと割り干し大根のコチュジャン和え」
「きのこと柿の松の実ソース和え」
今月のお茶とお菓子は、
ソンピョンというお餅と菊の花茶です。
ソンピョンはうるち米の生地で小豆や緑豆などの餡を包んで、
松の葉を敷いて蒸した、秋夕には欠かせない伝統的なお餅です。
今日はそのソンピョンの生地に里芋加えて、
かぼちゃとくるみを餡にした、
やさしい甘さのうさぎのソンピョンです。
韓国でも「月ではうさぎが餅つきをしている」
と言われています。
毎年秋夕には膳を仕立て、自然の恵みに感謝して、
明るく輝く月を愛でながら、家族と過ごします。