晴れた日が続くと太陽に温められた海水が蒸発して、天上に昇華してうんたらかんたら。
という雨が降るメカニズム、ね。これが、ここ数ヶ月規則的に行われている当地・福岡である。
彼の地から飛来する砂塵のせいで、晴れているやら曇っているやらという空模様。晴れても花曇り。油山はけぶってしまって。気温は着実に上昇して、確実に来るであろう豪暑の予感。季節は進む。桜も散った。
前回は正月に書いているので、もう4ヶ月も経った。
しかし、今年の冬のやる気のなさといったら無かったね。キン、というかピンというか。張りつめた冬の朝なんてあったのだろうか、と思ってしまうほどである。寒いのは、もちろん嫌なのだけれど、やはり無いなら無いでそれも豪腹で、なんだかズルズルと、ストーナーロックのリフみたいに冬が南進していってしまった。
宵の雨が止んでしまったぬめったアスファルトを見ながら、「ああ、イカンなあ」と思いながら煙草に火をつけた。
電子たばこの煙と紙煙草のケムリは、確実に違っていて、それを紫煙と、逆さまに構えたストラトをかき鳴らす人が歌っていたなあ。
ゆるゆると春もゆく。やれん。