穴の誘惑 | レさんのブログ改めジャンク・エッセイ

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活字中毒の方、ヒマ潰してみませんか?

 その昔、故・川口浩氏が世界各地の秘境を訪れ、さまざまな奇怪な生物と対峙するテレビシリーズが放送されていた。僕が小学校の頃だから、かれこれ40年近くも昔のプログラムである。

 その頃は当然、インター・ネッツなどこの世には存在しなかったし、世界には今よりもまだまだ未知の場所があった。

 現地人に先導されて、「いかにも」な洞窟に入ってゆくと、そこには世にも恐ろしかったり奇妙だったりする生き物がいる。まぁフェイク感たっぷりだったけど。

 

 洞窟。陽の光の届かない世界。僕たちはいつも闇が支配するアナグラに興味を惹かれてきた。

 

 僕は最近、耳の穴の清掃動画にハマってしまって気がつけば何本も続けざまに見ていたりする。要するに耳垢を除去する有様を克明に記録している動画だから、あまり皆さんオススメできる動画ではない。しかし、万人誰しも耳の穴は存在するわけで、そこから、乾燥していたり少し湿潤していたりする固形物が、ズルズルと引き出される様に僕は神秘と感動を覚えるのである。

 

 僕も弟も、幼い時からアトピーを患っていて、よく弟の耳の穴を掃除していたので、そんなことも関係しているのかもしれない。耳かきとピンセットを上手く使って、弟の耳から大きなブツが回収できた時は子供ながらに感動したものである。「おー耳の穴からこんなブツが出てくるんだ」なんてね。

 どうもブツは、身体自身から分泌される脂などの影響を受けて、酸化することにより、剥落した時は半透明で白っぽく、それから時間が経つにつれて黄色、茶色、黒色へと変色してゆくらしいのだが、それもまた神秘である。

 

 繰り返すが、身体の役に立たない排泄物の映像なので当然万人にはオススメする気は毛頭ないのだが、好事家諸氏はぜひ。人体の神秘に魅了されてみてはどうでしょう…