小さなその実に美味しさを凝縮された梅干しは、
まるでフルーツのようです。
オンギという韓国の陶器の甕に入れた新しい梅干しは、
来年またこうして、梅干し作りを行う1年もの間、
季節の変化を感じ、ゆっくりと熟成して、味を変えていきます。
干しあがったばかりの新しい梅干し。
今しか出会えない、
心と体を包みこんでくれるような、やさしい味わいです。
梅干しの美味しさをそのまま味わいたいから、
今朝は梅干しがメインの朝ごはんです。
「めざしと唐辛子の含め煮」
めざしと庭で収穫した唐辛子をしょうゆで含め煮にしました。
唐辛子の葉も加えて、風味の良い夏らしい1品です。
「焼き万願寺唐辛子」
万願寺唐辛子を網で直火焼きにして、青柚子を加えた酢醤油を
かけて、削り節を散らします。
「じゃがいもの実山椒炒め」
じゃがいもはせん切りにして菜種油で炒め、
「じゅんさいとミニトマトのお味噌汁」
冬に仕込んだお味噌も出来上がりましたので、
季節の訪れや移り変わりを感じながら保存食を作り、
その食材が季節の変化を感じ、姿を変えていく時間を、
ゆっくりと待つ。
日々の暮らしの中でそうした時間を持つことで、
日常の小さな物事を大切に、愛おしく感じる心が育まれるのです。
自然と語り合いながら、保存食作りを続けることは、
私たちに多くのことを与えてくれます。