乾いた風が吹き抜ける | レさんのブログ改めジャンク・エッセイ

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 今日、所用があって天神に赴いた。

 

 これは妻君との年中行事みたいなもので、毎年5月1日は天神に赴き、所用が済んだ後、映画を観る。去年はアベンジャーズを観たハズだ。初夏の日差しに自転車、汗を軽くかきながら自転車で中洲や天神に向かうのは、なかなかに爽快だった。今日は、当然映画館は閉館しているので、映画鑑賞はできない。所用を済ませて昼餉を食して、早々に帰宅した。

 

 いつもの年なら天神周辺は『博多どんたく』の準備であちこちの桟敷席や野外舞台が設営されていたりして、活気に満ちているのだが、今日訪れた天神およびその周辺は、場所によっては行き交う人もおらず、さながら深夜の通りを歩くようだった。西部劇でよく見かけるゴーストタウンさながらである。流石に風に吹かれた干し草は転がっていなかったし、スティーブ・マックィーンや、チャールズ・ブロンソンもいなかったけど。ともかく、死に絶えた路地があったのは確かである。

 

 そんな乾いた風の中、自転車で街を駆け抜けた。何とも寂しい限りであった。