仕事をしないといけないが、やる気がでないので逃避。

 本書を自分なりにまとめる。

 

1:ADHD(+ASD) 生物、音楽、体育が好き(球技はできず)。数学は最低点。 1対1だと人と話せる。明朝体だとつぶれて読めない。男になりたいとは思わないが女だということにモヤモヤしている。大学でつまづく。

 

2:LD+ADHD 英語と数学だけ支援級。読書が好き。画数が多いと黒い点に見える。紙質が変わりゴシック体だと読める。医療機器メーカーに就職。

 

3:ASD+ADHD 国語はできたが算数がだめ。体育は苦手(特に球技)。読書が好き。2-3人程度の人と話すのが情報密度も高いし心地よい。 

 

4:ASD 算数が苦手。一人が楽。asexual。大学卒後つまづく。

 

5:ASD 算数、理科が好き。国語は今一つ。体育は苦手(特に球技)。水質検査会社に就職。バイトでつまづく。

 

6:ADHD+ASD 理科、社会が好き。英語、国語はまあまあ。数学はだめ。運動神経は悪いが球技は得意。仕事でつまづく。

 

7:ASD 体育だけ苦手。一人でいることが多かったが似た友人と3人で過ごした。 就活でつまずく。

 

8:ASD+ADHD 国語、英語が得意。仕事でつまづく。

 

9:ADHD 国語、公民が好き。仕事でつまづく。

 

(10は診断不明なのでとばす) 

 

11:ASD 体育が苦手(縄跳びなど)。読書が好き。同性より異性と仲良くなる。 性自認は女性だが考え方が男性で戸惑う。仕事でつまづく。

 

 

 

 理数系が得意で国語が苦手な人が多いと思ったが、意外とばらばら。

 球技が苦手な人が多いのは予想通り。

 私もそうだった。

 

 読書好きが多いのも予想通り。

 私もそう。

 

 一人が好きな人が多いのも予想通り。

 私もそう。

 

 大学や仕事などの自由度が高いところで、皆さんつまづいている。

 これは良く経験するところ。

 

 

 読字障害の見え方は勉強になった。

 フォントと紙質を変えると良いかもしれないというのは大事なヒントをもらった。

 

 

 Asexualityについては論文がある。 

 ただ本書だと性自認が”曖昧”な程度で、はっきりとtrans-やa-まで至っていない。

 そこが重要な気がする。

 

 

 横道先生のコメント。

ASDは他者の気持ちが分からないといわれるが、定型発達が異質なので分かりにくいのである(p64 定型発達にとってASDが”異質”なのと相同)
 
ASDが人の気持ちが分からないという通念は間違っている。
細かな観察や大量の読書で言動に関するデータを集め、的確に人の心を見抜けるようになる(p102、140 意地悪を言えば、やはり”直感的にわかる”ではない)。

 

 当事者の方(10)のコメント。

定型発達者のほうが擬態できるのではないか(p178)
 一見、なるほどと思うが、定型の場合は場に応じて演じているのであって、擬態に伴う苦痛はほぼ無いと思う。
 
支援者は支援者と呼ばれているから上から目線になるのではないか(p187)

 

 

 昨年読んだ。

 本書ではマスキングと補償の違いは曖昧だった。

 日本人はマスキング優位かもしれない(同調圧力の文化だし)

 横道先生の2番目の意見は補償の形成機序の説明になっており、やっぱりLivingstonの”マスキングと補償”の二分法はいまいちな気がする。

 

 

 というか、問診で「好きな(得意な)科目は?」はあてにならないのね。

 (好きと得意は別だけど)

 

 

 

横道誠:発達障害は<擬態>する 明石書房、東京、2024