1週間ほどですが中国に出張に行ってきました。
とりあえず上海で降りて、後は地上移動です。
これまでに何度も行っていますが、毎回すごい勢いで変貌しています。
１３．７億人が住む国ですのでとにかくなんでも大きく広く作ってあります。
これだけの人口が都市部に集中しますので、混み具合も半端ありません。
この画像は長距離鉄道の駅の出発ロビーです。空港と同じく、出発フロアーと到着フロアーを分けて一方通行の作りです。
これが中国の新幹線。危ないとか頼りにならないとか日本では芳しくない評判も多く聞きますが、私は既に１０回以上乗っていますが、全て時間通りで実に正確、かつ快適です。
走行は300ｋｍ超。車内もきれいです。
携帯電話の仕様は自由なので、うるさいですけどね。ヨーロッパの国々も携帯は自由なので、同じです。日本の車内の静かさがむしろ異例なのでしょう。
中国と言うとあまり良い話は聞きません。例えば、空港や地下鉄の車内で子供に平気でおしっこをさせるとか、取っ組み合いの喧嘩を始めるとか・・・・。これらは異常なことだからニュースになるので、けっして日常起こっている訳ではありません。私は見たことがないです。むしろ、私が見たのは真逆の例です。
地下鉄内で若い女性の二人組が食べていたヨーグルトを床に少しこぼしました。彼女たちはバッグからティッシュを取り出し、自分の手を汚しながらもきれいに掃除し、ドアが閉まる直前
に下車していきました。街中では、小さなゴミを数十メートル離れたゴミ箱にきちんと捨てている姿を何度も見ました。
有る地方都市の広場です。ゴミなんてありません。
ショッピングゾーン。日本と変わりませんでしょ。
中国は何かと遅れていると、日本人は自分自身に言い聞かせて安心しているフシが有ります。確かに遅れている面も多々あります。しかし、日本で新幹線が300ｋｍ超で運行されていることはないし、リニアモーターカーも実用に至っていません。中国では空港から最寄りの地下鉄駅まで既に客を乗せて稼働しています。
駅などの公共施設では完全禁煙です。（残念ながら、ホーム等で吸っている人はまだ多いです）。地下鉄では順番を守って静かに乗り降りしていますし、駅は清潔で明るく表示も見やすいし、安全ゲートが完備されているのでホームに転落する事故などありえません。
このように、一般的な評判と実際はかなり異なります。ものすごい勢いで発展しています。経済活動だけでなく、人々のマナーや意識も同様のスピードで改善されているのです。
日本人は礼儀正しいと世界中で良い評判を得ています。マクロの視点で見ればたしかにそうでしょう、しかし、私には劣化しているとしか見えないのです。うかうかしているとGDP同様、あっという間に抜かれてしまいます。