大手銀行の縮小 ー続きー | 松尾貿易の社長のブログ

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ショッピングモールやホテルのロビーなどに置いてあるプランターをヨーロッパから輸入し、全国に卸している会社です。皆さん、植木は目にするけど鉢など気になさった事は無いのではないでしょうか。世の中、こんな商売も有るのです・・・・・。

前回、銀行本来の仕事は企業に融資してリターンを得ることと個人に貸し付けて利息を得ることです。

 

個人の場合はマイカーローン、住宅ローンが大きな柱でしょう。住宅ローンは新築戸数の減少をカバーするためにリフォームローンまで拡大してきました。 車の維持費、特に大都市では駐車場が高額すぎるのと交通機関の発達により、若者のクルマ離れが止まりません。また、団塊の世代が高齢者になり。軽自動車の需要が増し、金額が張る高級車は減少しています。社会が成熟してきた結果として、車は移動手段でステータスを表す道具ではもはやないようです。

 

個人ローンの場合は貸し付けたお金が仕入れ資金屋や設備投資となって再生産のもとになることは無く消費されるだけですから、銀行の実入りは利息だけになります。一方、企業投資では貸した金はいわば呼び水で、何回転もして大きな金が動きます。銀行は貸し付けている間、いろいろな手数料が稼げます。

 

つまり、銀行が注視すべきは担保となる不動産より、事業そのものであり、会社・社長の仕事に取り組む姿なのです。この会社にはどこまで貸し付けて大丈夫かを見極める技術を全く磨いてこなかったと言っても過言ではないでしょう。 担保を取ってカネを貸すだけの質屋金融からバブル以降も一歩も抜け出せずにいたのです。

 

国民の税金を投入して銀行を救ったにも関わらず、自助努力、自己改革で生き残りを探ること無く、国家主導の合併策で抜本的な改革を怠り、自分の足で歩く、自分の頭で考える、客を第一に考えると云う商売の基本中の基本を踏まずに床の間を背にしてきたツケが回ってきたのです。