「アヘン王国潜入記」 高野秀行 | バックパッカー、いや元バックパッカーです。

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113か国旅して、それから・・・

 私はこの人のファンで、すべての本を読んでいる・・・はず。その中でも一番面白かったのがこの本だ。おそらく最も評価が高いのは「謎の独立国家ソマリランド」だろうが、お気楽に楽しめるのはこの本。

 

 ミャンマー北部の少数民族の村に潜入して、ケシを栽培して自らアヘン中毒になってしまう。人がやらないようなことをやって本にする。気合は入っているんだろうけど、グダグダ感が何とも言えず面白い。

 

 私もかつてラオスのバンビエンで、アヘン入りの紅茶を試飲したことがある。非常に苦く宿に帰ってそのまま寝てしまったので、アヘンの効果はよくわからなかった。寝てしまったからリラックス効果はあったのだろう。川辺にあった若い白人男がバーテンをやっている店でその手のもの、大麻、アヘン、マジックマッシュルームなどが安く買えた。ずいぶん前の話なので今はどうなっているか。

 

 著者はここのところ、「謎のアジア納豆」「辺境メシ」と、興味深いが体は張っていない本を連発しているので、そろそろまた何か人がやらないことをやって本を書いていただきたいものだ。