今時の若者は・・・ | 手術室発、日本の医療へ

手術室発、日本の医療へ

毎日の麻酔業務におけるミクロなことから始まり、そこから浮かんでくるマクロな日本の医療全体についてまで、感じること、考えることを書き残していきます。専門的なことも書きますが、一般の方にも読んでいただければと思います。

今日も、大学の同期の心臓外科医の入る病院に手伝いに行った。

正直、それほど近いわけでもなく、自分の時間もなくなる上に、体力的にもそれなりに消耗するので
行かなくて済むのであれば、行きたくないというのが本音ではある。

しかし、今日一緒に働いた若者は実に気持ち良い若者だった。

本人は昨晩当直であったにもかかわらず、
本日、私と一緒に長~~い心臓外科の手術に当たっていたのである。
それでも、疲れた顔ひとつ見せず、きもちよく働いている。

そういう頑張りやはほっておけないのが性分なので、こちらも、あれやこれやと質問攻めにしながら、
いろいろな知識も伝授する。

するとそれを嬉しそうに吸収してくれるのが、またこちらとしても心地よい。

おかげで、12時間にわたる長丁場も、心地良い疲労感とともに終えることができた。
その若者もさぞ疲れたことだろう。
それでも、終わった後ににこりとしながら、お礼も忘れない。
素晴らしいの一言に尽きる。
こうした素晴らしい人材をもっているこのdepartmentには、
本当に頑張って欲しいと思うし、こちらとしても最大限の応援をしたいと思う。

今日は働いた若者以外にも、私と働くのを楽しみにしてくれている別の若者もいる。
なんと有難いことか。

そして、こうしたやる気のある若者には、素晴らし前途があらんこと祈るばかりである。