私と同じ、料理研究家の道を歩んでいる2人の子供達、
コウ静子、コウケンテツ。
私たちには、料理研究家として、
ひとりの人間として守らなければならない、
次の世代へ残していく努力をしなければならないことがあります。
ごまを炒る、ごまをするということもその1つです。
こうして、手をかけてこそ感じられること、
わかることがあるのです。
ごまを炒っているときの香ばしさ、
ゴマがはじける楽しい音、
すっている時の豊かな香り。
手をかけること、時間をかけることの豊かさと
贅沢さを楽しんでほしい。
食文化に限らず、はかなく消え去りそうな物事に目を向けられる
豊かな心をいつまでも大切にしてほしいと思っています。
そんな思いを1皿の料理に込めて息子のコウケンテツに贈りました。
きょうの料理ビギナーズ(NHK出版)さんで、
「伝えたい母の味」というテーマで、
ケンテツからリクエストされた料理と
ケンテツに伝え続けてほしいと願う料理を
ご紹介させていただきました。
ケンテツからのリクエスト料理は、
「枝豆のコングッス」
コングッスは大豆をすりつぶしてスープにした
夏に食べる定番の麺料理を枝豆で作ったものです。
ケンテツが子供のころから、夏になると栄養のある旬の枝豆で
良く作ったお料理です。
そして、ケンテツに贈る料理は、
「ズッキーニのナムル」です。
ズッキーニは3~4時間天日に干すと
余分な水分が抜け、味が凝縮して独特の食感が生まれます。
エホバと呼ばれる韓国かぼちゃで作ります。
食べる人のことを思いながら、
ごまを炒り、する時間が多くのことを教えてくれるでしょう。




