ご自分と両想いで幸せな皆様へ
こんにちは、タコのマリネです!
ブリティッシュ・ティーサロンのアフタヌーンティー!
突然ですがタコのマリネは「東京リベンジャーズ」と「憂国のモリアーティ」を電子書籍で全巻購入しております!!!面白いよね!!東リべ一気読みしてたら朝の5時になって翌日のリモートワークでポンコツ発揮したことがあります。クソダメ社会人。
一部の方へ:タコのマリネはBLを嗜まないので、推しCP等は特にございません。何卒ご理解ください
乙女座系なあなたの課題図書
今回ご紹介したいのは「憂国のモリアーティ」です!!!!
今月の『憂国のモリアーティ』はお休みです。
— 三好 輝 (@344_hikaru) August 4, 2022
コミックス18巻は本日発売!
よろしくお願いします!
そして連載6年目に突入しました。
お祝いのお手紙やプレゼントをお送り下さった方々、ありがとうございます!
各キャラクターへの誕生日プレゼント等も感謝です!#憂国のモリアーティ pic.twitter.com/KKBdp9tKUZ
登場人物全員顔がいいよね。ブリティッシュなティーサロンでスコーン食べながら友人に薦めたら、一瞬で沼に落ちてましたよ。チョロいぜ。
そして憂国のモリアーティ、特に主人公のウィリアムを見るたびに思います。
「ほんとウィリアムって乙女座ぽいな」
というわけで本日は憂国のモリアーティの主人公ウィリアムと乙女座のお話をします。ネタバレが気になる人はつべこべ言わずに18巻まで読むように!!!!!
態度デカくてすみません面白いから読んでくださいお願いします!!!
個人的にはアニメより漫画がオススメです。アニメの1話ちょっと不気味だったからな…。
『憂国のモリアーティ』のあらすじ
このお話の大本の原作はコナン・ドイルが執筆した「シャーロック・ホームズシリーズ」です。舞台は19世紀末のイギリス。ヴィクトリア女王の治世。主人公ウィリアム・ジェームス・モリアーティはモリアーティ伯爵家の次男。大学で数学を教えています。
そう、シャーロック・ホームズの宿敵である「犯罪卿 ジェームス・モリアーティ教授」が主人公です。
大英帝国の闇
このころのイギリスは世界の大部分を支配していました。いわゆる「大英帝国」と呼ばれるやつです。世界史に詳しくない方でも「東インド会社」などは聞き覚えがあると思いますし、かつては世界各地にイギリスの植民地があったことはご存知でしょう。いまは世界の覇権を握っているのはアメリカという印象が強いですが、当時は圧倒的に大英帝国でした。
そんな大英帝国には明確で厳格な階級制度があります。
大英帝国が勢力を拡大する陰で、この階級制度が生み出したものは、人間同士の差別、侮蔑、階級間の断絶でした。
アッパークラスの貴族たちは、人(平民たち)を人とも思ってない。
主人公ウィリアムと弟ルイスは、アンダークラス(労働者階級よりもさらに下の最下層民)として生まれますが、モリアーティ伯爵家の長男アルバートにより、モリアーティ家の養子として迎えられます。
とは言え、アンダークラス出身の2人に向けられる仕打ちは…
この黒髪の男性は「労働者階級」か「ミドルクラス」かな?いずれにせよ「アンダークラス」よりは上。
使用人たちは兄弟に膨大な量の雑務を押し付けるわ、モリアーティ家の本物の次男ウィリアムは2人を「下等生物が2匹」と呼ぶわ、伯爵夫人に鞭で打たれたりと、屋敷ぐるみでなかなかの虐待を受けます。
自分よりも下の階級に対する態度もひどいものですが、貴族同志だってお互いに足の引っ張り合い、貶しあい、利害関係でしか人を判断していません。
一体どうなってんだこの国は!?
こんな狂った国、歪んだ国、醜い国。
「僕たちの手で、この腐った国を変えていこう」というのがストーリーの主軸となっています。タイトルの「憂国」の意味がなんとなくわかったのではないでしょうか。
しかしですね。
「弱気を助け、強きをくじく」「勧善懲悪物語」だったら獅子座あるいは山羊座っぽいのですが、憂国のモリアーティはそうじゃないんですよ!!!!
<ここからハイパーネタバレかまします!!ご注意!>
悪魔が蔓延る世界を正すためには、自ら悪魔に堕ちるしかない
モリアーティ伯爵家の長男アルバート、次男ウィリアム(本物のウィリアムを●して入れ替わる)、三男ルイス(養子)の3兄弟と、彼らを慕うメンバーには、大英帝国の階級制度を壊すための計画(モリアーティ・プラン)がありました。
それは、
・殺人鬼である「犯罪卿」が多くの貴人・要人たち(ただし人を人とも思ってないような、人の命をおもちゃのように扱う頭のおかしい貴族か、死なないとどうにも救われない人物に限る)を殺害し、犯罪卿がすべての大英帝国民の敵となる。
・「犯罪卿」に対抗しうる頭脳をもった人を、「犯罪卿から大英帝国を救ってくれる希望の星、英雄」に仕立て上げる
・市民たちが「英雄」に注目するようになったころ合いで、「犯罪卿」が大事件を起こす。
・「英雄」に「犯罪卿」を捕まえてもらう。そしてなるべく派手に56してもらう。
・貴族・市民・アンダークラス全ての人が「犯罪卿に立ち向かった俺たちがロンドンを、そして大英帝国を守ったんだ!」と階級の垣根を越えて互いを称賛し合う
・この事件をきっかけに大英帝国から差別意識を緩和させ、より良い世界を築いていく
大英帝国から差別意識や階級制度をなくすために、自分自身がすべての大英帝国民の敵になり、大英帝国を団結させるという壮大なプラン。
この計画とは関係なく、ウィリアムとシャーロック・ホームズは出会い、少しずつ友情が芽生えます。
そして、ウィリアムが「英雄」役に選んだのが、シャーロック・ホームズでした。
そしてウィリアムの計画は順調に進みます。
ロンドンを守りたい気持ちは貴族だろうと平民だろうと、みな同じ。階級とか身分とかこだわってる場合じゃない。互いに協力してロンドンを守ろうじゃないか!共に犯罪卿に立ち向かおう!
14巻あたりは感動して涙ぐみながら読みましたわ…。ウィリアムの苦労が、ちゃんと報われて…(祖母か?)
この世界に〇〇はいらない
さて、皆様。
さっきの「モリアーティ・プラン」を読んで、「ん?」と引っかかるところがありませんでしたか?
・「英雄」に「犯罪卿」を捕まえてもらう。そしてなるべく派手に56してもらう。
そう、「犯罪卿」たる主人公ウィリアムは、自身の死をモリアーティプランに組み込んでいました。当然、ウィリアムの死に反発する人もいました。この計画に気付いたシャーロック・ホームズもその一人です。
ウィリアムたちが手をかけたのは、人を人とも思っていないような傲慢でどうしようもない悪人ばかり。法の下で裁けない極悪人たちを処罰してきたんだから、ウィリアムは悪くない!ウィリアムまで死ぬ必要はない!
世の中に「犯罪卿は死んだ」と思わせればいいだけ。死体を偽造したり、ウィリアムが死なずに済む方法はいくらでもある。
弟ルイスや仲間にとめられても、友人シャーロックに止められても、それでもウィリアムは頑なに自分が死ぬことを選ぼうとします。なぜか?
この歪んだ世界を正すためには、大英帝国をよりよくするためには、自らが悪事に手を染める悪魔となり、他の悪魔たちを抹殺するしか術がない。そして大英帝国が良くなるためには悪魔は必要ない。すなわち、たくさんの悪魔をこの手であやめてきた悪魔である自分自身もまた、死ななくてならない。
………極端すぎない?
何が何でもウィリアムを助けたいシャーロックと、何が何でも●にたいウィリアム。
どの辺が乙女座なのか
組織のために、共同体のために、自分が傷つく、自分が我慢する、自分が犠牲になる。
それをやってしまう。
息を吸うように自己犠牲してしまう!!!!!
生まれつき高い知能を持ったウィリアムは、生まれた家で一生がほぼ決まる階級制度を憎んでいました。
あなたも自分を犠牲にしてない?
自責の念に駆られ、さらに罪を重ねてしまう人もいました。
ウィリアムは、自分を犠牲にすることで大英帝国が、社会が公明正大になるべく種を撒きました。同時に、ウィリアムが大切に思い、ウィリアムを大切に思う人々へ、罪悪感と悲しみや苦しみ、大きな後悔を与えてしまったのです。
その後、彼らがどうなったかは、14巻と15巻を読んでね!!タコのマリネは三男ルイスが立派に育ってくれて嬉しかったです。祖母目線で読んでる。
最新の18巻では、あの人がこんな風に思えるようになって、優しい変化に、タコのマリネおばあちゃんは胸がいっぱいでしたよ!!!
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
あなたに良いことがたくさん起きますように☆
タコのマリネ