2019年の最後の観劇は上野ストアハウスでの『KID VICTORY』。
何となく、既に観てきた人の感想は耳に入れておいたうえでの観劇。
個人的には、こういう、ふわふわとした、少しの不穏と、謎と、異なるディメンションの交錯、好きである。感覚人間なもので。
ついでだから、今年観て特に好きだった映画39本のうち8本と、舞台59本のうち2本を記しておく。
映画が激減したのはひとえに海外ドラマの観すぎである。
【映画】
1.トンマッコルへようこそ(웰컴 투 동막골,2005)…
朝鮮半島の南北の境界に存在する架空の部落のお話。4月の拙作『プロパガンダ・コクピット』の再演に際し2度目の鑑賞だけれど、改めて物語性に脱帽。
2.バックビート(Backbeat,1994)…
舞台の予習で観た。
5人目のビートルズといわれる初期メンバー、ステュアート・サトクリフの物語。
伝記といえば伝記だけどアーティスティックなセンスの映画だったので好き。
3.パトリオット・デイ(Patriots Day,2016)…
2013年ボストンマラソンのテロを扱った作品。
まーよくできていた。
役者も印象的。
4.カメラを止めるな!,2017…
ひととおりブームが去ってから観たあまのじゃく。
私は好きでしたよ。アイディア勝ちだしキャラ立ってるし何より製作の熱が。素敵な熱。
ゾンビものが苦手な母に「これは違うんだ」と説得して観てもらい、ふたりで「ほんとだね面白かったね」ってなった。
5.僕たちは希望という名の列車に乗った(Das schweigende Klassenzimmer=静かな教室,2018)…
"ベルリンの壁"建設前の東ドイツ、ハンガリー民衆蜂起、ソ連の軍事介入。
それに沈黙で行動する高校生達の、切なる人生の選択。
フィクションでもファンタジーでもない、ほんの数十年前の史実だと思うと口許や胸が引き締まる思い。
6.プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada,2006)…
これも2回目だったけどこんなに素敵だったんだ!ていう新たな感動。
7.さらば愛しきアウトロー(The Old Man & the Gun,2018)…
私はロバート・レッドフォードと同じ時代に生きられたことが我が人生の快挙のひとつなので、彼の俳優引退作は感慨ひとしおである。
実在のおじいちゃん犯罪者フォレスト・タッカーの犯罪物語なんだけど、若き日のレッドフォードを切り取ってシーンに挟んじゃったり色々なオマージュに溢れていて、温かい拍手を贈りたい作品。
8.はじまりへの旅(Captain Fantastic,2016)…
邦題だとぴんとこないしロードムービーって退屈なやつもあるからなーと敬遠していたのだが、
若干リヴァー・フェニックスの『旅立ちの時』に似ていて、ほろ苦切ない青春て感じ、
お父さん役のヴィゴ・モーテンセンが素晴らしい。
来年は海外ドラマの比重を減らして映画を増やしたい…
でも海外ドラマ面白いんだよなあクオリティ高いし…
【舞台】
1.韓国ミュージカル『HOPE』
ソウルで観た。
カフカの遺稿をめぐる裁判という実話ベース。
原稿が擬人化されて男性が演じるところがなんか独特。
韓国語はサッパリなので細かいことは分からないが、アンサンブルの動きとセットチェンジが物凄く面白いしアンサンブルのクオリティが高いし主演の女優さんが凄すぎて、「なんなの。なんなのもう。」って云いながら劇場を後にしたことを今でも覚えている。
2.韓国ミュージカル『SMOKE』
これは日本公演。
再演だったからか、昨年の初演より自分が整理しながら観られたこともあるのか、
初演も充分好きだったけれど再演はスッキリしながら観たぶん感動が倍増。
言葉の力、音楽の力、俳優のエネルギー。
生の舞台でしか感じられないもの。
HOPEとSMOKE、ビジュアル似てるね。韓国ミュージカル同士。
この2つが今年のベストだったのは、たまたまなのか好みなのか。
ソウルで観た『最終陳述』は主観が入っちゃうから除外するけど印象的だったし、
実は今日観た『KID VICTORY』もこの次くらいにランクインしそう。
ということは、やっぱり好みが出たのかしら、
言葉の力と、音楽の力と、想いの強さと、すこしの抽象と、曖昧模糊。
好みだな。笑
【翻訳・訳詞・演出】
ブロードウェイミュージカル『第25回パットナム郡スペリング大会』
2020.5.6(Wed)-10(Sun)
六行会ホール










