デザイナーの仕事って大変です。 | リディアミックス松下剛の人生ささえられっぱなし!

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広告デザインプロダクション「リディアミックス」代表の松下剛が一日の出来事やお仕事のPRなどなどを伝えます。クライアント様、取引先、スタッフ、家族・・・沢山の人に支えらてる私ですがこれからもよろしくお願いします。

私たちの仕事は広告や企業のデザインを作る仕事です。

世の中にはデザイン一つとっても、わたしたちのようなグラフィックデザイン、WEBデザインやサイン(看板)などをメインにされているサインデザイン、ディスプレイなどの立体空間デザイン、お店作りなどの店舗デザイン、ファッションデザイン、インテリアデザインなどなど、デザイナーと語れる仕事は沢山存在します。

 

私たち広告デザインを作る人たちも社会に出れば「グラフィックデザイナー」という肩書をもらえます。

しかし、、本当にクライアントが満足するデザインや成果の出るデザイン、ユーザーマインドを考えたデザインを作れるようになるには最低3年の時間が必要と思っています。(それ以上かかる人も沢山います)

グラフィックデザインとは主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこととネットにも書いてある通り、主に印刷物を中心とした広告デザインのことで、私たちはもともと紙媒体メインにデザインを行っていたので、限られた平面上の面積の中でいかに相手に伝えることが出来るかとう課題と闘いながら力をつけてきたつもりです。WEBデザインも同様に限られた画面の中での表現になりますので考え方の基本は一緒です。

 

そんな私たちの仕事で最低限の時間をかけて沢山経験した人に多くのアイデアや結果などがストックされていき、そのストックの多さと応用力がないとクライアントやユーザーの想いに応えることはできないと…私は思っています。

 

社会に出て間もない中で「グラフィックデザイナー」という肩書をいただいた以上、その覚悟をもって仕事に取り組まなければ人を満足させてお金をいただけるグラフィックデザイナーにはなれないと思います。

そして晴れてその力を手に入れたグラフィックデザイナーは順風満帆な30代40代を送れるし、結婚出産した女性も空いた時間でも仕事をすることが出来ると思います!

 

しかし、たいへん暗い話をすると…

その力を活かせるのは40代までの可能性が高いのです…。

 

その理由は「世代交代」です。

 

グラフィックデザイナーは主に広告のデザインをしています。

一流メーカーのブランディングやビジュアル広告は超一流の代理店や著名なデザイナーやその人たちが経営している会社の専売特許のようなものですが、大方のグラフィックデザイナーは普通にパンフレットやポスター、チラシ、ランディングページ、WEBサイトのデザイン制作を行っております。

特に印刷会社のデザイン仕事では今でもスーパーのチラシやパチンコのチラシ、家電屋さんチラシ、百貨店のチラシ、旅行のパンフ、不動産のチラシ、カタログ諸々のお仕事がかなりのウエイトを占めていると思います。

ある程度経験をしてある程度クライアントやユーザーの想いに応えることのできるグラフィックデザイナーであれば、それらの仕事は誰でも対応できるのです。

 

ということは…クライアントの担当年齢が若くなれば同世代に近い頼みやすいグラフィックデザイナーにニーズが集まり、これまで先輩の代からお願いしていた自分より先輩のベテラングラフィックデザイナーへの発注が自然に減っていくのです。

当然の原理です。

 

そんなことがこの10年、私の周りの先輩たちに直面しています。

30代まで引く手あまただった先輩や仲間が、40代50代を迎え仕事がなくて冷え込んでいます。

20代に努力して力をつけ20代後半から30代に力が開花したグラフィックデザイナーの人たちがそうなるのです。

一部例外の人はいるとは思いますが、大方の人は苦労しています。

 

そんな業界がグラフィックデザイン業界です。

個人の価値観でとらえ方は大きく変わると思いますが、なるべく生涯楽しくデザインに関わっていってほしいし、今誰よりも頑張っているうちの社員の子たちは特にそんな思いをさせないようにしていきたいものです。

なんとかうちのグラフィックデザイナーが輝き続ける環境を、40代以降のグラフィックデザイナーが輝くステージを作っていきたいと思います!

 

ま、そんな感じでデザイナーの仕事って大変です。

そんな大変な仕事だから逆に突出できる会社の力をつけ、社会に役立つデザイン会社へ成長させなければいけないと思います!