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Le ciel d'azur~藤倉梓blog

脚本,作曲,演出,出演,訳詞,ピアノ弾き and so on...

久しぶりにstruggleのおおい濃い現場であった。
この作品はなにせ「愛を歌おう」を掲げているものだから、カンパニー内の愛の深さは不思議と海より深くなる一方、脚本はlightでlaughterいっぱい。
だがその表層をなめるだけでは何も成り立たないのがGODSPELL。

その手ごわさに何度も躓いたし、正直、今回は個人的に達成感はない。
それはそれで事実として自分の中に留めおこうと思う。

だがしかしキャストとスタッフとお客様の情熱と愛とサポートで、こうして2019年の公演は終える事ができました。 
有難うございました。

GODSPELLの上演を実現させて下さったミュージカル座さま、ハマナカトオル先生。

わずか1年で再演を決めて下さった竹本敏彰P。

すべての始まりたる契約書のやりとりでお世話になった版権コーディネーター吉田英美ちゃん。

制作というただでさえ仕事量がダントツな役職にもかかわらずあらゆるサポートをして下さり、この方なしでは間違いなく公演がまわらなかった、三辻香織さん。
私のお気に入りの今回の公演プログラムの表紙を「白と黒ってどうかな?」と最初に提案して下さったのはこの方です。もちろんこんなもんじゃないです彼女の偉大すぎる献身。

喜怒哀楽、苦楽、悲喜こもごも、分かち合い助けてくれたキャスティング井坂茜ちゃん。

扮装写真撮影と今年の舞台写真撮影、相澤祥子女史。
舞台写真は照明さんにわざわざ頼んで本来はない照明で舞台美術写真を撮るほどのこだわりぶり。

素敵な昨年公演写真をのこして下さった撮影の山内光幸さん、
今年もビジュアル手掛けて下さった宣伝美術の小宮山知敬さん。

お客様からもよくお問い合わせ頂いた洗礼のお水は本物ですよ~ウォーターシステムマネージャー西山一平さん、
大道具製作の千坂斉さん。

演出部でもあり優しくも厳しくも朗らかな姉さん、秋南真央ちゃん。

普段はカマラード(=フランス語でcamarade=仲間、同志)と呼んでいた稽古場アシスタント大窪竜司くん、池田さくらちゃん、赤池陽海ちゃん。彼らこそ本カンパニーのMVP。2ヶ月間ずっと我々を支えて下さり本当に有難うございました。

音響ステージ西嶋友哉くん達。マイクの準備からケア、今回の場合はトラブル時はキャストに袖からカンペを出して知らせたりする。重要任務である。

音響の橋本達也さん、原照世さん。
公演の後半、「あそこの◯◯が実はずっと気になってたんです。やっぱり◯◯した方がいいのかなって、それを考えたら眠れなくなっちゃって。今日、やってみます?」あの寡黙な橋本さんが!と、お芝居に熱い一面に驚きじーんとして、「ではお願いします。」共にexcelsiorさせて頂きました。

照明操作、関口夏奈ちゃん、砂川仁美さん。
いつ誰にピンスポが当たっているのか見るのもとても楽しいもので、脚本のポイントをしっかり押さえた上でのピンスポはタイミングもフォーカスも的確。そうなると何が変わるか?シーンの見え方が断然変わる。小気味良くなったり、ドラマの増減が左右する。
これぞ無意識下のスタッフワークの真髄のひとつであるの私は思っている。

歌唱指導助手の佐藤菜央美ちゃん、歌唱指導の山岸麻美子(同期)。このカッコいいロックミュージカルと、それに挑むキャストに勇敢に立ち向かって下さいました。

稽古ピアノから本番までずっと弾いて下さった赤松笑ちゃん。彼女の勇気と度胸は凄い。

厳しくも冷静な目で皆を導いて下さった振付助手の高橋咲ちゃん。このかた、ほんとに才能が飛び出ています。

キャストもやりつつ演出助手もしてくれた久代侑果ちゃん。たくさん頼ってしまったけれど、いい意味でだいぶあしらわれるようになった今回がちょっと嬉しかった私。

これをしたいと言えば「こうすれば出来る」と何でもこたえてくれる舞台監督の小谷武さん。なんなら、これをしたいと言う前に「これがあれだからこうしとけば」のサジェスチョンまでくれる。またご一緒して下さい!!!

ハイセンス照明、中路宣宏さん。このひとは変態だ。←褒めている。やはり芝居に熱くて、こちらのお願いの必ず斜め上をいって下さる。お願いしなくても斜め上を作っておいて、公演中に観てて気付いて「はっ、あれは…!」と感動で苦悶するパターンだ。
次のエピソードはネタバレ部分に傍線をひいときますよ。

私の今回の一番の照明のツボは、
ユダの裏切りシーンで、ユダの行く三方向が照明とドラムで塞がれるのだが、そのあとユダが笛を吹いて「ええじゃないか」と言い出す時にその三方向の照明がスッとセンターに動いて合わさる。それは形としてはつまり、床にドストエフスキーの『罪と罰』のような十字路が落ちていることになるのだ。むろん十字架でもある。ジーザスとユダの踏む床に、それが落ちているのである。

こっちが気付くまでそのこと何も言わない中路兄さんは最高です。

お着物を用意して下さった五大輝一さん。今回から新しくして頂いたジーザスのお着物なんか、ドイツの城とか森みたいな柄のハイカラさがハイセンスだなーと思って、結構好きなやつ。

大好きトクマスヒロミさんは、舞台美術さんでありながら振付のフォーメーションや演出的な事もトータル的に考えてくださり、アドバイスも下さるけれど、それすべてご自身がウキウキワクワクしながら何パターンもつくっては壊し、つくっては壊し、出来上がるとよろこぶ。こんなスタッフさんになりたいと思う方のひとり。

センスの塊、振付の原田美穂ちゃん。そのスキル、冷静さ、厳しさ、意識の高さ、音楽性。彼女に会えて良かった、一緒に出来て良かった。でもまだまだこれからもよろしくです。

こちらもセンスの塊、音楽監督とキーボードの久田菜美ちゃん。和楽器のアレンジというかサブメロディの入れ方がなんとうまいことか。
再びネタバレすると、

個人的には
Day By Dayの琴と、ラストシーンの散華的な琴と、By My Sideの間奏のユダのナレーションの背後で流れる人斬り侍ぽい尺八が好きです。

また、このプログラムのクレジットにないけれど、劇場でお仕事して下さった多くの方々にも感謝を捧げます。

以上、縁の下チームでした。

おまけの写真。
劇場入りしてすぐのサウンドチェック風景。
舞台稽古まではこうして照明さんの卓が客席にある。
本番ではみられない、「調整中」の1ショットであり、私の好きな風景です。

続く。


【出演】

ミュージカル『クリスマスに歌えば』

2019.12.19(Thu)-23(Mon)
シアターグリーンBox inBox THEATER
初日があいた。数日前の事だけど。

なんならもう今日から後半戦だ。

ご来場頂いている皆様、応援して下さる皆様、ありがとうございます。

毎公演みて、微妙に変えていっている。
ナマモノだし。
いつもよりしつこくやっているかも。
この夏~秋を経て、なんかそうなった。
でも、後悔するよりはいいや。

毎公演みていると、照明さんのこだわりとか段々気付いてしまって、きゅんとなる。
スタッフ目線すぎるかもしれないけれど。

どうせならスタッフ目線でみた各スタッフのこだわりポイントで私が好きなのを書いておきます。

GODSPELLをご覧になっていない方、知らないままご観劇されたい方は、ごめんなさい。
ネタバレはしないけど、読みたくなければ読まなくて全然いいです。

持論になるけれど、
スタッフにとっての評価基準は様々あるなか、
現場でよくご一緒する音響さんは「音響が良いと言われたら失敗。出すぎた真似をしたということになる。気になったと言われても失敗。一番良いのは、何も言われないこと。」と言う。
ある照明家さんも同じような事を言う。
ある演出家さんも同じような事を言う。
たしかになあ、と思う。
そのうえで、私のきゅんポイントを書いておく。(前置き長い。)

◆バンド
一緒にところどころ演技してくれてる熱さの他に、
久田菜美ちゃんのセンスの極み、Day By Dayのキーボードの琴。
あと、Finaleの、やっぱり琴。←とある演出を音で表現してくれています。

Turn Back, O Manの中山将軍のギターの昭和歌謡感。

◆音響
私には計り知れぬ数多の技術を張り巡らせておられるので私なんぞがいう資格もないのだが…

どこ、とは言わないけれど、ジーザスが「神として」または「特に神に近いものとして」話す時はあることを変えて下さっている。
それは私の発案でなく音響さんの解釈による演出。
どこがどうなっているか、気になる方はアンテナはってみてください。

◆照明
昨年公演の時から好きだったけれど、Beautiful City中の照明変化。
なるほどーと思わされる。

あとラスト近くのユダの3方向のところ、その光があのタイミングでその形になるという照明は、S席の客席後方からよく見え、あれも照明さんによるニクイ演出だが、役者を見るのに集中しているとなかなか気付かない。それがまたニクイ。

それと、サスっていう上から照らされる光が、普通だと丸なのだが、照明さんはこの舞台装置とコンセプトを組んでくれて、四角く切り取っている。
四角は随所に出てくるので確認できるかも。

きゅんポイントはこんなもんじゃないのですが、
その、スタッフさんたちがおっしゃるように、「出すぎた真似はしない」前提でやって下さっているわけだから、こうして紹介はしてみたけど、板の上の役者をまず優先して観て下さるのがよいんです。どっちだよ。いやほんとです。笑

100%すべてさらけ出す役者と、
無意識下の絶妙な演出の匙加減を追求するスタッフワーク、
その2層をあわせて化学的にスパークする舞台というものが、個人的にたまらんという、はなしでした。

GODSPELL、3日の火曜までやってます!




【翻訳・演出】

ブロードウェイミュージカル『GODSPELL』

2019.11.27(Wed)-12.3(Tue)
六行会ホール


【出演】

ミュージカル『クリスマスに歌えば』

2019.12.19(Thu)-23(Mon)
シアターグリーンBox inBox THEATER
ミュージカル座版のGODSPELL2019の稽古が終了した。

再演でメンバーが変わるとこうも作品が違って見えるのかと、今回ほど実感したことはない。
不甲斐なさの実感も、心ならずもひとしおであった。
が、ひとりでつくっているのでは、もちろん、ない。
いつも以上にあーでもないこーでもないして、カンパニー全体で構築してきた…させてもらった。

わたしは好きなものを好きと云えないすごくめんどくさい性格である。
だし、自分の「好き」は他の人の「嫌い」「興味ない」「合わない」である可能性も高いので、好きを押し付けてもなあ、と思う。
だがそれでも、わたしはこのGODSPELLが好きなのだ。
初めて観た18年前くらいから。
その作品をやらせて頂いているのだから、その幸せをきちんと完成させねばならない、と思う。できるかぎり。

業務連絡。
開演してから10分ほどは、演出の都合上、途中入場ができません。
ここをのがしてしまうと「なんのこっちゃ」になってしまうので、
そして新馬場駅にとまる京浜急行の各停は10分間隔くらいなので、
ご来場にはくれぐれもお気をつけてお越しくださいませ。

ジャポネスクなGODSPELL、
是非ご覧くださいませ。


さいごのオフに何をするかは前から決めていました、
「世界一ゆるい聖書入門」やゆるいツイッターが有名になった上馬キリスト教会。
行くことを選択したのは正しかった。
1時間強のあいだにいただいたものは光になりエネルギーになった気がした。

明日は劇場入り。


【翻訳・演出】

ブロードウェイミュージカル『GODSPELL』

2019.11.27(Wed)-12.3(Tue)
六行会ホール


【出演】

ミュージカル『クリスマスに歌えば』

2019.12.19(Thu)-23(Mon)
シアターグリーンBox inBox THEATER