小児麻酔学会 | 手術室発、日本の医療へ

手術室発、日本の医療へ

毎日の麻酔業務におけるミクロなことから始まり、そこから浮かんでくるマクロな日本の医療全体についてまで、感じること、考えることを書き残していきます。専門的なことも書きますが、一般の方にも読んでいただければと思います。

お台場で開催されていた小児麻酔学会に参加してきた。

専門外のこともあって、この学会に恥ずかしながら参加したのは実は初めて。
過去にいろいろとお世話になった先生が会長を務めておられることもあって参加したのだが、

なかなか勉強になることも多かった。

最近、自分の所属する施設においても、小児外科が開設され、細々とではあるが、
乳児の手術も行われるようになり、当麻酔科としても、いろいろと対応する必要がでてきている。

乳児は、成人とはまったく別の生き物といってもよいくらいであり、
管理も慣れないものがやるべきではないので、当面、近隣の小児専門病院の慣れた専門家に現在は出張してもらい、指導をいただきながらなんとかやっている。
しかし、今後の体制を考えていと、果たして、当院のような規模の病院で、細々とやることが患者にとってよいことかどうか、よく考えて見る必要はあるだろう。
小児の医療だけではないが、いろいろと悩ましい、日本独特の非効率的な医療の現状が立ちはだかる。

実は、この学会、重鎮の先生方も言っておられたが、
小児を専門にするドクターはもとより、小児を普段は専門にしないドクターのために
どう啓蒙していくかということにも非常に大きな意義があるようで、

今回は、そのようなことを気づかせられた非常に貴重な機会だった。

実際、いくつかの講演を聞いて、非常に勉強になることが多い一日だった。

まだまだ、学ぶことが多い。