今日はおひな祭りでしたね。
韓国にはおひな祭りはありませんが、
3月3日は春の訪れを祝う重三節です。
毎年、3月3日は娘の静子と
おひなまつりと重三節を楽しんできました。
重三節には、「花煎(ファジョン)」という餅菓子を作ります。
もち粉と米粉を合わせた生地の上に、
お花を刺繍するように飾り、焦がさないようそっと焼きあげた
可愛らしいお餅です。
こちらはエディブルフラワーを使いましたが、
韓国では、春はつつじ、夏はバラ、秋には菊というように
季節の花を飾って1年中楽しみます。
また、お花が手に入らない時には、なつめを花型に切って
お花に見立てて飾ります。
花煎(ファジョン)と一緒にいただくお茶は、
「花かご茶」です。
庭で育てたカモミールやレモンベーべナを乾燥させたものや、
梅、桃、茶、あんず、バラ、菊、野菊などのお花のお茶を
かごに取り合わせて、
こうしてポットに好きなお花を入れ、
お湯を注いで蒸らしていただきます。
お花の香りがほどよく重なり合って、香り高く心落ち着くお茶です。
我が家では、春らしい彩りの「ジョン」も必ず作る1品です。
こちらは白身魚、えび、韓国かぼちゃの3種類です。
すだちを加えたさわやかな酢醬油でいただきます。
白身魚には木の芽を、韓国かぼちゃには赤とうがらしをのせて
彩りよく焼き上げます。
この飾りは「コミョン」と呼ばれるもので、
韓国料理の基本理念である陰陽五行説に基づいて、
料理に5色を揃えるというものですが、
「あなたのために心を込めて作りました」というおもてなしの心も
込められた大切なものです。
ジョンは下ごしらえした素材に小麦粉をまぶし、
卵にくぐらせて焼いたピカタのようなもの。
卵にくぐらせてフライパンにのせると、
コミョンをのせるのは、娘の静子の役目です。
いろいろなお話ししながら、お料理を作ったり、ひな人形を飾ったり、
そうして過ごす時間は、私たち親子にとって、
かけがえのない特別なひと時だったように思います。
連載させていただいている読売新聞さん「おいしい」では、
そんな春のお祝いのお料理をご紹介させていただきました。
こうして、季節は巡り、明るい春が訪れます。




