大手銀行の店舗と人員削減 | 松尾貿易の社長のブログ

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ショッピングモールやホテルのロビーなどに置いてあるプランターをヨーロッパから輸入し、全国に卸している会社です。皆さん、植木は目にするけど鉢など気になさった事は無いのではないでしょうか。世の中、こんな商売も有るのです・・・・・。

報道によりますと三菱東京UFJ銀行がフルバンク型の窓口を減らし、店舗を縮小し人員を大幅に削減するそうです。

 

簡単な用件でも番号札持ってやたらと待たされた経験をお持ちの方も多いことでしょう。今後はAIを使った機械に置き換えていくそうです。

銀行といえば、人間味のかけらもないというのが通り相場ですから、実態に近づいていくのだと考えられなくもありません。(笑)

 

ババル時代に大量に雇い入れた人員が高い役職につく年齢になり人件費を大きく圧迫しているそうです。伊勢丹もそうですね。

どちらにも共通した問題点があります。それは力関係を利用してあぐらをかいてきた商売を続け、自力で歩く力を身に着けてこなかった点です。

 

銀行について云えば、過去、何度もこのブログで書きましたが、金融庁の規制と手厚い保護のもと、相も変わらぬ担保主義から抜け出せずにいたのです。バブルの崩壊で国民の金を注ぎ込んで救済したにも関わらず内部改革は遅々として進まず安穏としてきたのですから、この時代、呑気すぎる話です。 バブル以来、土地価格の下落により担保価値は下がり続けたため融資可能金額は縮小の一途です。おまけに金利も下げ続けていますので、損益分岐点を割り込んでいるのは誰が見ても明らかです。

 

銀行は仕方なく、保険や投資信託の販売に手を広げましたが、そもそも我が国の手数料が高すぎて、どうなのでしょうか。例えば、投資信託では税込みで3.24%の手数料が掛かります。利益の20%は税金で取られますので3.75%の値上がりで丁度チャラです。客側はこれを嫌って、ネットのみの売買や売買時に手数料が掛からないノーロードタイプにシフトしています。送金手数料なども異常に高いのでネットバンキングにシフトしています。

 

銀行本来の役割は企業の力をきっちり見分けて融資し、企業を育てることでリターンを得ることです。

例えば、どぶ板またいだ間口2間の町工場の担保価値などたかが知れています。しかし、そこで作られているへら絞り加工品は宇宙船やロケット、電波望遠鏡など機械では作れない最先端の部品に使われている大きな資産なのです。このような技術力をきっちり評価する技術を磨いてこなかったのが最大の要因です。もしこれができていれば、我が国の設備投資はもっと活発になり、また、目に見えないソフト技術の進歩も大いに進み融資が拡大できたことでしょう。

 

長くなりましたので、続きは次回にします。