今日の朝のこと。空気は夜露の名残を残してヒンヤリ。
通りを挟んだ雑木林からは、栗の花が猛々しい匂いをこれでもか、と発していて何だか。
空は軽く筋雲が走り蒼穹。これからの暑さを予感させる。
今日はお子たちが通っていた小学校の運動会である。
拙宅の校区は春運動会である。
今でこそ地元・おやじの会OBの僕ではあるが、お子がお世話になっていた頃は、未明から場所取りに並んだモンだ。OBとなった今ではテント立てのお手伝いのみであるから、日が登りだした頃にくだんの運動場に向かった。
今年の運動会は、光化学スモッグと猛暑を考慮して、何と午前中のみの開催であった。
学校行事を取り巻く状況も近年、ますます厳しくなっており「もしも」の状況を考慮して、様々な配慮がなされるようになっている。台風の際は、速攻で休校になったりね。
とにもかくにも。砂埃の舞う運動場に、近隣の公民館から各町内のテントの骨組みと幌を運び出し、適宜設置、片っ端から立てゆく。立てるのはおやじの会・現役メンとOB,、そして有志のお父さん方である。
朝日が徐々に運動場を染めてゆく。温度ももちろん上がってゆく。早朝7時からなかなかの運動をさせて頂いた次第。
流石に運動会そのものは観戦せず引き上げ、オヤジどの見舞いや、妻君をバイトに送ったりしておると昼。テント撤収時間である。
運動場には、中天にある太陽が暴力的な熱波を運動場に照射しておる。やれん。
またぞろ男手で、設営したおりと逆の順序でテントをやっつけてゆく。熱。暑。汗。砂埃。これが僕らに容赦無く牙を剥いた。
おかげで午後はしばらく使い物にならぬ。帰宅して湯を浴びて昼餉を食すと、読書をしつつ午睡。
そんな日曜日。夏は近く。僕らのときめく夏の日々はもう遠くなった。